【禁忌】
・ナラミグ2.5mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・心筋梗塞の既往歴のある人、虚血性心疾患またはその症状・兆候のある人、異型狭心症(冠動脈けい縮)のある人: 不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれることがあります。
・脳血管障害や一過性脳虚血性発作の既往のある人: 脳血管障害や一過性脳虚血性発作があらわれることがあります。
・末梢血管障害のある人: 症状を悪化させる可能性が考えられます。
・コントロールされていない高血圧症の人: 一貫性の血圧上昇を引き起こすことがあります。
・重度の肝機能障害または重度の腎機能障害のある人: ナラミグ2.5mgは肝臓で代謝されるとともに腎臓から排泄されるので、重度の肝機能障害あるいは重度の腎機能障害の人では血中濃度が上昇するおそれがあります。
・エルゴタミン、エルゴタミン誘導体含有製剤、あるいはほかの5-HT1B/1D受容体作動薬を服用中の人
【慎重服用】
・虚血性心疾患の可能性のある人(例えば、虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある人、閉経後の女性、40歳以上の男性、冠動脈疾患の危険因子のある人): 不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれるおそれがあります。
・肝機能障害または腎機能障害のある人: ナラトリプタンは肝臓で代謝を受けるとともに腎臓から排泄されるので、血中濃度が上昇するおそれがあります。
・スルホンアミド系薬剤に過敏症の既往歴のある人: ナラトリプタンはスルホンアミド基を有するため、交叉過敏症(皮膚の過敏症からアナフィラキシーまで)があらわれる可能性があります。
・脳血管障害の可能性のある人: 脳血管障害があらわれるおそれがあります。
・てんかんあるいはけいれんをおこしやすい器質的脳疾患のある人: 類薬(スマトリプタン)でてんかん様発作が発現したとの報告があります。
・コントロールされている高血圧症の人: 類薬(スマトリプタン)で一過性の血圧上昇や末梢血管抵抗の上昇がみられたとの報告があります。
【重要な基本的注意】
・ナラミグ2.5mgを服用後、胸痛、胸部圧迫感などの一過性の症状(強度で咽喉頭部におよぶ場合があります)があらわれることがあります。このような症状が虚血性心疾患によると思われる場合には、以後の服用を中止し、虚血性心疾患の有無を調べるための適切な検査を行なってください。
・心血管系の疾患が認められない人においても、重篤な心疾患が極めてまれに発生することがあります。このような場合は以後の服用を中止し、適切な処置を行なってください。
・片頭痛により眠気を催すことがあるので、ナラミグ2.5mg服用中は自動車の運転など危険を伴う機械操作に従事しないように充分に注意してください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
・ナラミグ2.5mgは、国際頭痛学会による片頭痛診断基準により、「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と確定診断が行なわれた場合にのみ服用してください。特に次のような人は、クモ膜下出血などの脳血管障害や、ほかの原因による頭痛の可能性があるので、ナラミグ2.5mg服用前に問診、診察、検査を充分に行ない、頭痛の原因を確認してから服用してください。
1.今までに片頭痛と診断が確定したことのない人
2.片頭痛と診断されたことはあるが、片頭痛に通常見られる症状や経過とは異なった頭痛および随伴症状のある人
・家族性片麻酔性片頭痛、孤発性片麻酔性片頭痛、脳底型片頭痛あるいは眼筋麻酔性片頭痛の人は服用しないでください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・ナラミグ2.5mgは頭痛発現時にのみ服用し、予防的には使用しないでください。
・ナラミグ2.5mgの服用によりまったく効果が認められない場合は、その発作に対して追加服用しないでください。このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認してください。
・肝機能障害の人、または腎機能障害の人では、血中濃度が上昇するおそれがあるので、1日の総服用量を2.5mgとしてください。
【高齢者】
・ナラミグ2.5mgは肝臓で代謝されるとともに、腎臓から排泄されるため、一般に生理機能が低下している高齢者では高い血中濃度が持続する可能性があるので注意してください。
【妊婦、産婦、授乳婦】
・妊娠中の服用に関する安全性は確立していないため、妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
・授乳中の人は、ナラミグ2.5mg服用中は授乳を避けてください。
【小児など】
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。