【警告】
塩酸ピオグリタゾンを含んだチアゾリジン誘導体によってうっ血性心不全が発症、或いは増悪させられる場合があります。
塩酸ピオグリタゾンを含んだチアゾリジン誘導体の服用を開始したり、服用量を増量させた場合には急激かつ過剰な体重の増加、呼吸困難、浮腫などの心不全の兆候の発現を注意深く観察する必要量があります。
万が一、心不全の兆候が発現し、進行するようであれば適切な対処が必要となり、場合によってはピザコード15mgの服用の停止や服用量の減少などの必要が生じることがあります。
ピザコード15mgの症候性心不全のある患者における使用は不適切とされており、NYHA(ニューヨーク心臓病協会)の基準においてクラスIIIまたはIVとされる心不全の患者におけるディアビスタ15mgの使用は禁忌とされています。
以下の場合、ピザコード15mgを絶対に服用しないでください。
・心不全の人および心不全の既往歴のある人: 胴部実験において循環血漿量の増加に伴う代償性の変化と考えられる心重量の増加がみられています。
また臨床的にも心不全を増悪あるいは発症したとの報告があります。
・重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、I型糖尿病の人: 輸液、インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となります。
・重篤な肝機能障害のある人: ピザコード15mgは主に肝臓で代謝されるため、蓄積するおそれがあります。
・重篤な腎機能障害のある人
・重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある人: インスリン注射による血糖管理が望まれるため、ピザコード15mgの服用は適しません。
・ピザコード15mgの成分に対して過敏症の既往歴のある人
・妊婦または妊娠している可能性のある人: 妊娠中の服用に関する安全性は確立していません。
以下の場合、ピザコード15mgを慎重に服用してください。
・心不全発症のおそれのある心筋梗塞、狭心症、心筋症、高血圧性心疾患などの心疾患のある人: 循環血漿量の増加により心不全を発症させるおそれがあります。
・脳下垂体機能不全または副腎機能不全: 低血糖を起こすおそれがあります。
・栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足または衰弱状態の人: 低血糖を起こすおそれがあります。
・激しい筋肉運動: 低血糖を起こすおそれがあります。
・過度のアルコールを摂取している人: 低血糖を起こすおそれがあります。
・高齢者:一般に生理機能が低下しているため、1日1回15mgから服用開始するなど、副作用発現に注意しながら慎重に服用してください。
・ほかの糖尿病用薬を服用中の人
その他の基本的注意には以下のようなものがあります。
・ピザコード15mgの服用は、あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を充分に行なって上で効果が不充分な場合に限り服用を考慮してください。
・ピザコード15mgを服用する場合は、インスリン抵抗性が推定される人に限定してください。
・ピザコード15mgを服用する場合には、血糖、尿糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確認し、3ヵ月間服用しても効果が不充分な場合には速やかにほかの治療薬への切り替えをしてください。
・服用の継続中に服用の必要がなくなる場合や、減量する必要がある場合があり、また服用者の不養生、感染症の合併などにより効果がなくなったり、不充分となる場合があるため、食事摂取量、体重の推移、血糖値、感染症の有無などに留意のうえ、常に服用継続の可否、服用量、薬剤の選択などに注意してください。
・急激な血糖降下に伴い、糖尿病性網膜症が悪化するとの報告があります。
・α-グルコシダーゼ阻害剤とピザコード15mgの1日45mgの併用における安全性は確立していません。
・α-グルコシダーゼ阻害剤、スルホニルウレア系薬剤およびピザコード15mgの3剤を併用する場合の安全性は確立していません。
・ビグアナイド系薬剤とピザコード15mgの1日45mgの併用における安全性は確立していません。
授乳中の人の服用は避けることが望ましいとされていますが、やむを得ず服用する場合は授乳を中止してください。
小児などに関する安全性は確立していません。
ピザコード15mgなどのチアゾリジン系薬剤を服用したところ(糖尿病性)黄斑浮腫が発症または増悪したとの報告があります。