ラミトール・ディー・ティー100(ラモトリギン)100mg(150錠)

13770 円!! 小児にも使用可能な新しい機序のてんかん治療薬!ほかの抗てんかん薬との併用で、さまざまなてんかん症状と難治性のてんかんにも適応します!飲みやすい分散性の錠剤タイプ!

Lamitor DT-100 (Lamotrigine) - 100mg (150 Tablets)

■ 150錠

価格:13770 円

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有効成分

ラモトリギン/ラモトリジン(Lamotrigine)

 

製造国

インド

 

製造元

Torrent Pharmaceuticals

 

使用量

下記の使用量はあくまでも目安となります。
実際の使用においては医師の指示に基づき、適切な量を使用するようにしてください。


てんかんに使用する場合:

成人

・単剤療法の場合:

通常、最初の2週間は1日25mgを1日1回経口服用し、次の2週間は1日50mgを1日1回経口服用し、5週目は1日100mgを1日1回または2回に分割して経口服用します。その後は1-2週間ごとに1日量として最大100mgずつ漸増します。維持用量は1日100-200mgとし、1日1回または2回に分割して経口服用します。症状に応じて適宜増減しますが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとし、いずれも1日1回または2回に分割して経口服用します。

・バルプロ酸ナトリウムを併用する場合:

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1回25mgを隔日に経口服用し、次の2週間は1日100mgを経口服用します。その後は、1-2週間ごとに1日量として25-50mgずつ漸増します。維持用量は1日100-200mgとし、1日2回に分割して経口服用します。

・バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合:

1) ラミトール・ディー・ティーグルクロン酸抱合を誘導する薬剤を併用する場合:

通常、最初の2週間は1日50mgを1日1回経口服用し、次の2週間は1日100mgを1日2回に分割して経口服用します。その後は、1-2週間ごとに1日量として最大100mgずつ漸増します。維持用量は1日200-400mgとし、1日2回に分割して経口服用します。

2)1)以外の薬剤を併用する場合:

   単剤療法の場合に従います。

<参考:てんかんの人が使用する場合(成人)>

併用療法

単剤療法の場合

ラモトリギンと併用する薬剤の種類

バルブロサンナトリウムを併用する場合

バルブロサンナトリウムを併用しない場合

1 )ラモトリギンのグルコロン酸抱合を融合する薬剤を併用する場合

1 )以外の薬剤を併用する場合

1・2週目

25mgを隔日服用

50mg/日

(1日1回服用)

25mg/日

(1日1回服用)

3・4週目

25mg/日

(1日1回服用)

100mg/日

(1日2回に分割して服用)

50mg/日

(1日1回服用)

5週目以降

1-2週間ごとに25-50mg/日ずつ漸増します。

1-2週間ごとに最大100mg/日ずつ漸増します。

5週目は100mg/日

(1日1回または2回に分割して服用)

その後1-2週間ごとに最大100mg/ずつ禅僧します。

維持用量

100-200mg/日

(1日2回に分割して服用)

200-400mg/日

(1日2回に分割して服用)

100-200mg/日

(最大400mg/日)

(1日1回または2回に分割して服用)

(増量は1週間以上の間隔をあけて最大100mg/日ずつ)

ラモトリギンは主としてグルクロン酸転移酵素で代謝されます。

注1) ラモトリギンのグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法・用量に従ってください。

注2) ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロビナビル・リトナビル配合剤

注3) ラモトリギンのグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド


小児:

・バルプロ酸ナトリウムを併用する場合:

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.15mg/kgを1日1回経口使用し、次の2週間は1日0.3mg/kgを1日1回経口使用してください。その後は、1-2週間ごとに1日量として最大0.3mg/kgずつ漸増します。維持用量は、バルプロ酸ナトリウムに加えてラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤を併用する場合は1日1-5mg/kgとし、 ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤を併用していない場合 は1日1-3mg/kgとし、1日2回に分割して経口服用します。なお、1日用量は最大200mgとします。

・バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合:

1) ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤の場合:

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.6mg/kgを1日2回に分割して経口服用し、次の2週間は1日1.2mg/kgを1日2回に分割して経口服用します。その後は、1-2週間ごとに1日量として最大1.2mg/kgずつ漸増します。維持用量は1日5-15mg/kgとし、1日2回に分割して経口服用します。なお、1日用量は最大400mgまでとします。

2)1)以外の薬剤を併用する場合:

 バルプロ酸ナトリウムを併用する場合に従います

<参考:てんかんの人が使用する場合(小児)>

併用療法

ラモトリギンと併用する薬剤の種類

バルプロ酸ナトリウムを併用する場合

バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合

ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤を併用する場合

ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤を併用しない場合

1)ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤を併用する場合

1)以外の薬剤を併用する場合

1・2週目

0.15mg/kg/日

(1日1回服用)

0.15mg/kg/日

(1日1回服用)

0.6mg/kg/日

(1日2回に分割して服用)

0.15mg/kg/日

(1日1回服用)

3・4週目

0.3mg/kg/日

(1日1回服用)

0.3mg/kg/日

(1日1回服用)

1.2mg/kg/日

(1日2回に分割して服用)

0.3mg/kg/日

(1日1回服用)

5週目以降

1-2週間ごとに最大0.3mg/kg/日ずつ漸増します。

1-2週間ごとに最大0.3mg/kg/日ずつ漸増します。

1-2週間ごとに最大1.2mg/kg/日ずつ漸増します。

1-2週間ごとに最大0.3mg/kg/日ごとに漸増します。

維持用量

1-5mg/kg/日

(最大200mg/日)

(1日2回に分割して服用)

1-3mg/kg/日

(最大200mg/日)

(1日2回に分割して服用)

5-15mg/kg/日

(最大400mg/日)

(1日2回に分割して服用)

1-3mg/kg/日

(最大200mg/日)

(1日2回に分割して服用)

ラモトリギンは主としてグルクロン酸転移酵素で代謝されます。

注1) ラモトリギンのグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法・用量に従ってください。

注2) ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロビナビル・リトナビル配合剤

注3) ラモトリギンのグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド


双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制に用いる場合:

・単剤療法の場合:

通常、成人は最初の2週間は1日25mgを1日1回経口服用、次の2週間は1日50mgを1日1回または2回に分割して経口服用し、5週目は1日100mgを1日1回または2回に分割して経口服用します。6週目以降は維持療法として1日200mgを1日1回または2回に分割して経口服用します。症状に応じて適宜増減しますが、減量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとし、いずれも1日1回または2回に分割して経口服用します。

・バルプロ酸ナトリウムを併用する場合:

通常、成人は最初の2週間は1回25mgを隔日に経口服用、次の2週間は1日25mgを1日1回経口服用し、5週目は1日50mgを1日1回または2回に分割して経口服用します。6週目以降は維持用量として1日100mgを1日1回または2回に分割して経口服用します。症状に応じて適宜増減しますが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大50mgずつ、1日用量は最大200mgまでとし、いずれも1日1回または2回に分割して経口服用します。

・バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合:

1) ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する爆剤を併用する場合:

通常、成人は最初の2週間は1日50mgを1日1回経口服用、次の2週間は1日100mgを1日2回に分割して経口服用し、5週目は1日200mgを1日2回に分割して経口服用します。6週目は1日300mgを1日2回に分割して経口服用し、7週目以降は維持用量として1日300-400mgを1日2回に分割して経口服用します。症状に応じて適宜増減しますが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとし、いずれも1日2回に分割して経口服用します。

2)1)以外の薬剤を併用する場合:

  単剤療法の場合に従います。

<参考: 双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制に用いる場合(成人)>

併用療法

単剤療法の場合

ラモトリギンと併用する薬剤の種類

バルブロサンナトリウムを併用する場合

バルブロサンナトリウムを併用しない場合

1 )ラモトリギンのグルコロン酸抱合を融合する薬剤を併用する場合

1 )以外の薬剤を併用する場合

1・2週目

25mgを隔日服用

50mg/日

(1日1回服用)

25mg/日

(1日1回服用)

3・4週目

25mg/日

(1日1回服用)

100mg/日

(1日2回に分割して服用)

50mg/日

(1日1回または2回に分割して服用)

5週目以降

50mg/日

(1日2回または2回に分割して服用)

200mg/日

(1日2回に分割して服用)

100mg/日

(1日1回または2回に分割して服用)

6週目以降

100mg/日(最大200mg/日)
(1日1回または2回に分割して服用)

(増量は1週間以上の間隔をあけて最大50mg/日ずつ)

6週目300mg/日

7週目以降300-400mg/日

(1日2回に分割して服用)

(増量は1週間以上の間隔をあけて最大100mg/日ずつ)

200mg/日

(最大400mg/日)

(1日1回または2回に分割して服用)

(増量は1週間以上の間隔をあけて最大100mg/日ずつ)

ラモトリギンは主としてグルクロン酸転移酵素で代謝されます。

注1) ラモトリギンのグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法・用量に従ってください。

注2) ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロビナビル・リトナビル配合剤

注3) ラモトリギンのグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド


 

商品詳細

抗てんかん薬を服用してもてんかん発作(部分発作、二次性全般化発作、強直間代発作、レノックス・ガストー(Lennox-Gastaut)症候群の全般発作)が治まらない人に有効なのがラミトール・ディー・ティー100です。ラミトール・ディー・ティー100は単独では服用せずに、ほかの抗てんかん薬との併用療法に使用されます。また用量によっては、そう状態とうつ状態を繰り返す双極性障害の治療薬としても使用されます。


通常、ニューロン(大脳の神経細胞)は弱い電気信号で情報のやり取りをしていますが、何らかの原因により脳内の神経細胞が一斉に過剰興奮することで発症するのが「てんかん」です。 その発作症状は大きく分けて「部分発作」と「全般発作」に分類することができます。部分発作は、大脳皮質の一部位で発生する過剰興奮が原因で起こる発作で、脳のどの部位で興奮が起こるかによりあらわれる症状が異なります。さらに一部位の過剰興奮が脳全体に広がり、全身興奮を引き起こす発作を二次性全般化発作といいます。


部分発作のうち、意識喪失を伴わない発作を単純部分発作と呼びます。手や顔の一部が引きつったり、眼と頭が片側に強く引き寄せられる「運動発作」、皮膚の一部がしびれるなどの症状を伴う「身体発作」、顔面蒼白または紅潮、発汗などの症状が出る「自律神経発作」、言葉や視覚に障害を生じる「精神発作」などがあり、いずれも突然発症しますが短時間で発作は治まります。また意識がもうろうとし、徐々に起こり始める発作を複雑部分発作といい、口をぺちゃぺちゃさせる、突然走りまわる、同じ単語を繰り返し発声するなどの自動症がみられます。


一方、全般発作は大脳の脳深部における過剰興奮を発端として、脳全体が一度に過剰興奮状態となって起こる発作のことです。通常、全般発作は意識消失と左右対称のけいれんを伴いますが、この全般発作はさらに「強直発作」、「間代発作」、「強直間代発作」などに分けられます。

強直間代発作は、全身の筋肉が強くひきつる強直発作から始まります。眼はうっすら開き、口は「へ」の字に曲がり、両肩がいかって両手は肩より少し上に上がります。呼吸も一瞬停止し、うなり声を上げることもあります。これに続き、今度は間代発作が起こります。間代発作は、全身の筋肉がリズムを持ってピクピクと動き、動作や間隔が徐々に大きくなっていくけいれん状態です。強直間代発作はたいてい数分以内に治まり、その後は昏睡状態またはもうろうとした状態になり、30-60分程度で元どおりに回復します。

乳幼児期にみられる極めて悪性のてんかん特殊型としてレノックス・ガストー症候群があります。主に1-6歳の幼児期に発症し、まれに思春期に発現する悪性てんかんの特殊型として知られている原因不明の年齢依存性てんかん性脳症のひとつです。発作は睡眠中、覚醒時を問わずに出現し、夜間の発作が非常に多いことも挙げられます。レノックス・ガストー症候群は高率に知的障害を伴うため、早期発見、早期治療が求められる病気です。


ラミトール・ディー・ティー100の主成分であるラモトリギンは、抗てんかん薬を受けている人に葉酸欠乏がみられたことなどから、抗葉酸作用を持つ化合物が抗てんかん薬になるとの仮説を立てて研究・開発された成分で、興奮性アミノ酸の放出を抑制することにより抗てんかん作用を発揮すると考えられています。


さらに、気分障害を改善することが認められたことから、ラモトリギンには双極性障害の治療薬としての特性を備えていると考えられ、実際に有効性および安全性が確認されています。


 

他の商品との比較

少量の水と共にそのまま服用、あるいは咀嚼して服用、または錠剤が浸る程度の少量に水に溶かして服用できます。


てんかんのある人において、成人および小児の部分発作(二次性全般化発作を含む)、強直間大発作、Lennox-Gastaut症候群における全般発作への併用療法に適応しています。


てんかんの部分発作および全般発作におけるさまざまな発作型に効果を有します。


双極性障害の気分エピソードの再発・再燃を抑制します。


双極性障害のうつ病エピソードの再発・再燃を抑制します。


ラモトリギンを有効成分とした薬剤は、日本ではラミクタール(グラクソ・スミスクライン)、ラモトリギン(日本ジェネリック、共和薬品工業、沢井製薬、日医工、東和薬品)の名前で発売されています。


海外では、Convulsan、Crisomet、Dafex、Daksol、Danoptin、Dezepil、Elmendos、Epilepax、Epimil、Epiral、Epitec、Epitrigine、Labileno、Lambipol、Lamect、Lameptil、Lametec、Lamez、Lamictal、CD、Lamictin、Lamotrix、Larig、Medotrigin、Mogine、Trimolep、Trogine、Xabarinなどの名前で発売されています。


 

特別な注意

【警告】

・ラミトール・ディー・ティー100の使用により中毒性表皮壊死融解症(TEN)、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンスジョンソン症候群)、薬剤性過敏症症候群などの全身症状を伴う例も報告されているので、以下の事項に注意してください。

1) 用法・用量を超えてラミトール・ディー・ティー100を使用した場合に、皮膚障害の発現率が高いことから、ラミトール・ディー・ティー100の用法・用量を遵守してください。

・使用開始時は定められた用法・用量を超えないでください。バルプロ酸ナトリウム併用時の使用開始2週間までは確実使用にしてください(成人のみ)。

・維持用量までの漸増時も定められた用法・用量を超えないでください。また、増量時期を早めないでください。

2) 発疹発現時には早期に皮膚科専門医に相談し、適切な処置を行なってください。また、発疹に加え以下に示す症状があらわれた場合には重篤な皮膚障害に至ることがあるので、ただちにラミトール・ディー・ティー100の使用を中止してください

   発熱(38度以上、眼充血、口唇・口腔粘膜のびらん、咽頭痛、全身倦怠感、リンパ節腫脹など

3) 重篤な皮膚障害の発現率は、小児において高いことが示されているので、特に注意してください。

4) 発疹や上記の症状があらわれた場合にはただちに受診してください。


【禁忌】

・ラミトール・ディー・ティー100の成分に対し過敏症の既往歴のある人


【慎重服用】

・自殺念慮または自殺企図の既往のある人、自殺念慮のある人: 自殺念慮、自殺企図があらわれることがあります。

・脳の器質的障害または総合失調症の素因のある人: 精神症状を増悪させることがあります。

・腎不全の人: 腎クリアランスが低下しているために、主代謝物(グルクロン酸抱合体)の血漿中濃度が健康成人よりも高くなることがあります。

・ほかの抗てんかん薬に対しアレルギー歴または発疹発現の既往歴のある人: 重篤ではない発疹の発現頻度が約3倍になります。


【重要な基本的注意】

・ラモトリギンの使用による発疹は斑状・丘疹状にあらわれることが多く、重篤な皮膚障害の発現率は、ラミトール・ディー・ティー100使用開始から8週間以内に高く、また・バルプロ酸ナトリウムと併用した場合、あるいは小児において高いことが示されているので、ラミトール・ディー・ティー100の使用にあたっては充分に注意し、異常が認められた場合には、使用を中止し適切な処置を行なってください。

・小児において、発疹の初期徴候は感染と誤診されやすいので、ラミトール・ディー・ティー100使用開始8週間以内に発疹および発熱などの症状が発現した場合には特に注意してください。

・双極性障害の人を含め、うつ症状を呈する人は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような人は使用開始早期ならびに使用量を変更する際には状態および病態の変化を注意深く観察してください。また、新たな自傷、気分変動、アカシジア/精神運動不穏などの情動不安定の発現、もしくはこれらの症状の増悪が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行なってください。

・自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる人が服用する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめてください。

・自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性などの行動の変化および基礎疾患悪化があらわれるリスクなどについて充分に理解し、医師と緊密に連絡を取り合うようにしてください。

・てんかんの人では、連用中における服用量の急激な減少ないし服用の中止により、てんかん発作の増悪またはてんかん重積状態があらわれることがあるので、服用を中止する場合には、発疹の発現など安全性の観点からただちに使用を中止しなければならない場合を除き、少なくとも2週間以上かけて徐々に減量するなど慎重に行なってください。

・眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、ラミトール・ディー・ティー100の服用中は自動車の運転など、危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。


【効能・効果に関連する使用上の注意】

・双極性障害の気分エピソードの急性期治療に対するラミトール・ディー・ティー100の有効性および安全性は確立していません。


【用法・用量に関連する使用上の注意】

・発疹などの皮膚障害の発現率は、定められた用法・用量を超えて使用した場合に高いことが示されているので、併用する薬剤の組み合わせに留意して用法・用量を遵守してください。なお、体重換算などにより調節した用量に一致する錠剤の組み合わせがない場合には、調節した用量にもっとも近く、かつ超えない用量になるよう錠剤を組み合わせて使用してください。

・併用する薬剤については以下のとおり分類されるので留意してください。なお、ラモトリギンのグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法・用量に従ってください。

1) ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤: フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤

2) ラモトリギンのグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤: アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド

・ラミトール・ディー・ティー100による発疹などの皮膚症状のために使用を中止した場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合以外は再使用しないでください。再使用にあたっては、いかなる理由で使用を中止した人においても、維持用量より低い用量から漸増してください。なお、使用中止からラミトール・ディー・ティー100の消失半減期の5倍の期間(バルプロ酸ナトリウムを併用せずラミトール・ディー・ティー100のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤を併用したときは約65時間、バルプロ酸ナトリウムもラミトール・ディー・ティー100のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤も併用しなかったときは約170時間)を経過している場合は、初回用量から用法・用量に従って再開することが推奨されています。

・ラミトール・ディー・ティー100を小児てんかんの人に使用する場合には、ほかの抗てんかん薬と併用して使用してください。

小児てんかんの人 が使用する場合に、体重換算した1日用量が25mg未満の場合はラミトール・ディー・ティー100を使用しないでください。ラミトール・ディー・ティー100の使用中は、体重変化を観察し、必要に応じ適切に用量の変更を行なってください。なお、2-6歳の小児の場合は維持用量の上限付近の用量が必要な場合があります。

・ラミトール・ディー・ティー100の使用中に、ラミトール・ディー・ティー100のグルクロン酸抱合を阻害あるは誘導する薬剤を使用開始または使用中止する場合には、ラミトール・ディー・ティー100の用量調節を考慮してください。

経口避妊薬など のラミトール・ディー・ティー100のグルクロン酸抱合に影響をあたえる薬剤を併用する際には、ラミトール・ディー・ティー100の用量調節を考慮してください。

肝機能障害のある人 では、肝機能障害の程度に応じてラモトリギンのクリアランスが低下するため、ラミトール・ディー・ティー100の使用にあたっては減量を考慮してください。


【適用上の注意】

・ラミトール・ディー・ティー100は少量の水と共にそのまま服用、あるいは咀嚼または少なくとも錠剤が浸る程度の少量の水に溶かして服用してください。


【その他の注意】

・海外で実施されたラモトリギン製剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患などを対象としたプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮および自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高かったとの報告があります。


【高齢者】

・高齢者では、一般に生理機能が低下しているので、状態を観察しながら慎重に服用してください。


【妊婦、産婦、授乳婦など】

・妊娠中の服用に関する安全性は確立していないため、妊婦または妊娠している可能性のある人で治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ服用してください。

・妊娠によりラミトール・ディー・ティー100の血中濃度や治療効果に影響が見られる可能性があるため、妊婦の人がラミトール・ディー・ティー100を服用する場合には、状態などに充分に注意してください。

・授乳中の人はラミトール・ディー・ティー100の服用中は授乳を避けてください。


【小児など】

・てんかんの人における抗てんかん薬との併用療法について、低出生体重児、新生児、乳児または2歳未満の幼児に対する安全性は確立していません。また、てんかんの人における単剤療法について、小児などに対する安全性は確立していません。

・双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制について、小児および18歳未満の人に対する有効性および安全性は確立していません。


 

他の薬との併用

【併用注意】

・バルプロ酸ナトリウム: ラモトリギン製剤の消失半減期が約2倍延長するとの報告があります。

・ラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤(フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロビナビル・リトナビル配合剤): ラモトリギンの血中濃度が低下します。

・アタザナビル/リトナビル: アタザナビルおよびリトナビル両剤とラモトリギン製剤を併用した場合にラモトリギン製剤の血中濃度が低下したとの報告があります。ラモトリギン維持用量使用中にアタザナビルとリトナビルを使用開始または使用中止する場合には、ラモトリギンの用量調節を考慮してください。

・カルバマゼピン: ラモトリギン製剤とカルバマゼピンの併用により、めまい、失調、複視、霧視、嘔気などが発現したとの報告があり、通常、これらの症状はカルバマゼピンの減量により回復します。

・リスペリドン: ラモトリギン製剤とリスペリドンの併用時には、それぞれの単独使用時に比較して、傾眠の報告が多いとの報告があります。

・経口避妊薬(卵胞ホルモン・応対ホルモン配合剤): ラモトリギン製剤とエチニルエストラジオール・レボノルゲストレル配合剤との併用において、以下の報告があります。

1) ラモトリギン製剤の血中濃度が減少したとの報告があるので、ラミトール・ディー・ティー100維持用量使用中に経口避妊薬を使用開始または使用中止する場合には、ラミトール・ディー・ティー100の用量調節を考慮してください。

2) レボノルゲストレルの血中濃度が減少し、血中卵胞ホルモン(FSH)および黄体形成ホルモン(LH)が上昇し、エストラジオ―ルがわずかに上昇したとの報告があります。

なお、ほかの経口避妊薬および高用量のエストロゲンとの併用は検討されていませんが、同様の影響が考えられます。


 

誤って大量に服用した場合

医師の診察を受けてください。

 

服用し忘れた場合

気付いたときにすぐに使用してください。
次回の使用時間が近い場合は、使用し忘れた分は飛ばして、次回分から使用してください。
2回分を1回に使用することは絶対におやめください。

 

副作用

ラミトール・ディー・ティー100を服用した場合、以下の副作用が起こる可能性があります。


●主な副作用

発疹、脱毛、発熱、疲労、疼痛、傾眠、めまい、頭痛、不眠、不安、焦燥・興奮、てんかん発作回数の増加、易刺激性、運動障害、失調、振戦、幻覚、眼振、攻撃性、平衡障害、チック、錯乱、パーキンソン症状の悪化、錐体外路症状、舞踏病アテトーゼ、悪夢、胃腸障害(嘔気・嘔吐、下痢など)、食欲不振、肝機能検査値異常、白血球減少、好中球減少、貧血、血小板減少、リンパ節症、複視、霧視、結膜炎、背部痛、関節痛、ループス様反応


●極稀に起こる重篤な副作用

中毒性表皮壊死融解症(TEN)、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンスジョンソン症候群)、薬剤性過敏症症候群、再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、肝炎、肝機能障害、黄だん、無菌性髄膜炎


 

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