オキシトシン(Oxytocin)

 

シントシノン点鼻薬（オキシトシン）40iu 2本セット　8560 円
Syntocinon Nasal Spray package

シントシノン点鼻薬 （オキシトシン） 40iu　(5mlボトル)　7140 円
Syntocinon Nasal Spray (Oxytocin) - 40iu (5mL Bottle)

ピトシン （オキシトシン） 0.5ml　(10x0.5mlアンプル)　5470 円
Pitocin Injection (Oxytocin) - 0.5mL (10 x 0.5mL Ampoules)

シントシノン点鼻薬（オキシトシン）40iu （ポルトガル製）　(5ml ボトル)　 円
Syntocinon Nasal Spray (Oxytocin) - 40iu (Portugal)

 

ポルトガル

 

Defiante Farmaceutica S.A.

 

下記の使用量はあくまでも目安となります。
実際の服用においては医師の指示に基づき、適切な量を服用するようにしてください。

通常、成人は授乳または搾乳の2-3分前に、片方または両方の鼻孔に1回スプレーしてください。

使用に際しては、座った姿勢を取り、ボトルを垂直に立てて鼻孔に注入してください。ボトルを逆さにして、そっと側面を押して液剤を鼻孔に注入する方法でもかまいません。

※開封前のシントシノン点鼻薬40iuは、冷蔵庫（2-8℃）で保管してください。開封後は常温で約1ヵ月保管することができます。

 

シントシノン点鼻薬40iuは、授乳の直前に鼻から吸収することで母乳の出をよくする点鼻薬で、産後1週間以内のみ使用します。

母乳にはプロラクチンとオキシトシンという2つのホルモンが深く関わり合っています。プロラクチンは、生殖機能が発現する時期には乳管の分枝構造を、そして妊娠中は乳腺を発達させ、産褥期には乳汁の分泌を促進するホルモンです。通常は、早朝および睡眠中に多くなり、授乳中にピークを迎えた後に2-3時間かけて通常量に戻ります。
またプロラクチンには排卵を抑制する働きもあります。母乳育児をしていると生理の再開が遅くなり、また授乳中に妊娠しにくくなるのはこのためです。

一方のオキシトシンは、出産後に胎盤が体の外に排出されてエストロゲンとプロゲステロンの働きが弱くなると出て来るホルモンです。オキシトシンは脳の下垂体後葉から分泌され、乳腺の筋上皮細胞を収縮させて乳腺から乳管内に分泌された乳汁を乳頭に押し出す働きをします。赤ちゃんが乳首を吸うことでその刺激が脳に伝わり、オキシトシンが活発に分泌されると言われています。しかしこの刺激は初めのうちは安定せず、子どもをあやす情景を思い浮かべたり、子どもの声を聞いただけで反射が亢進して母乳が出ることもありますが、時間が経つにつれて安定してきます。

このオキシトシンを有効成分として配合した薬剤が、シントシノン点鼻薬40iuです。鼻から直接オキシトシンを吸収することで、は陣痛促進や乳汁の排出を促進する効果が期待できます。
さらにオキシトシンには、授乳をする母親の気分を落ち着かせ、子宮復古の促進、出血の抑止をはじめ、ダイエット効果もあるとされているほか、卵巣腫瘍や乳がんの危険性を減らすことが報告されています。また分娩時に児頭の通過によって膣が拡張することが刺激となり、オキシトシンの分泌が亢進することで子宮が収縮して分娩が進行することから、子宮収縮薬に使用されたり、また陣痛促進剤として使用されることもあります。

オキシトシンは女性だけでなく男性でも分泌されます。最近の研究結果により、オキシトシンには他人を信頼する働きを持つ可能性があると考えられており、自閉症治療や人間関係改善への応用が検討されています。さらに皮膚の接触や性行為でオルガスムスを感じたときにもオキシトシンが分泌されることから、性的興奮を高める薬として販売されているケースもあります。
しかしながら、動物実験においては少なからずその効果が証明されていますが、人間での実験では一部においてその有効性は見られなかったとの報告もあり、確実な効果のほどは定かではありません。

 

シントシノン点鼻薬40iuは、分娩後の乳汁準備が整った後の乳汁排出目的に主に使用されます。

有効成分であるオキシトシンを使用した薬剤には、日本ではオキシトシン （富士製薬）、アトニン（武田薬品）の名前で発売されており、主に子宮収縮誘発、子宮収縮促進、子宮出血治療目的で使用されていますが、いずれも注射液、点滴のみです。
そのため重大な副作用としてショック、過強陣痛、子宮破裂、頚管裂傷、羊水塞栓症、微弱陣痛、弛緩出血、胎児仮死などが報告されています。

一方、シントシノン点鼻薬40iuの半減期は10分未満で、また即座に腎臓、肝臓、乳腺から排泄されるため、ほかの薬剤との併用による注意や副作用がほとんどありません。

オキシトシンは海外ではOrasthin、Oxitone、Oxytocin、Pitocin、Partocon、Piton、Synthetic、Syntocinon、Utronなどの名前で発売されています。

 

シントシノン点鼻薬40iuには子宮収縮作用があり、突然の陣痛や流産を引き起こす可能性があるため、妊娠中の人は絶対に使用しないでください。

高血圧症の人は絶対に使用しないでください。

通常、シントシノン点鼻薬40iuは分娩後1週間、必要に応じて使用し、継続使用はしないでください。

乳汁中に移行することが確認されているので、シントシノン点鼻薬40iuを使用中の授乳には充分に注意してください。

シントシノン点鼻薬40iuの成分に過敏症の既往歴のある人は、絶対に使用しないでください。

6時間以内に膣内プロスタグランジン投与を受けた人は使用しないでください。

以下の場合、シントシノン点鼻薬40iuの使用しないほうがよいとされています。
・胎児仮死（酸素不足）
・前回帝王切開で出産
・35歳以上
・子宮収縮が強い
・陣痛誘発が勧められない、または普通分娩が不可能（胎児位置異常、低置胎盤、前置胎盤、小骨盤、前回帝王出産により子宮に傷がある、など）

以下の場合、シントシノン点鼻薬40iuを継続使用しないでください。
・治療による子宮収縮が見られない
・高血圧症
・尿たんぱく
・足や足首にむくみ
・心臓障害
・血液循環障害

 

ほかの薬剤との併用に関する注意は特に報告されていませんが、併用する場合は事前に医師または薬剤師に相談するのが望ましいとされています。

 

医師の診断を受けてください。

 

気付いたときにすぐに使用してください。
次回の使用時間が近い場合は、使用し忘れた分は飛ばして、次回分から使用してください。
2回分を1回に使用することは絶対におやめください。

 

シントシノン点鼻薬40iuを使用した場合、以下の副作用が起こることがあります。

●主な副作用
鼻道炎症、鼻漏、子宮出血、過剰子宮収縮、流涙

●極稀に起こる重篤な副作用
精神病的症状、発作、アレルギー様反応、発疹

 

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