以下の場合、マクサルト・メルト10mgを絶対に使用しないでください。
・マクサルト・メルト10mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・心筋梗塞の既往歴のある人、虚血性心疾患またはその症状・徴候のある人、異型狭心症(冠動脈れん縮)のある人: 不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状が現れることがあります。
・脳血管障害や一過性脳虚血発作の既往のある人: 脳血管障害や一過性脳虚血発作が現れることがあります。
・末梢血管障害を有する人: 症状を悪化させる可能性が考えられます。
・コントロールされていない高血圧症の人: 一過性の血圧上昇を引き起こすことがあります。
・重度の肝機能障害を有する人: マクサルト・メルト10mgは主に肝臓で代謝されるので、重度の肝機能障害の人では血中濃度が上昇するおそれがあります。
・血液透析中の人
・エルゴタミン、エルゴタミン誘導体含有製剤、あるいはほかの5-HT1B/1D受容体作動薬を使用中の人
・モノアミン酸化酵素阻害剤(MAO阻害剤)を使用中あるいは使用中止2週間以内の人
・プロプラノロール塩酸塩を使用中の人
【慎重使用】
・虚血性心疾患の可能性のある人(例えば虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある人、閉経後の女性、40歳以上の男性、冠動脈疾患の危険因子のある人): 不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状が現れるおそれがあります。
・肝機能障害のある人: 健康成人と比較して中等度の肝機能障害の人では、安息香酸リザトリプタンのAUCとCmaxが増加する傾向が報告されています。
・てんかんあるいはけいれんを起こしやすい器質的脳疾患のある人: てんかん様発作が発現したとの報告があります。
・脳血管障害の可能性のある人: 脳血管障害現れるおそれがあります。
・ウォルフ・パーキンソン・ホワイト(WPW)症候群または、ほかの心臓伝導路と関連した不整脈のある人: 類薬でWPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈が発現したとの報告があります。
・コントロールされている高血圧症の人: 一過性の血圧上昇や末梢血管抵抗の上昇が見られたとの報告があります。
【重要な基本的注意】
・マクサルト・メルト10mg使用後、胸痛、胸部圧迫感などの一過性の症状(強度で咽喉頭部におよぶ場合があります)が現れることがあります。このような症状が虚血性心疾患によると思われる場合には、以後の使用を中止し、虚血性心疾患の有無を調べるための適切な検査を行なってください。
・心血管系の疾患が認められない人でも、重篤な心疾患が極めてまれに発生することがあります。このような場合は以降の使用を中止し、適切な処置を行なってください。
・片頭痛あるいはマクサルト・メルト10mg使用により眠気を催すことがあるので、マクサルト・メルト10mgの服用中は自動車の運転など危険を伴う機械操作に従事しないように充分注意してください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
・マクサルト・メルト10mgは、国際頭痛学会による片頭痛基準診断基準により「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と診断が確定された場合にのみ使用してください。特に以下のような人は、クモ膜下出血などの脳血管障害やほかの原因による頭痛の可能性があるので、マクサルト・メルト10mg使用前に問診、診察、検査を充分に行ない、頭痛の原因を確認してから使用してください。
・今までに片頭痛の診断が確定したことのない人
・片頭痛と診断されたことがあり、片頭痛に通常みられる症状や経過とは異なった頭痛および随伴症状のある人
・家族性片まひ性片頭痛、孤発性片まひ性片頭痛、脳底型片頭痛あるいは眼筋まひ性片頭痛の人は使用しないでください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・マクサルト・メルト10mgは片頭痛の頭痛発現時に限り使用し、予防的に使用しないでください。
・マクサルト・メルト10mg使用によりまったく効果が認められない場合は、その発作に対して追加使用しないでください。このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認してください。
高齢者と非高齢者との間で、薬物動態、有効性および副作用発現率に明らかな差は認められていませんが、一般に高齢者では生理機能が低下しているので注意して使用してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用してください。
服用中は授乳を避けてください。
小児などに対する安全性は確立していません。