以下の場合、ベザリップ徐放錠400mgを絶対に服用しないでください。
・人工透析(腹膜透析を含む)をしている人: 横紋筋融解症が現れやすくなります。
・腎不全などの重篤な腎疾患のある人: 横紋融解筋が現れやすくなります。
・血清クレアチニン値が2.0mg/dl以上の人: 横紋筋融解症が現れやすくなります。
・ベザリップ徐放錠400mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・妊婦または妊娠している可能性のある人
以下の場合、ベザリップ徐放錠400mgを服用しないことを原則としますが、特に必要とする場合は慎重に服用してください。
・胃機能に関する臨床検査値に異常が認められる人に、ベザリップ徐放錠400mgとHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用してください。
【慎重服用】
・腎疾患のある人: 症状の増悪および横紋筋融解症が現われることがあります。
・血清クレアチン値が1.5mg/dlを超える人: 横紋筋融解症が現われることがあります。
・肝障害またはその既往歴のある人: 血中濃度が上昇するおそれがあります。
・胆石またはその既往歴のある人: 胆石の形成が見られることがあります。
・抗凝血薬を服用中の人
・スルホニル尿素系血糖降下薬(グリベンクラミド、グリクラジド、グリメピリドなど)、ナテグリニドおよびインスリンを服用中の人
・高齢者
【重要な基本的注意】
・ベザリップ徐放錠400mgの服用中、急激な腎機能の悪化を伴う横紋筋融解症が現われることがあります。この症状は透析をしている人、腎不全などの重篤な腎機能障害のある人で現れやすいため、これらの人は服用しないでください。
・適用の前に充分な検査を実施し、高脂血症であることを確認した上でベザリップ徐放錠400mgの使用を考慮してください。
・服用中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には服用を中止してください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・ベザリップ徐放錠400mgは主として腎臓を経て尿中に排泄されるので、腎機能障害のある人の服用には充分注意する必要があります。
服用にあたっては、血清クレアチニン値に応じて減量してください。
また高齢者では、加齢により腎機能の低下を認める一方で、筋肉量の低下から血清クレアチニン値の上昇が軽微であるため、クレアチニンクリアランスに応じた服用量の調節を行なってください。
なお、服用量はクレアチニンクリアランスの実測値より設定することが望ましいですが、身体状況などを勘案し、実測することが困難である場合には、例えばクレアチニンクリアランスと高い相関性が得られる安田の推定式を用いるなどにより、用量の設定を行なってください。
男性(176-年齢)x体重/(100x血清クレアチニン値)
女性(158-年齢)x体重/(100x血清クレアチニン値)
血清クレアチニン値 |
クレアチニンクリアランス |
服用量 |
Scr≦1.5mg/dl |
60ml/分≦Ccr |
400mg/日(200mgx2) |
1.5mg/dl<
Scr<2.0mg/dl |
50ml/分<
Ccr<60ml/分 |
200mg/日
(200mgx1) |
※Scr:血清クレアチニン値 Ccr:クレアチニンクリアランス
【その他の注意】
・外国では普通錠の1日600mg服用において、消化器症状などの副作用の発現頻度が比較的高いことが報告されています。
高齢者では、肝・腎機能が低下していることが多く、また体重が少ない傾向があるなど、副作用が発現しやすいため、合併症、既往歴、自・他覚症状などに留意し、少量から開始するなど服用量に充分注意してください。
また腎機能については服用中も定期的に臨床検査を行ない、常に機能低下がないかどうかを確認し、異常が認められた場合には直ちに服用を中止して、さらに腎機能悪化が進行しないよう適切な処置を行なってください。
高齢者においてスルホニル尿素系血糖降下薬(グリベンクラミド)との併用により、冷汗、強い空腹感、動悸などの低血糖症状の発現が報告されているので注意してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は服用しないでください。
授乳婦が服用する場合は、授乳を避けてください。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。