以下の場合、ダノゲン100を絶対に服用しないでください。
・血栓症の既往歴のある人: 血栓症を起こすおそれがあります。
・アンチトロンビンIII、プロテインC、プロテインSなどの凝固制御因子の欠損または減少のある人: 血栓症を起こすおそれがあります。
・重篤な肝障害、肝疾患のある人: 原疾患が悪化するおそれがあります。
・重篤な心疾患、腎疾患のある人: むくみなどの症状が強くあらわれるおそれがあります。
・ポルフィリン症の人: 症状を悪化させるおそれがあります。
・アンドロゲン依存性腫瘍のある人: 症状を悪化させるおそれがあります。
・診断のつかない異常性器出血のある人: このような人では悪性腫瘍の疑いがあるため。
・妊婦または妊娠している可能性のある人
・授乳婦
【警告】
・血栓症を引き起こすおそれがあるので、観察を充分に行ないながら慎重に服用してください。異常が認められた場合にはただちに服用を中止し、適切な処置を行なってください。
【慎重服用】
・肝障害、肝疾患のある人: 原疾患が悪化するおそれがあります。
・心疾患、腎疾患のある人またはその既往歴のある人: むくみなどの症状が強くあらわれるおそれがあります。
・てんかんの人、片頭痛のある人: むくみなどにより症状が強くあらわれるおそれがあります。
・糖尿病の人: 耐糖能の異常がみられるおそれがあるので、充分コントロールを行ないながら服用してください。
【重要な基本的注意】
・服用にあたり、既往歴・家族歴を充分に聴取し、血栓症の発生に充分配慮してください。血栓症を起こしやすい因子・合併症を有する人が服用する場合は、末梢血液一般検査(血小板数、ヘマトクリット値など)を行なうことが望ましいとされています。
・血栓症の危険性は高齢者、特に40歳以上で高くなります。また外国では、喫煙が類薬(経口避妊薬)による重篤な副作用(血栓症など)の危険性を増大させ、またこの危険性は年齢および喫煙量により増大すると報告されています。
・服用により血栓症を引き起こすおそれがあるので、下肢の疼痛・むくみ、激しい頭痛、嘔吐、吐き気、めまいなどの症状があらわれた場合には、服用を中止してください。また異常が認められた場合にはただちに医師に相談してください。
・服用に際して、類似疾患(悪性腫瘍、子宮筋腫など)との鑑別に留意し、服用中腫瘤が増大したり、臨床症状の改善がみられない場合は服用を中止してください。
・乳腺症におけるダノゲン100の服用に際しては、月経前または月経中を避けて診断を行ない、症状(自発痛、圧痛、腫瘤・硬結)が持続性であることを確認してください。また症状が消失した場合は服用を中止してください。
・定期的に肝機能検査を実施することが望ましいとされています。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・女性胎児の男性化を起こすことがあるので、以下の点に留意してください。
1.ダノゲン100の服用開始は妊娠していないことを確認し、必ず月経周期第2-5日から行なってください。
2.治療期間中はホルモン剤以外の方法で避妊してください。
【その他の注意】
ダノゲン100の使用によって子宮内膜症治療の人における卵巣がん発現のリスクが増大するとの報告があります。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、減量(例えば1日100mg)するなど注意してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は使用しないでください。女性胎児の男性化を起こすことが報告されています。
授乳中の人は服用を避け、やむを得ず使用する場合には授乳を中止してください。