以下の場合、ハイフェナク100mgを絶対に服用しないでください。
・ハイフェナク100mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・イブプロフェン、アスピリンを含むNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に対し過敏反応の既往歴のある人
・重篤な肝不全、心不全のある人
・中等度から重度の腎不全のある人
・妊娠後期の人
・現在または過去に消化性潰瘍を患ったことのある人
・NSAIDs治療による上部消化管出血または上部消化管穿孔を起こした人
・選択的シクロオキシゲナーゼ2阻害薬(COX2阻害薬)を含むNSAIDsとの併用
【慎重服用】
・高齢者: NSAIDs服用により、消化管出血および消化管穿孔など生命を脅かす副作用の出現頻度が高まります。
・呼吸器疾患のある人: 現在、気管支喘息を患っている人、または既往歴のある人はハイフェナク100mgを慎重に服用してください。このような人において、NSAIDsが気管喘息を誘発したとの報告があります。
・心臓血管障害、肝障害、腎障害の人: 利尿剤の服用や高齢によるこれらの人では、NSAIDsの用量に依存したプロスタグランジン生成減少や腎障害促進などが起こるおそれがあるため、腎機能に注意してください。また通常はアセクロフェナクの服用中止により、これらの症状は改善します。
・胃腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)の既往歴のある人: NSAIDs服用により悪化する可能性があります。
・高血圧および/または軽度から中等度のうっ血性心不全の既往歴のある人: NSAIDs治療に起因する体液貯留およびむくみが報告されているため、適切な観察と指示を受けてください。
・肝性ポルフィン症の人: アセクロフェナクを服用した場合、発作を誘発するおそれがあります。
・出血性素因や血液学的異常のある人: 緊密な医学的監視が必須です。
・全身エリテマトーデス(SLE)および複合性結合組織病の人: 無菌性髄膜炎のリスクが上昇するおそれがあります。
【重大な使用上の注意】
・肝機能に異常が見られた場合や、肝疾患の進行による兆候や症状、もしくは抗酸球増多や発疹などほかの兆候が現われた場合は、ただちに服用を中止してください。なお肝炎の場合、前駆症状がほとんど現われません。
・NSAIDsの服用による治療中に、症状や既往歴の有無にかかわらず、致命的な消化管出血、消化管潰瘍、消化管穿孔が発生したとの報告があります。
・潰瘍の既往歴のある人で、特に出血や穿孔を伴う悪化した状況であったり、高齢者の場合では、NSAIDsの用量に依存した消化管の出血、潰瘍、穿孔の発生リスクが高くなります。このような人および、少量のアスピリンや胃腸管リスクを上昇させるようなほかの薬剤との併用が必要な人は、最低服用量による治療を行ない、またミソプロストル、プロトンポンプ阻害剤などの保護剤との併用を検討してください。
・特に高齢における胃腸管毒性の既往歴のある人は、治療初期段階で異常な腹部症状が現われた場合はすみやかに報告してください。
・臨床試験や疫学データにより、一部のNSAIDs服用(特に高用量、長期間)は、動脈血栓イベント(心筋梗塞、脳卒中など)リスクのわずかな上昇と関係している可能性があると考えられていますが、アセクロフェナクに関するリスクのデータは不充分です。
・コントロール不可能な低血圧、うっ血性心不全、確立した虚血性心疾患、末梢動脈疾患および/または脳血管疾患に対するアセクロフェナクの使用は、充分な検討が必要です。また心臓血管疾患のリスク要因(高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙)のある人に対して長期治療を行なう前にも同様の検討が必要です。
・コルチコステロイド、ワルファリンなどの抗凝血剤、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、アスピリンなどの抗血小板薬など、胃毒性や出血のリスクを高める薬と併用をしている人は、充分に注意してください。
・万一、腸管出血や潰瘍が起こった場合は、ただちにアセクロフェナクによる治療を中止してください。
・ごくまれに、NSAIDsに起因する剥脱性皮膚炎、スティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮剥離症など生命を脅かす重篤な皮膚反応の出現が報告されています。そのうち大部分が治療開始後1ヵ月以内の初期段階で発現しているため、発疹、粘膜病変などの過敏兆候が現われたら直ちにアセクロフェナクの服用を中止してください。
・ほかのNSAIDsと同様、アナフィラキシー/アナフィラキシー様反応が早期経験なしに起こることがあります。
・アセクロフェナクは、可逆的に血小板凝集能を阻害します。
・NSAIDsによる治療をしている人は全員予防措置として腎機能、肝機能(肝酵素亢進が起こるおそれがあります)および血球数を検査してください。
・ハイフェナク100mgの服用中は、車の運転など危険を伴う機械操作に従事しないように注意してください。
【特別な注意】
・副作用の出現を最小限に抑えるため、症状のコントロールができる範囲で可能な限り少量および短期間の服用にとどめてください。
妊娠中および妊娠の可能性のある人は、ハイフェナク100mgを絶対に服用しないでください。
授乳中の人は、ハイフェナク100mgを絶対に服用しないでください。