【併用禁忌】
・アミオダロン塩酸塩、トリアゾラム、ミダゾラム、アルプラゾラム、ピモジド、エルゴタミン酒石酸塩、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩、エルゴメトリンマレイン酸塩: これらの薬剤の代謝が抑制され、重篤なまたは生命に危険を及ぼすような事象(不整脈や持続的な鎮静など)が起こる可能性があります。
・リファンピシン: インジナビルの代謝が促進され、血漿中濃度が1/10以下に低下するとの報告があります。リファンピシンを使用した場合には、少なくとも2週間の間隔を置くことが望ましいとされています。
・エレトリプタン臭化水素酸塩、アゼルニジピン、プロナンセリン、スポレキサント: これらの薬剤の代謝が阻害され、血漿中濃度が上昇するおそれがあります。
・シルデナフィル、タダラフィル: 肺動脈性肺高血圧症に対しこれらの薬剤を反復使用した場合、これらの薬剤の代謝が阻害され、血漿中濃度が上昇するおそれがあります。
・アタザナビル: インジナビルとアタザナビルともに高ビリルビン血症が関連しています。現在、この併用に関する試験は行なわれていないので、アタザナビルとの併用は推奨されません。
・バルデナフィル: インジナビル800mg1日3回反復使用時に、バルデナフィル10mgを空腹時単回使用した場合、バルデナフィルのAUCおよびC maxが単独使用時と比較して、それぞれ16倍および7倍に増加し、t1/2が2倍に延長したとの報告があります。
・リバーロキサバン: リバーロキサバンの代謝が阻害され、リバーロキサバンの血漿中濃度が上昇し、抗凝固作用が増強されることにより、集結の危険性が増大するおそれがあります。
・リオシグアト: リオシグアトの血漿中濃度が上昇するおそれがあります。
・アスナプレビル: アスタプレビルの代謝が阻害され、アスナプレビルの血漿中濃度が上昇した有害事象が増加し、また重症化するおそれがあります。
・バニプレビル: バニプレビルの代謝が阻害され、バニプレビルの血漿中濃度が上昇するおそれがあります。バニプレビルを高用量で使用したとき、悪心、嘔吐、下痢の発現増加が報告されています。
【併用注意】
・ジダノシン(カプセル剤を除く): 併用する場合には、2時間以上の間隔をあけて空腹時(食事の1時間以上前または食後2時間以降)に服用してください。
・イトラコナゾール、ミコナゾール、デラビルジン: インジナビルの血漿中濃度が上昇するおそれがあります。インジバンとイトラコナゾール2剤併用の場合には、インジナビルの減量(600mg、8時間ごと)を考慮してください。
・リファブチン: インジナビルの血漿中濃度が低下し、リファブチンの血漿中濃度が上昇するため、リファブチンの使用量の半減を考慮してください。インジナビル(800mg、8時間ごと)とリファブチン300mg1日1回または150mg1日1回との併用使用について、事ならう2つの臨床試験において評価しました。これらの試験では、インジナビルのAUCの減少(インジナビル800mg、8時間毎の単剤使用に比べ、それぞれ34%および33%)およびリファブチンのAUC増加(リファブチン300mg、1日1回単剤使用に比べ、それぞれ174%および55%)認められました。
・HIVプロテアーゼ阻害剤: インジナビルもしくはこれらの薬剤の血漿中濃度が上昇します。インジナビル(800mg1日2回)とリトナビルを併用した場合には、腎結石症のリスクが増加するおそれがあるので注意してください。適切に水分を補給してください。
・デキサメタゾン、フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピン、ネビラピン、エトラビリン: インジナビルの血漿中濃度が低下するおそれがあります。
・エファビレンツ: インジナビルの血漿中濃度が低下するおそれがあります。インジバン(800mg、8時間ごと)をエファビレンツ(200mg1回/日)と併用した場合、酵素誘導の結果として、インジナビルのAUCとC maxは、それぞれ31%と16%減少しました。
・シルデナフィル、タダラフィル: 勃起不全に対しこれらの薬剤を1日1回服用で併用した場合、これらの薬剤の血漿中濃度が上昇するおそれがあります。
・タダラフィル: 前立腺肥大症に伴う排尿障害に対しタダラフィルを反復服用で併用した場合、タダラフィルの血漿中濃度が上昇するおそれがあります。
・セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズワート)含有食品: インジナビルの血漿中濃度が低下し、抗ウイルス作用の欠如およびインジバンまたはほかのHIVプロテアーゼ阻害剤の耐性化が起こるおそれがあるので、インジバン服用時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意してください。
・カルシウム拮抗剤、トラゾドン塩酸塩、ジヒドロエルゴトキシンメシル酸塩: これらの薬剤の血漿中濃度が上昇し、治療効果および副作用を増加または延長させるおそれがあります。
・シンバスタチン、アトルバスタチン、ロスバスタチン: これらの薬剤の血漿中濃度が上昇し、横紋筋融解症を含むミオパシーが発現する危険性が増加するおそれがあります。
・クエチアビンフマル酸塩: クエチアビンの作用を増強するおそれがあるので、個々の症状および忍容性に注意し、慎重に服用してください。