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2011-09-26
ソース(記事原文):グレートフォールズト・リビューン
PTSDは学習反応である可能性:乗り越える秘訣
グレートフォールズ・トリビューン (2011年9月26日) ― ダン・ゴールド(Dan Gold)著
軍隊が派遣されている間、黄色いリボンがいたるところで見られるのは無理もないことである。黄色いリボンは、海外にいる大切な人への愛情と希望、そして未来を信じることのサインである。
ところが、男性・女性軍人らが帰還してくると、以前とは変わってしまっている場合が多い。我々が戦場に送った若者らは、帰宅するときに別人となっているように思われる。一般の生活に順応するのが極めて困難である場合、医学的評価はPTSD(心的外傷後ストレス障害)と判定されることがある。
ところで、PTSDとは疾患なのか? おそらく違うと思われる。多分これは戦場への正しい順応であり、生き残る秘訣である。
まず、精神科診断とは、一般に症候群を指し、疾患ではないことを念頭置いてほしい。例えば、連鎖球菌咽頭炎は疾患である。特定の原因、検査、治療法、治癒について知られている。一方、精神科診断は、一連の行動・特性・個人的な経験に基づき行われる。
在任中の戦闘恐怖をはじめとする衝撃的な出来事などを経験してきた帰還兵は、睡眠の導入や維持が困難となることがある。ほんのささいな音が、帰還兵に攻撃的な姿勢をとらせ、身を守ろうとさせるかもしれない。また、孤立したように見える場合もある。配偶者や子供をはじめとして愛する人たちに対する普通の感情反応が、ぶっきらぼうであるように見えるかもしれない。
戦闘経験の平穏を乱すような夢を見る人もいる。車付近のバックファイヤー(爆発音)や休日の花火により、帰還兵は防御体制をとって砲撃から避難できる場所を探さずにはいられないかもしれない。
抑うつ状態または不安になることがあり、睡眠不足が頻繁に起き、肉体的・ 感情的の両面で大きな問題につながる。
これらの男女について忘れてはならない大事なことが1つある。帰還兵が過激な戦闘経験やその他の戦時経験を切り抜けて生き残ったということである。
この分野の一部の専門家は、彼らの脳が戦闘の脅威へ大いに適応したと指摘している。いったん脳がそのように適応すると、この回路を閉じるのは不可能なことが多く、必要なくなった扇風機や電気のようなものである。程度の差はあるが、これらの神経系の反応は変化しにくい。
退役軍人を治療する医師として、私はこれらの問題への対応経験が豊富である。ゆえに、私や同僚が、PTSDを診断することに加え、一般の生活に適応するのに問題がある患者に治療の手助けをしたりすることに、とても積極的であっても不思議はない。それに治療は存在する。
プラゾシンという薬は、初め降圧薬として使用され、次に前立腺腫大を抑制するのに使用され、今では執拗な夢を止めることでよく知られている。
抗うつ薬や抗不安薬は、治療の分野で大きな活躍の場がある。グループ治療と個人治療は、任務に類似していて、非常に役立つもので、時にはPTSDの入院病棟の2人~3人で行う。意外にも、入院治療を受けた大半が、この経験を非常に尊重した。
全ての軍人は、程度の差はあるが、仲間同士で切磋琢磨し、戦争中は互いに助け合うよう訓練されていることを忘れてはならない。このグループサポートが、ほとんどの人で極めて重要になると考えられる。
これらの症状を報告する退役軍人らの一人に逢うたびに、別の観点で考えることを忘れないようにしている。彼らは病気になって帰還したのではなく、一部の人は別の問題を抱えているのかもしれない。彼らは戦士(戦場の恐怖に身をゆだねた人)から元に戻ったが、引き続き訓練するとともに、生き残りや勝利と密接なつながりを持ち続けている。
彼らは私たちの自由と未来を思い戦った。私たちは皆、帰還兵に敬意を表することが望ましい。なぜなら、彼らがそれを受けるに値することと、こうした敬意が帰還兵を一般の生活に戻れるようにするための手助けとなることからである。
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