以下の場合、ゴプテン4mgを絶対に服用しないでください。
・ゴプテン4mgの成分に対し、過敏症の既往歴のある人
・血管浮腫の既往歴のある人(アンジオテンシン変換酵素阻害剤などの薬剤による血管浮腫、遺伝性血管浮腫、後天性血管浮腫、特発性血管浮腫など): 高度の呼吸困難を伴う血管浮腫を発現することがあります。
・デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコールまたはプリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスを施行中の人: ショックを起こすことがあります。
・アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析施行中の人: アナフィラキシーを発現することがあります。
・妊婦または妊娠している可能性のある人
・アリスキレンを使用中の糖尿病の人(ただし、ほかの降圧治療を行なってもなお血圧のコントロールが著しく不良の人を除く): 非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症および低血圧のリスク増加が報告されています。
【慎重服用】
・両側性の腎動脈狭窄のある人または片腎で腎動脈狭窄のある人
・高カリウム血症の人
・重篤な肝障害のある人: 胆汁排泄能が低下しているため、活性代謝物の血中濃度が上昇するおそれがあります。
・高齢者: 過度の降圧により脳梗塞などが起こるおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・両側性腎動脈狭窄のある人または片腎で腎動脈狭窄のある人においては、腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けてください。
・高カリウム血症の人においては、高カリウム血症を増悪させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けてください。また腎機能障害、コントロール不良の糖尿病などにより血清カリウム値が高くなりやすい人では、高カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値に注意してください。
・アリスキレンを併用する場合、腎機能障害、高カリウム血症および低血圧を起こすおそれがあるため、状態を観察しながら慎重に使用してください。なおeGFRが60mL/分/1.73㎡未満の腎機能障害のある人のアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けてください。
・ゴプテン4mgの服用により特に次の人では初回使用後一過性の急激な血圧低下を起こすおそれがあるので、服用は低用量から開始し、増量する場合は状態を充分に観察しながら徐々に行なってください。
1.重症の高血圧症の人
2.血液透析中の人
3.利尿降圧剤使用中の人(特に細菌利尿降圧剤使用を開始した人)
4.厳重な減塩療法中の人
・降圧作用に基づくめまい、ふらつきが現れることがあるので、高所作業、自動車の運転など危険を伴う機械を操作をする際には注意してください。
・手術前24時間は使用しないことが望ましいとされています。
【用法および用量に関連する使用上の注意】
・クレアチニンクリアランスが30mL/分以下、または血清クレアチニン値が3mg/dL以上の重篤な腎機能障害のある人では、使用量を減らすか、または使用間隔を延ばすなど経過を充分に観察しながら慎重に服用してください: 排泄の遅延によりゴプテン4mgの活性代謝物の血中濃度が上昇し、過度の血圧低下および腎機能を悪化させることがあります。
【その他の注意】
・インスリンまたは経口血糖降下剤の使用中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を使用することにより、低血糖が起こりやすいとの報告があります。
脳梗塞などが起こるおそれがあるため、高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされているので、低用量(例えば0.5mg/日)から使用を開始するなど状態を観察しながら慎重に使用してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は使用しないでください。また、使用中に妊娠が判明した場合には、ただちに使用を中止してください: 妊娠中期および末期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を使用した高血圧の人で、羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全および羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の変形などが現れたとの報告があります。また海外で実施されたレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を使用した人において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤を使用していない人と比べ高かったとの報告があります。
授乳中の人は使用を避け、やむを得ず使用する場合には授乳を中止してください。
小児に対する安全性は確立していません。