【警告】
・ダサニックス100mgは、緊急時に充分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して充分な知識・経験を持つ医師のもとで、ダサニックス100mgの使用が適切と判断される症例についてのみ使用してください。またダサニックス100mgによる治療開始に先立ち、その有効性および危険性を充分に理解してから使用を開始してください。
【禁忌】
・ダサニックス100mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・妊婦または妊娠している可能性のある人
【慎重服用】
・イマチニブに忍容性のない慢性骨髄性白血病の人
・間質性肺疾患の既往歴のある人: 間質性肺疾患を増悪させるおそれがあります。
・肝障害のある人: ダサチニブは主に肝臓で代謝されるため、肝障害のある人では高い血中濃度が維持するおそれがあります。
・QT間隔延長のおそれ、またはその既往歴のある人; QT間隔延長が起こるおそれがあります。
・血小板機能を抑制する薬剤あるいは抗凝固剤を使用中の人: 出血傾向を増強するおそれがあります。
・高齢者
・心疾患の既往歴または危険因子を有する人: 心臓の副作用(急性心不全、うっ血性心不全、心筋症、拡張機能障害、駆出率低下、左室機能不全および致死的な心筋梗塞など)が発現するおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・イマチニブに忍容性のない人がダサニックス100mgを使用する際は、イマチニブの使用中止の原因となった副作用と同様の副作用を起こすおそれがあるので、前治療の副作用の内容を確認してから使用してください。
・ダサニックス100mg服用中は、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画など)を行なってください。
ダサニックス100mg使用により、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血があらわれることがあるので、血液検査は使用開始前と使用後の2ヵ月間は毎週、その後は1ヵ月ごとに、また状態に応じて適宜行なってください。
これらの血球減少は疾患の病期にも依存し、慢性期慢性骨髄性白血病に比べて移行期・急性期慢性骨髄性白血病やフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の人での頻度が高くなります。重篤な好中球減少または血小板減少があらわれた場合には減量または休薬してください。ダサニックス100mgの使用にあたっては、G-CSF製剤の適切な使用に関しても考慮してください。
・血小板減少時に出血が生じることがあるので、定期的に血液検査と容態観察を充分に行ない、重篤な出血が生じた場合には減量または休薬とともに適切な支持療法を行なってください。
・体液貯留(胸水、肺水腫、心嚢液貯留、腹水、全身性浮腫など)があらわれることがあります。呼吸困難、乾性咳嗽などの胸水を示唆する症状が認められた場合には胸部X線の検査を実施し、重篤な胸水は必要に胸腔穿刺、酸素吸入を行なってください。ダサニックス100mg使用中は状態を充分に観察し、体液貯留が認められた場合には、利尿剤または短期間の副腎皮質ホルモン剤の使用などの適切な支持療法を行なってください。
・QT間隔延長が報告されているため、QT間隔延長のおそれ、またはその既往歴のある人では適切な心電図モニタリングを行ない、QT間隔延長が認められた場合には減量、または休薬とともに電解質異常(低名トリム血症、低マグネシウム血症など)の補正を行なってください。
・B型肝炎ウイルスキャリアの人、または既往感染者(HBs抗原陰性、かつHBc抗体またはHBs抗体陽性)において、Bcr-Ablチロシンキナーゼ阻害剤の使用によりB型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがあるので、ダサニックス100mg使用に先立って肝炎ウイルス感染の有無を確認し、ダサニックス100mg使用前に適切な処置を行なってください。ダサニックス100mgの使用開始後は継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行なうなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意してください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
・染色体検査または遺伝子検査により慢性骨髄性白血病と診断された人が使用してください。
・ダサニックス100mgの有効性および安全性を充分に理解した上で、使用の選択をしてください。
・イマチニブ抵抗性の慢性骨髄性白血病の人がダサニックス100mgを使用する際には、イマチニブに効果不充分、または忍容性のない人が選択してください。
・イマチニブに忍容性のない人がダサニックス100mgを使用する際には、慎重に経過観察を行ない、副作用発現に注意してください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・ダサニックス100mgの用法・用量は、状態や化学療法歴に応じて選択してください。
・ほかの抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性および安全性は確立していません。
・副作用により、ダサニックス100mgを休薬、減量または中止する場合には、副作用の症状、重症度などに応じて以下の基準を考慮してください。
1)血液系の副作用と使用量調節の基準
疾患および病期
|
好中球数/血小板数
|
使用量調節
|
慢性期慢性骨髄性白血病(CML)
(初回用量1日1回100mg)
|
好中球数<1000mm3
または
血小板数<50000<mm3
|
①好中球数1000/mm3および血小板数50000/mm3以上に回復するまで休薬する。
②1日1回100mgで治療を再開する。
③血小板数が25000/mm3を下回るか、再び好中球数が7日間を超えて1000/mm3
を下回った場合は、①へ戻り、2回目の発現時は1日1回80mgで治療を再開する。3回目の発現時は、初発の慢性期CML患者では1日1回50mgで治療を再開し、イマチニブに効果不充分または忍容性のない慢性期CML患者では使用を中止する。
|
移行期CML、急性期CMLまたはフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)
(初回用量1回70mgを1日2回)
|
注
1
)
好中球数<500/mm3
または
血小板数<1000/mm3
|
①血球減少が白血病に関連しているかを確認(骨髄穿刺または生検)する。
②白血病に関連しない場合は、好中球数1000/mm3以上および血小板数20000/mm3以上に回復するまで休薬する。
③1回70mgを1日2回で治療を再開する。
④再度発現した場合には①へ戻り、2回目の発現時には1回50mgを1日2回、3回目の発現時は1回40mgを1日2回で治療を再開する。
⑤白血病に関連する場合は、1回90mgを1日2回までの増量を考慮する。
|
注1:原則として、全身状態に充分注意し、少なくともしよう開始(第1日)から第4日までは治療を継続した後の検査値
|
2)非血液系の副作用と使用量調節の基準
疾患および病期
|
副作用の重症度
|
使用量調節
|
慢性期慢性骨髄性白血病(CML)
(初回用量1日1回100mg)
|
グレード3
または4
|
①グレード1以下、またはベースラインに回復するまで休薬する。
②1日1回80mgで治療を再開する。
③再び同じ副作用(グレード3または4)が発現した場合には、初発の慢性期CML患者では①へ戻り、1日1回50mgで治療を再開し、イマチニブに効果不充分または忍容性のない慢性期CML患者では原則して使用を中止する。
|
移行期CML、急性期CMLまたはフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)
(初回用量1回70mgを1日2回)
|
グレード3
または4
|
①グレード1以下またはベースラインに回復するまで休薬する。
②1回50mgを1日2回で治療を再開する。
③再び同じ副作用(グレード3または4)が発現した場合には、原則として使用を中止する。
|
グレードはNCI-CTCに準じる。
|
・安全性と忍容性を考慮して、下記に該当する場合は慢性期慢性骨髄性白血病では1回140mgまで、移行期慢性骨髄性白血病、急性期慢性骨髄性白血病またはフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病では1回90mgまで増量することができます。
1)病状が進行した場合
2)少なくとも1ヵ月以上使用しても、充分な血液学的効果がみられない場合
【高齢者】
・一般に高齢者では生理機能が低下しているので、状態を充分に観察しながら慎重に使用してください。なお臨床試験において、65歳未満の人と比較し、65歳以上の人で胸水、呼吸困難、疲労、食欲障害、咳嗽、下部消化管出血、心嚢液貯留、体重減少、浮動性めまい、腹部膨満、およびうっ血性心不全の発現頻度が高くなりました。
【妊婦、産婦、授乳婦など】
・妊婦または妊娠している可能性のある人は使用しないでください。また妊娠可能な人は適切な避妊を行なうようにしてください。
・授乳中の人は授乳を中止してください。
【小児】
・低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。
【警告】
・ダサニックス100mgは、緊急時に充分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して充分な知識・経験を持つ医師のもとで、ダサニックス100mgの使用が適切と判断される症例についてのみ使用してください。またダサニックス100mgによる治療開始に先立ち、その有効性および危険性を充分に理解してから使用を開始してください。
【禁忌】
・ダサニックス100mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・妊婦または妊娠している可能性のある人
【慎重服用】
・イマチニブに忍容性のない慢性骨髄性白血病の人
・間質性肺疾患の既往歴のある人: 間質性肺疾患を増悪させるおそれがあります。
・肝障害のある人: ダサチニブは主に肝臓で代謝されるため、肝障害のある人では高い血中濃度が維持するおそれがあります。
・QT間隔延長のおそれ、またはその既往歴のある人; QT間隔延長が起こるおそれがあります。
・血小板機能を抑制する薬剤あるいは抗凝固剤を使用中の人: 出血傾向を増強するおそれがあります。
・高齢者
・心疾患の既往歴または危険因子を有する人: 心臓の副作用(急性心不全、うっ血性心不全、心筋症、拡張機能障害、駆出率低下、左室機能不全および致死的な心筋梗塞など)が発現するおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・イマチニブに忍容性のない人がダサニックス100mgを使用する際は、イマチニブの使用中止の原因となった副作用と同様の副作用を起こすおそれがあるので、前治療の副作用の内容を確認してから使用してください。
・ダサニックス100mg服用中は、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画など)を行なってください。
ダサニックス100mg使用により、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血があらわれることがあるので、血液検査は使用開始前と使用後の2ヵ月間は毎週、その後は1ヵ月ごとに、また状態に応じて適宜行なってください。
これらの血球減少は疾患の病期にも依存し、慢性期慢性骨髄性白血病に比べて移行期・急性期慢性骨髄性白血病やフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の人での頻度が高くなります。重篤な好中球減少または血小板減少があらわれた場合には減量または休薬してください。ダサニックス100mgの使用にあたっては、G-CSF製剤の適切な使用に関しても考慮してください。
・血小板減少時に出血が生じることがあるので、定期的に血液検査と容態観察を充分に行ない、重篤な出血が生じた場合には減量または休薬とともに適切な支持療法を行なってください。
・体液貯留(胸水、肺水腫、心嚢液貯留、腹水、全身性浮腫など)があらわれることがあります。呼吸困難、乾性咳嗽などの胸水を示唆する症状が認められた場合には胸部X線の検査を実施し、重篤な胸水は必要に胸腔穿刺、酸素吸入を行なってください。ダサニックス100mg使用中は状態を充分に観察し、体液貯留が認められた場合には、利尿剤または短期間の副腎皮質ホルモン剤の使用などの適切な支持療法を行なってください。
・QT間隔延長が報告されているため、QT間隔延長のおそれ、またはその既往歴のある人では適切な心電図モニタリングを行ない、QT間隔延長が認められた場合には減量、または休薬とともに電解質異常(低名トリム血症、低マグネシウム血症など)の補正を行なってください。
・B型肝炎ウイルスキャリアの人、または既往感染者(HBs抗原陰性、かつHBc抗体またはHBs抗体陽性)において、Bcr-Ablチロシンキナーゼ阻害剤の使用によりB型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがあるので、ダサニックス100mg使用に先立って肝炎ウイルス感染の有無を確認し、ダサニックス100mg使用前に適切な処置を行なってください。ダサニックス100mgの使用開始後は継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行なうなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意してください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
・染色体検査または遺伝子検査により慢性骨髄性白血病と診断された人が使用してください。
・ダサニックス100mgの有効性および安全性を充分に理解した上で、使用の選択をしてください。
・イマチニブ抵抗性の慢性骨髄性白血病の人がダサニックス100mgを使用する際には、イマチニブに効果不充分、または忍容性のない人が選択してください。
・イマチニブに忍容性のない人がダサニックス100mgを使用する際には、慎重に経過観察を行ない、副作用発現に注意してください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・ダサニックス100mgの用法・用量は、状態や化学療法歴に応じて選択してください。
・ほかの抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性および安全性は確立していません。
・副作用により、ダサニックス100mgを休薬、減量または中止する場合には、副作用の症状、重症度などに応じて以下の基準を考慮してください。
1)血液系の副作用と使用量調節の基準
疾患および病期
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好中球数/血小板数
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使用量調節
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慢性期慢性骨髄性白血病(CML)
(初回用量1日1回100mg)
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好中球数<1000mm3
または
血小板数<50000<mm3
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①好中球数1000/mm3および血小板数50000/mm3以上に回復するまで休薬する。
②1日1回100mgで治療を再開する。
③血小板数が25000/mm3を下回るか、再び好中球数が7日間を超えて1000/mm3
を下回った場合は、①へ戻り、2回目の発現時は1日1回80mgで治療を再開する。3回目の発現時は、初発の慢性期CML患者では1日1回50mgで治療を再開し、イマチニブに効果不充分または忍容性のない慢性期CML患者では使用を中止する。
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移行期CML、急性期CMLまたはフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)
(初回用量1回70mgを1日2回)
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注
1
)
好中球数<500/mm3
または
血小板数<1000/mm3
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①血球減少が白血病に関連しているかを確認(骨髄穿刺または生検)する。
②白血病に関連しない場合は、好中球数1000/mm3以上および血小板数20000/mm3以上に回復するまで休薬する。
③1回70mgを1日2回で治療を再開する。
④再度発現した場合には①へ戻り、2回目の発現時には1回50mgを1日2回、3回目の発現時は1回40mgを1日2回で治療を再開する。
⑤白血病に関連する場合は、1回90mgを1日2回までの増量を考慮する。
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注1:原則として、全身状態に充分注意し、少なくともしよう開始(第1日)から第4日までは治療を継続した後の検査値
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2)非血液系の副作用と使用量調節の基準
疾患および病期
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副作用の重症度
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使用量調節
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慢性期慢性骨髄性白血病(CML)
(初回用量1日1回100mg)
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グレード3
または4
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①グレード1以下、またはベースラインに回復するまで休薬する。
②1日1回80mgで治療を再開する。
③再び同じ副作用(グレード3または4)が発現した場合には、初発の慢性期CML患者では①へ戻り、1日1回50mgで治療を再開し、イマチニブに効果不充分または忍容性のない慢性期CML患者では原則して使用を中止する。
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移行期CML、急性期CMLまたはフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)
(初回用量1回70mgを1日2回)
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グレード3
または4
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①グレード1以下またはベースラインに回復するまで休薬する。
②1回50mgを1日2回で治療を再開する。
③再び同じ副作用(グレード3または4)が発現した場合には、原則として使用を中止する。
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グレードはNCI-CTCに準じる。
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・安全性と忍容性を考慮して、下記に該当する場合は慢性期慢性骨髄性白血病では1回140mgまで、移行期慢性骨髄性白血病、急性期慢性骨髄性白血病またはフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病では1回90mgまで増量することができます。
1)病状が進行した場合
2)少なくとも1ヵ月以上使用しても、充分な血液学的効果がみられない場合
【高齢者】
・一般に高齢者では生理機能が低下しているので、状態を充分に観察しながら慎重に使用してください。なお臨床試験において、65歳未満の人と比較し、65歳以上の人で胸水、呼吸困難、疲労、食欲障害、咳嗽、下部消化管出血、心嚢液貯留、体重減少、浮動性めまい、腹部膨満、およびうっ血性心不全の発現頻度が高くなりました。
【妊婦、産婦、授乳婦など】
・妊婦または妊娠している可能性のある人は使用しないでください。また妊娠可能な人は適切な避妊を行なうようにしてください。
・授乳中の人は授乳を中止してください。
【小児】
・低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。