以下の場合、ノバルジン500mgを絶対に服用しないでください。
・アナルジン、またはほかのピラゾロン(フェナゾン、プロピフェナゾンなど)やピラゾリジン(フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾンなど)の成分に対して無顆粒球症などの既往歴のある人
・骨髄機能に障害のある人(細胞増力抑制剤による治療など)または造血機能に疾患のある人
・気管支けいれんが進行している人、またはサリチル塩酸、ジクロフェナク、イブプロフェン、インドメタシン、ナプロキセンなどの鎮静剤に対してアナフィラキシー様反応(じんましん、鼻炎、血管性浮腫など)のある人
・ノバルジン500mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・急性間欠性肝性ポルフィリン症の人(ポルフィリン発作前兆のリスク)
・G6PD(ブドウ糖6リン酸脱水素酵素)欠損症の人(溶血のリスク)
・3歳未満または体重5kg未満の幼児
【警告】
・アナルジンにより誘発される無顆粒球症は、免疫アレルギーの偶然疾病で最低1週間持続します。これらの反応はごくまれですが、重篤で命にかかわる場合もあります。服用量との関連性はなく、治療中の間はいつでも発症しうる症状です。
・ノバルジン500mgの服用中に、好中球減少が原因と思われる発熱、寒気、のどの痛み、口腔内潰瘍などの兆候が出現した場合は、ただちに服用中止して医師の診断を受けてください。
・好中球が減少(<1500好中球/mm3)した場合は、ただちに服用を中止して血球数検査を行ない、正常値に戻るまで観察を続けてください。
・敏感な人では、ほとんどの場合においてアナフィラキシー性ショックが発現するため、ぜんそく、またはアトピーの人は注意して服用してください。
【基本的な使用上の注意】
●アナフィラキシー/アナフィラキシー様症状
非経口(静注など)で使用した場合は、アナフィラキシー/アナフィラキシー様症状出現のリスクが高くなります。以下の場合は、アナルジンに対する重篤なアナフィラキシー様反応に対して特にリスクがあります。
・気管支ぜんそくの人(特に副鼻腔炎ポリープを併発している場合)
・慢性じんましんの人
・アルコール不耐性の人(ごくわずかなアルコールに対してもくしゃみ、流涙、顔の赤みなどを呈する人): アルコール不耐性は、診断未確定の鎮痛剤ぜんそく症候群の指標となります。
・染料(タルトラジンなど)や保存料(安息香酸エステルなど)に不耐性の人: 服用前に医師相談してください。アナフィラキシー様反応に対して特別なリスクのあることが判明している人は、ノバルジン500mgの服用により起こり得る有益性とリスクを充分に考慮した上で判断してください。その結果として服用する場合は、充分に観察を行なうとともに、緊急治療が可能な設備を整えてください。
●単独降圧反応
アナルジンの服用により、単独降圧反応が起こることがあります。この反応は服用量に関係するとされており、以下の非経口投与の場合でより多く発症するとされているため、その発現予防として、静脈注射はゆっくりと行なってください。低血圧の既往、体液減少または脱水症、循環不安定、初期循環不全の人では血行を逆流させます。
・高熱のある人では注意してください: このような場合はアナルジンを慎重に服用する必要があり、ノバルジン500mg服用の際には充分な医学的監視が必要です。
・血圧降下反応のリスクを減少させるために、予防対策(血流安定化)を講じてください。
・アナルジンは、重篤な冠動脈性心疾患や脳に血液を提供する血管が狭窄している人など、血圧低下を避けなければいけない人においては、充分な血流力学的な観察の下で使用してください。
・腎臓または肝臓障害のある人では、排出量が減少するため、高用量のアナルジンの服用を避けるのが望ましいとされています。
【相互作用】
・アナルジンは血清シクロスポリン値を下げるおそれがあるため、併用する場合はシクロスポリン濃度を観察してください。
妊娠中または妊娠している可能性のある人は、妊娠初期の服用は望ましくないとされているため、有益性が危険性を上回る場合に限り使用してください。しかし妊娠後期は絶対に服用しないでください。
母乳中に成分が移行するため、授乳中の人は、服用中および服用後48時間は授乳を避けてください。