以下の場合、ニコチネル・ティー・ティー・エス30を絶対に服使用しないでください。
・非喫煙者: ニコチネル・ティー・ティー・エス30の使用が不必要であり、また副作用があらわれやすくなります。
・妊婦または妊娠している可能性のある人、授乳婦: 動物で催奇形性およびヒトで乳汁中移行が報告されています。
・不安定狭心症、急性期の心筋梗塞(発症後3ヵ月以内)、重篤な不正脈のある人または経皮的冠動脈形成術直後、冠動脈によるバイパス術直後の人: カテコラミン放出促進による血管収縮、血圧上昇をきたし症状を悪化するおそれがあります。
・脳血管障害回復初期の人: 脳血管のけい縮・狭窄を起こし症状が悪化するおそれがあります。
・ニコチネル・ティー・ティー・エス30の成分に対し過敏症の既往歴のある人
【慎重使用】
・心筋梗塞、狭心症(異型狭心症など)の既往歴のある人、または狭心症で症状の安定している人: 症状が再発または悪化するおそれがあります。
・高血圧、不整脈、脳血管障害、心不全、末梢血管障害(バージャー病など)のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫などの内分泌疾患のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・糖尿病(インスリンを使用している)人: 症状が悪化するおそれがあります。またニコチネル・ティー・ティー・エス30の使用にかかわらず、禁煙によりインスリンの皮下吸収が増加することが知られているので、インスリンの用量調節が必要となる場合があります。
・消化性潰瘍のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・肝・腎機能障害のある人: 症状が悪化するおそれがあります。
・アトピー性皮膚炎あるいは湿疹性皮膚炎などの全身性皮膚疾患の人: 症状が悪化するおそれがあります。
・てんかんまたはその既往歴のある人: けいれんを引き起こすおそれがあります。
・神経筋接合部疾患(重症筋無力症、イートン・ランバート症候群)またはその既往歴のある人: 筋力低下などの症状が悪化するおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・禁煙の成功は、禁煙指導の質および頻度に依存するので、ニコチネル・ティー・ティー・エス30は、医師などによる適切な禁煙指導のもとに禁煙計画・指導の補助として使用してください。またニコチネル・ティー・ティー・エス30使用後も禁煙を維持させるため、禁煙指導を実施してください。
・ニコチネル・ティー・ティー・エス30使用中の喫煙により循環器系などへの影響が増強されることがあるので、ニコチネル・ティー・ティー・エス30使用中は喫煙しないでください。
・ニコチネル・ティー・ティー・エス30は禁煙意志が強く、循環器疾患、呼吸器疾患、消化器疾患、代謝性疾患などの基礎疾患を持つ人であって、禁煙の困難な喫煙者が使用してください。
・ニコチネル・ティー・ティー・エス30の使用開始にあたって、使用に関する説明書を熟読してください。
【効能または効果に関連する使用上の注意】
・心疾患の人がニコチネル・ティー・ティー・エス30を使用する場合、問診、心電図、血圧測定、運動負荷試験などにより症状が安定であることを確認してください。
・ニコチネル・ティー・ティー・エス30の使用は禁煙意志の強い喫煙者の禁煙補助を目的としています。このことを充分に理解し、禁煙宣誓書などにより禁煙意志の強いことを確認してから使用してください。
【用法および用量に関連する使用上の注意】
・減量する場合は、予定の貼付期間を変更せず、一段階ニコチン含量の少ない同一製剤を使用してください。
・ニコチネル・ティー・ティー・エス30は24時間添付するため、就寝中に不眠などの睡眠障害があらわれることがあるので、このような場合には使用を中止してください。
【適用上の注意】
・貼付部位は、上腕部、腹部あるいは腰背部とします。
・貼付部位の皮膚を拭い、清潔にしてからニコチネル・ティー・ティー・エス30を貼付します。なお入浴後に貼付する場合は、水分を充分に取り除き、乾燥させてから貼付してください。
・皮膚刺激を避けるため、毎回貼付部位を変え、繰り返し同一箇所には貼付しないでください。
・内袋を開封後は、1ヵ月以内に使用してください。
【その他の注意】
・海外で類薬の長期使用により、ニコチン依存症が製剤に引き継がれ、離脱が困難になる症例が報告されています。
・以下の療法を行なうときは、前もってニコチネル・ティー・ティー・エス30を除去してください。
1)電気的除細動(DC細動除去など): ニコチネル・ティー・ティー・エス30の支持体と類似するアルミニウムが使用されている製剤で、除細動器と接触した場合、製剤の支持体(アルミ箔)が破裂したとの報告があります。
2)ジアテルミー(高周波療法): ニコチネル・ティー・ティー・エス30の温度が上昇するおそれがあります。
3)MRI(核磁気共鳴画像法): ニコチネル・ティー・ティー・エス30の貼付部位に火傷を引き起こすことがあります。
4)サウナの使用や激しい運動を行なうときは、前もってニコチネル・ティー・ティー・エス30を除去してください: ニコチンの吸収量が増加し、過量摂取時の症状があらわれることがあります。
5)発熱している人では、ニコチンの吸収量が増加し、過量摂取になるおそれがあります。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、注意してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は使用しないでください。
授乳中の人は使用しないでください。