以下の場合、ソルビトレート10mgを絶対に服用しないでください。
・重篤な低血圧または心原性ショックのある人: 血管拡張作用によりさらに血圧を低下させ、症状を悪化させるおそれがあります。
・閉塞隅角緑内障の人: 眼圧を上昇させるおそれがあります。
・頭部外傷または脳出血のある人: 頭蓋内圧を上昇させるおそれがあります。
・高度な貧血のある人: 血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみなど)を悪化させるおそれがあります。
・硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある人
・ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)を服用中の人: これらの薬剤との併用により降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがあります。
【慎重服用】
・低血圧の人: 血管拡張作用によりさらに血圧を低下させるおそれがあります。
・原発性肺高血圧症の人: 心拍出量が低下し、ショックを起こすおそれがあります。
・肥大型閉塞性心筋症の人: 心室内圧較差の増強をもたらし、症状を悪化させるおそれがあります。
・肝障害のある人: 副作用が発現しやすくなります。
・高齢者: ソルビトレート10mgはほかの硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と比べて肝臓での初回通過効果を受けにくいとされていますが、一般に高齢者では肝・腎機能が低下していることが多いので、頭痛などの副作用の発現がないことを確認しながら必要に応じて低用量から服用を開始し、増量するなど慎重に服用してください。
【重要な基本的注意】
・服用に際しては、症状および経過を充分に観察し、狭心症発作が増悪するなど効果が認められない場合にはほかの療法に切り替えてください。
・硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を使用中の人で、急に服用を中止したとき症状が悪化した症例が報告されているので、休薬を要する場合には他剤との併用下で徐々に服用量を減じてください。また医師の指示なしに使用を中止しないでください。
・過度の血圧低下が起こった場合には、服用を中止し、下肢の挙上あるいは昇圧剤の使用など、適切な処置を行なってください。
・起立性低血圧を起こすことがあるので注意してください。
・服用開始時には、ほかの硝酸・亜硝酸エステル系薬剤と同様に血管拡張作用による頭痛などの副作用を起こすことがあります。このような場合には鎮痛剤を服用するか、減量または服用を中止するなど適切な処置を行なってください。
また、これらの副作用のために注意力、集中力、反射運動能力などの低下が起こることがあるので、このような場合には、自動車の運転などの危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。
・ソルビトレート10mgとホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を低下させることがあるので、服用前にこれらの薬剤を服用していないことを充分に確認してください。
またソルビトレート10mg服用中および服用後においてこれらの薬剤を服用しないよう充分に注意してください。
【効果・効能に関連する使用上の注意】
・ソルビトレート10mgは狭心症の発作寛解を目的とした治療には不適であるので、この目的のためには速効性の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤を使用してください。
【その他の注意】
・ソルビトレート10mgの使用中に、ソルビトレート10mgまたはほかの硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し、耐薬性を生じ、作用が減弱することがあります。
なお、休薬時間を置くことにより、耐薬性が軽減できたとの報告があります。
・類似化合物(硝酸イソソルビド)の服用によって、メトヘモグロビン血症が現われたとの報告があります。
妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
授乳中の人の服用は避けることが望ましいとされていますが、やむを得ず服用する場合は授乳を避けてください。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。