【警告】
・ダクラヘップ60mgは、ウイルス性肝疾患の治療に充分な知識・経験を持つ医師のもとで、ダクラヘップ60mgの使用が適切と判断される人のみ使用してください。
【禁忌】
・ダクラヘップ60mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・次の薬剤を使用中の人: リファンピシン、リファブチン、フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、デキサメタゾン全身投与、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
・妊婦または妊娠している可能性のある人
【重要な基本的注意】
・ダクラヘップ60mgは、アスナプレビルと併用するため、アスナプレビルの添付文書に記載されている警告、禁忌、併用禁忌、重要な基本的注意、重大な副作用などの「使用上の注意」を必ず確認してください。
・肝機能障害、肝予備能低下があらわれ、肝不全に至ることがあるので、使用開始12週目までは少なくとも2週ごと、それ以降は4週ごとに肝機能検査を行なってください。肝機能の悪化が認められた場合には、より頻回に検査を行ない、使用を中止するなど適切な処置を行なってください。また肝酵素上昇の有無にかかわらず、黄だん、腹水、肝性脳症などを伴う肝不全があらわれることがあるので、状態を充分に観察し、異常が認められた場合には使用を中止するなど、適切な処置を行なってください。
・ダクラヘップ60mgは動物実験で胚・胎児致死作用および催奇形性作用などが報告されており、胎児などへの影響が疑われているので、妊娠する可能性のある人への使用に際しては、次の点に留意してください。
1)ダクラヘップ60mgの使用に際しては妊娠検査を行ない、妊娠していないことを確認してください。
2)ダクラヘップ60mgが胎児に影響を及ぼす可能性があることを充分に理解し、ダクラヘップ60mg使用中および使用終了後5週間は適切な避妊を徹底するようにしてください。
なお、ダクラヘップ60mgと併用するアスナプレビルは、エチニルエストラジオール含有製剤(経口避妊薬)の血中濃度を低下させるおそれがあります。
3)ダクラヘップ60mg使用中に妊娠が確認された場合または疑われた場合には、直ちに使用を中止してください。
【効能または効果に関連する使用上の注意】
・ダクラヘップ60mgの使用に際しては、HCV
RNAが陽性であることを確認してください。また肝予備能、臨床症状などにより非代償性肝硬変でないことを確認してください。
・ウイルス性肝疾患の治療に充分な知識・経験を持つ医師が臨床成績の内容を熟知した上で使用の可否を判断してください。
【用法および用量に関連する使用上の注意】
・使用開始時は、ダクラヘップ60mgおよびアスナプレビルを同時に使用し、使用開始後は用量の変更および使用の中断をしないでください。ただし、副作用の発現により使用の継続が困難な場合には、ダクラヘップ60mgおよびアスナプレビルを同時に中断してください。使用再開の可否については、リスクとベネフィットを考慮して慎重に判断し、使用を再開する場合は、ダクラヘップ60mgおよびアスナプレビルを同時に再開してください。
・ダクラヘップ60mg服用中は、血中HCV RNA量を測定してください。ウイルス学的ブレイクスルー(使用中に血中HCV RNA量が最低値から1
log10を超えて増加)が発現した場合は、ダクラヘップ60mgおよびアスナプレビルの使用中止を考慮してください。
【その他の注意】
ダクラタスビルおよびアスナプレビルの併用療法において、ジェノタイプ1aのC型慢性肝炎患者に対する有効性は確立していません。なお、海外で実施された臨床試験において、ジェノタイプ1(1aおよび1b)のC型慢性患者のうち、過去のペグインターフェロンアルファおよびリバビリンとの併用療法で無効となった患者を対象として、ダクラタスビルおよびアスナプレビルを24週間併用投与したとき、投与終了24週後のHCV
RNA陰性化の割合は36.4%であり、そのうちジェノタイプ1aの患者では22.2%でした。
【妊婦、産婦、授乳婦】
・妊婦または妊娠している可能性のある人は使用しないでください。また妊娠する可能性のある人に対しては、ダクラヘップ60mg使用中および使用終了後5週間は適切な避妊を徹底するようにしてください。
・授乳中の人は使用を避け、やむを得ず使用する場合は授乳を中止してください。
【小児など】
・低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性および有効性は確立していません。