以下の場合、フェルデン・フラッシュ20mgを絶対に使用しないでください。
・リトナビルを使用中の人
・消化性潰瘍のある人: 消化性潰瘍を悪化させることがあります。
・重篤な血液の異常のある人: 血液の異常を悪化させることがあります。
・重篤な肝障害のある人: 肝障害を悪化させることがあります。
・重篤な腎障害のある人: プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量低下および水、ナトリウムの貯留が起こるため、腎障害を悪化させることがあります。
・重篤な心機能不全のある人: プロスタグランジンの合成阻害作用により、水、ナトリウムの貯留が起こるため、心機能障害を悪化させることがあります。
・重篤な高血圧症のある人: プロスタグランジンの合成阻害作用により、水、ナトリウムの貯留が起こるため、高血圧症を悪化させることがあります。
・妊娠末期の人
・フェルデン・フラッシュ20mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・アスピリンぜんそく(非ステロイド性消炎鎮痛剤などによるぜんそく発作の誘発)またはその既往歴のある人: 重篤なぜんそく発作を誘発または再発させることがあります。
【慎重服用】
・非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期使用による消化性潰瘍のある人で、フェルデン・フラッシュ20mgの長期使用が必要であり、かつミソプロストールによる治療を行なっている人: ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としていますが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、フェルデン・フラッシュ20mgを継続使用する場合には、充分経過を観察し、慎重に服用してください。
・消化性潰瘍の既往歴のある人: 消化性潰瘍を再発されることがあります。
・血液の異常またはその既往歴のある人: 血液の異常を悪化または再発させることがあります。
・出血傾向のある人: 血小板機能異常が起こることがあります。
・肝障害またはその既往歴のある人: 肝障害を悪化または再発させることがあります。
・腎障害またはその既往歴のある人: 腎障害を悪化または再発させることがあります。
・心機能障害のある人: 水、ナトリウムの貯留が起こる可能性があり、心機能障害を悪化させるおそれがあります。
・高血圧症のある人: 水、ナトリウムの貯留が起こる可能性があり、血圧を上昇させるおそれがあります。
・過敏症の既往歴のある人
・気管支ぜんそくのある人: ぜんそく発作を誘発させることがあります。
・潰瘍性大腸炎の人: 病態を悪化させることがあります。
・クローン病の人: 病態を悪化させることがあります。
・高齢者
【重要な基本的注意】
・高齢者は穿孔を伴う消化性潰瘍、胃腸出血などが現れやすいので副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に使用してください。
・消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく、対症療法であることに注意してください。
・慢性疾患(関節リウマチ、変形性関節症など)に対しフェルデン・フラッシュ20mgを使用する場合には、次の事項を考慮してください。
1.長期使用する場合には、定期的に臨床検査(尿検査、血液検査、肝機能検査および便潜血検査など)を行なってください。また異常が認められた場合には、減量、休薬などの適切な措置を講じてください。
2.薬物療法以外の療法も考慮してください。
・状態を充分に観察し、副作用の発現に留意してください。
・感染症を不顕性化するおそれがあるので、感染による炎症に対して使用する場合は適切な抗菌剤を併用し、観察を充分に行ない慎重に使用してください。
・ほかの消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましいとされています。
・小児に対する安全性は確立していないので、やむを得ず使用する場合には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に使用してください。
【効能または効果に関連する使用上の注意】
・腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群に対しフェルデン・フラッシュ20mgを使用する場合には、慢性期のみに使用してください。
・フェルデン・フラッシュ20mgは、ほかの非ステロイド性消炎鎮痛剤の効果効能が不充分と考えられる人のみ使用してください。
【用法および用量に関連する使用上の注意】
・フェルデン・フラッシュ20mgは1日最大20mgまでの使用としてください。
・フェルデン・フラッシュ20mgの使用に際しては、その必要性を明確に把握し、少なくとも使用後2週間目をめどに治療継続の再評価を行ない、漫然と使用続けることのないよう注意してください。
【その他の注意】
・非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間使用している女性において、一時的な不妊が認められたとの報告があります。
高齢者では副作用が現れやすいので、少量から服用を開始するなど、状態を観察しながら慎重に服用してください。
妊娠中の使用に関する安全性は確立していないので、妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用してください。
母乳中への移行が報告されているので、授乳中の人が服用する場合は授乳を中止してください。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。