【禁忌】
・レビピル250mgの成分またはピロリドン誘導体に対し過敏症の既往歴のある人
【慎重服用】
・腎機能障害のある人
・重度肝機能障害のある人
・高齢者
【重要な基本的注意】
・連用中における服用量の急激な減量ないし服用中止により、てんかん発作の増悪またはてんかん重積状態があらわれることがあるので、服用を中止する場合には、少なくとも2週間以上かけて徐々に減量するなど慎重に行なってください。
・眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、レビピル250mg服用中は自動車の運転など、危険を伴う機械の操作に従事しないようにしてください。
・易刺激性、錯乱、焦燥、興奮、攻撃性などの精神症状があらわれ、自殺企図に至ることもあるので、レビピル250mg服用中は状態および病態の変化を注意深く観察してください。
・攻撃性、自殺企図などの精神症状発現の可能性について充分理解し、医師と緊密に連絡を取り合ってください。
・小児の部分発作に対する単剤療法に関する臨床試験は国内・海外ともに行なわれていないことから、小児の部分発作に対する単剤療法にレビピル(レベチラセタム)250mg(10錠)250mgを使用する場合、特に使用開始時には状態を充分に観察してください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・レビピル250mgを強直間代発作に対して使用する場合は、ほかの抗てんかん薬と併用してください: 臨床試験において、強直間代発作に対するレビピル(レベチラセタム)250mg(10錠)250mg単独服用での使用経験はありません。
・成人腎機能障害の人がレビピル250mgを服用する場合は、下表に示すクレアチニンクリアランス値を参考としてレビピル250mgの服用量および使用間隔を調節してください。また、血液透析を受けている成人では、クレアチンクリアランス値に応じた1日用量に加えて、血液透析を実施した後にレビピル250mgの追加服用をしてください。なお、ここで示している用法・用量はシミュレーション結果に基づくものであることから、慎重に観察しながら、用法・用量を調節してください。
クレアチニン
クリアランス
(mL/min)
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≧80
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≧50-<80
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≧30-<50
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<30
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透析中の腎不全患者
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血液透析後の補充用量
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1日服用量
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1000-3000mg
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1000-2000mg
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500-1500mg
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500-1000mg
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500-1000mg
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-
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通常服用量
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1回500mg
1日2回
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1回500mg
1日2回
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1回250mg
1日2回
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1回250mg
1日2回
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1回500mg
1日1回
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250mg
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最高服用量
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1回1500mg
1日2回
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1回1000mg
1日2回
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1回750mg
1日2回
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1回500mg
1日2回
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1回1000mg
1日1回
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500mg
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・重度の肝機能障害のある人では、肝臓でのクレアチン産生が低下しており、クレアチニンクリアランス値からでは腎機能障害の程度を過小評価する可能性があることから、より低用量から開始するとともに、慎重に症状を観察しながら用法・用量を調節してください。
【その他の注意】
・海外で実施されたレベチラセタムを含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患などを対象としたプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮および自殺企図の発現リスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して2倍高く、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算されました。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されています。
・外国人成人てんかん患者を対象としたプラセボ対照臨床試験の併合解析において、非精神病性行動症の有害事象(攻撃性、激越、怒り、不安、無力感、離人症、抑うつ、情緒不安定、敵意、運動過多、易刺激性、神経過敏、神経症、人格障害)の発現率は、レベチラセタム群13.3%、プラセボ群で6.2%でした。同様に、外国人小児てんかん患者を対象としたプラセボ対照臨床試験における頭角有害事象の発現率はレベチラセタム群で37.6%、プラセボ群で18.6%でした。
また、外国人承認てんかん患者を対象とした認知機能および行動に対する影響を評価するプラセボ対照臨床試験において、探索的な検討ですが、プラセボ群と比較して攻撃的行動の悪化が示唆されました。
【高齢者】
・高齢者では腎機能が低下していることが多いため、クレアチニンクリアランス値を参考に服用量、服用間隔を調節するなど慎重に服用してください。
【妊婦、産婦、授乳婦など】
・妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
・授乳中の人は、レビピル250mg服用中は授乳を避けてください。
【小児など】
・低出生体重児、新生児、乳児または4歳未満の幼児に対する安全性は確立していません。
・小児患者の部分発作に対する単剤療法に関する臨床試験は国内・海外ともに行なわれていません。