以下の場合、チボフェム2.5mgを絶対に服用しないでください。
・妊娠中または授乳中の人
・乳がんの人または可能性のある人: 再発リスクの可能性が高くなります。
・性器出血のある人で医師の診断を受けてない人
・未治療の子宮内膜増殖症のある人
・過去に特発性または現在静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓)にかかっている人
・動脈血栓塞栓症(狭心症、心筋梗塞、脳卒中、一過性脳虚血発作など)の既往歴のある人
・急性肝疾患または肝機能検査で正常に戻らない肝臓病の既往歴のある人
・チボフェム2.5mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・ポルフィリン症の人
【慎重服用】
・喘息の人、または喘息の既往歴のある人
・血栓の人、または血栓の既往歴のある人
・親族に血栓をわずらったことのある人
・近親者で乳がんまたは子宮内部のがんにかかったことのある人
・糖尿病の人
・てんかんの人
・胆石の人
・高血圧の人
・肝臓病の人
・片頭痛または重い頭痛のある人
・耳硬化症(難聴)の人
・全身性エリトマトーデスの人
・子宮筋腫または子宮内膜症の人
・子宮内膜増殖症の人
【重要な使用上の注意】
以下の場合、チボフェム2.5mgの服用を中止してください。
・血圧が上昇し、医師から服用中止の診断を下された場合
・肝臓検査の結果が異常だった場合
・皮膚が黄色く変色した場合
・片頭痛または重い頭痛が起こった場合
・脚に痛みを伴うむくみが起こった場合
・胸痛、呼吸困難が起こった場合
チボフェム2.5mgとがんの関係性
●子宮内膜がん
チボリジンの服用により細胞成長や子宮内膜がんの増加が報告されています。
ホルモン補充療法開始後数ヵ月間の膣出血は問題ありませんが、以下の場合は子宮内膜が厚くなっている可能性があるため、医師の診断を受けてください。
・膣出血が6ヵ月以上続く場合
・ホルモン補充療法開始後しばらくして膣出血がみられた場合
・ホルモン補充療法中止後も膣出血がみられる場合
●乳がん
長期にわたるホルモン補充療法を受けた場合、さらなる乳がんのリスクが上昇しますが、中止後5年以内には元に戻ります。
チボフェム2.5mg単剤療法では、ホルモン複合療法に比較してリスクは低いですが、エストロゲン単剤療法と比較してリスクは同程度です。
服用中に以下の変化を胸に認めた場合、ただちに医師の診断を受けてください。
・皮膚のくぼみ
・乳首の変化
・しこり
チボフェム2.5mgと心臓、循環器の関係性
●心臓病
ホルモン補充療法開始後1年は、心臓病になる可能性がごくわずかに高くなります。
服用中に以下の変化を胸に認めた場合ただちに服用を中止し、医師の診断を受けてください。
・腕や首に広がる痛みが胸に認められた場合
●脳卒中
チボフェム2.5mgを含むホルモン補充療法で、主に60歳以上の女性に脳卒中の可能性がわずかに高くなることが報告されています。そのほか、以下の要因が脳卒中のリスクが上昇するとされています。
・高齢者
・高血圧の人
・喫煙者
・過剰なアルコール摂取者
・不整脈の人
また、服用中に以下の変化を認めた場合ただちに服用を中止し、医師の診断を受けてください。
・原因不明の片頭痛様頭痛
●血栓
チボフェム2.5mgでは未確認ですが、そのほかのホルモン補充療法で静脈血栓(深部静脈血栓症)のリスクが上昇するとの報告があります。これらは一般に症状の軽いものですが、肺に移行した場合は胸痛、呼吸困難、虚脱のほか、最悪の場合は死に至る肺塞栓症を誘発することがあります。深部静脈血栓症と肺塞栓症はいずれも静脈血栓塞栓症の代表的な症状です。
以下の場合、血栓の可能性が高くなります。
・極度な過剰体重の人
・過去に血栓を起こした人
・近親者で血栓を起こしたことのある人
・1度以上流産したことのある人
・ワルファリンなどの薬で治療の必要性がある血栓症の人
・手術、怪我、病気などで長期間寝たきりの人
・全身性エリテマトーデスの人
また、服用中に以下の変化を認めた場合ただちに服用を中止し、医師の診断を受けてください。
・脚に痛みを伴うむくみが生じた場合
・急な胸の痛み
・呼吸困難