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2011-12-12

ソース(記事原文):PsychCentralニュース

オキシトシンスプレーが社交不安を軽減する可能性

PsychCentralニュース(2011年12月12日)― シニアニュース編集者 リック・ノアート(Rick Nauert) 博士

ジョン・M・グロール(John M. Grohol)心理学博士により改定

クリスマスパーティー、面接、更には初デートなどの社交機会がストレスとなる人もいる。

研究者らは、鼻スプレーを介した自然薬の服用がストレスを緩和し、より気持ちを落ち着かせ、より社交的な性格にしてくれるという。

コンコルディア大学(Concordia University)の研究者らは、鼻腔からのオキシトシン服用が社会状況のなかでの自己認識を向上させることを示した研究を「精神薬理学(Psychopharmacology)」というジャーナルで発表した。

オキシトシンは出産を容易にし、授乳を助けるために体内で放出される自然ホルモンである。このホルモンは社会認識、愛情、不安、共感に関係していることから、別名「愛のホルモン」とも言われている。

「我々の研究は、オキシトシンが人々の自己の見方を変え、そして人々をより社交的にすると示しています」と、シニアオーサーであるマーク・エレンボーゲン(Mark Ellenbogen)博士は語った。

「オキシトシンの効果により、人はより社交的で、新しい考えを受け入れやすく、信頼しやすくなるのです」。

研究者らは、薬を服用していないこと、精神障害に罹ったことがないこと、薬物使用や喫煙をしていないことといった適正条件にみあった18~35歳の男女を100人集めた。

被験者らは、鼻スプレーでオキシトシンを吸入したのち、90分後にどのような気分であるかアンケートに答えた。

研究者らは、心理学者が人の性格を表すためにしばしば用いるビッグ・ファイブ特性(情緒安定性、外向性、経験への開放性、協調性、勤勉性)を用いて、被験者を評価した。

「オキシトシンの鼻スプレーを自分で投与した被験者は、プラシーボ薬を服用した人より、外向性と経験への開放性が高いと報告しました」と、ファーストオーサーであるクリストファー・カルドーソ氏は語った。

「とりわけ、オキシトシンの服用によって、温かさ、信頼、利他性、開放性などの性格特性が強くなりました」。


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