以下の場合、ゼプトル200mgを絶対に服用しないでください。
・ゼプトル200mgの成分または三環系抗うつ剤に対して過敏症の既往歴のある人
・重篤な血液障害のある人: 血液異常をさらに悪化させるおそれがあります。
・第II度以上の房室ブロック、高度の徐脈(50拍/分未満)のある人: 刺激伝導を抑制し、さらに高度の房室ブロックを起こすことがあります。
・ボリコナゾールを服用中の人: ポリコナゾールの血中濃度が減少するおそれがあります。
・ポルフィリン症の人: ポルフィリン合成が増加し、症状が悪化するおそれがあります。
【慎重服用】
・心不全、心筋梗塞などの心疾患または第I度の房室ブロックのある人
・排尿困難または眼圧亢進などのある人
・高齢者
・肝障害、腎障害のある人
・薬物過敏症の人
・甲状腺機能低下症の人
【重要な基本的注意】
・連用中における服用量の急激な減少ないし服用の中止により、てんかん重積状態が現われることがあります。
服用を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行なってください。
高齢者、虚弱者の人は特に注意してください。
・連用中は定期的に肝・腎機能、血圧検査を行なうことが望ましいとされています。
・眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがありますので、服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。
・統合失調症の興奮状態への使用に際しては、抗精神病薬で充分な効果が認められない場合に使用してください。
・抗てんかん剤の服用により発作が悪化または誘発されることがあります。
混合発作型あるいはゼプトル200mgが無効とされている小発作(欠神発作、非定型欠神発作、脱力発作、ミオクロニー発作)の人がゼプトル200mgを服用する場合は状態に注意し、発作が悪化あるいは誘発された場合はゼプトル200mgの服用を徐々に減量し中止してください。
・眠気、悪心・嘔吐、めまい、複視、運動失調などの症状は過量服用の徴候であることが多いため、このような症状が現われた場合は徐々に減量してください。
特に服用開始初期にみられることが多いので、低用量より服用を開始することが望ましいとされています。
妊娠中にゼプトル200mgを服用した人の中に、奇形(二分脊髄を含む)を有する児や発育障害の児を出産した例が多いとの疫学的調査報告があります。
またゼプトル200mgの単独服用に比べ、ゼプトル200mgとほかの抗てんかん剤(特にバルプロ酸ナトリウム)の併用では、口蓋裂、口唇裂、心室中隔欠損などの奇形を有する児の出産例が多いとの疫学的調査報告があるため(なお、尿道下裂の報告もあります)、妊婦または妊娠している可能性がある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ服用してください。
やむを得ず妊娠中に服用する場合は、可能な限りほかの抗てんかん剤との併用は避けることが望ましいとされています。
分娩前にゼプトル200mgまたはほかの抗てんかん剤と併用し連用した場合、出産後新生児に禁断症状(けいれん、呼吸障害、嘔吐、下痢、摂食障害など)が現われるとの報告があります。
妊娠中の服用により、新生児に出血傾向が現われることがあります。
妊娠中の服用により、葉酸低下が生じるとの報告があります。
母乳中にゼプトル200mgの成分が移行することが報告されているため、授乳中の人は治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
ほかの抗てんかん剤に服用変更する場合は、増悪を防止するため、通常、ジアゼパムまたはバルビツール酸系化合物の併用を行なうことが望ましいとされています。
血清免疫グロブリン(IgA、IgGなど)の異常が現われることがあります。
男性の生殖能力障害と精子形成異常の報告があります。
ゼプトル200mgとほかの抗てんかん薬(フェニトイン、フェノバルビタール)との間に交差過敏症(過敏症症候群を含む皮膚過敏症)を起こしたとの報告があります。
コーラとゼプトル200mgを同時に服用すると、ゼプトル200mgの血中濃度が増加する可能性があります。