以下の場合、レルパックス40mgを絶対に服用しないでください。
・レルパックス40mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・心筋梗塞の既往歴のある人、虚血性心疾患またはその症状・兆候のある人、異型狭心症(冠動脈れん縮)のある人: 不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状が現れることがあります。
・脳血管障害や一過性脳虚血発作の既往のある人: 脳血管障害や一過性脳虚血性発作が現れることがあります。
・末梢血管障害を有する人: 状態を悪化させる可能性が考えられます。
・コントロールされていない高血圧症の人: 一過性の血圧上昇を引き起こすことがあります。
・重度の肝機能障害を有する人: エレトリプタンは主に肝臓で代謝されるので、重度の肝機能障害の人では血中濃度が上昇するおそれがあります。
・エルゴタミン、エルゴタミン誘導体含有製剤、ほかの5-HT1B /1D受容体作動薬、あるいはHIVプロテアーゼ阻害薬(リトナビル、インジナビル硫酸塩エタノール付加物、ネルフィナビルメシル酸塩)を使用中の人
【慎重服用】
・虚血性心疾患の可能性のある人(例えば、虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある人、閉経後の女性、40歳以上の男性、冠動脈疾患の危険因子を有する人): 不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状が現れるおそれがあります。
・ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群(WPW症候群)またはほかの心臓副伝導路と関連した不整脈のある人: 類薬(5-HT1B /1D受容体作動薬)でWPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈が発現したとの報告があります。
・高齢者
・脳血管障害の可能性のある人: 脳血管障害が現れるおそれがあります。
・てんかんあるいはけいれんを起こしやすい器質的脳疾患のある人: てんかん様発作が起こるおそれがあります。
・肝機能障害を有する人: エレトリプタンは主に肝臓で代謝されるので、血中濃度が上昇することがあります。
・コントロールされている高血圧症の人: 一過性の血圧上昇や末梢的血管抵抗の上昇を引き起こすことがあります。
【重要な基本的注意】
・レルパックス40mgの服用後、胸痛、胸部圧迫感などの一過性の症状(強度で咽喉等部におよぶ場合があります)が現れることがあります。このような症状が虚血性心疾患によると思われる場合には、以後の服用を中止し、虚血性心疾患の有無を調べるための適切な検査を行なってください。
・心血管系の疾患が認められない人においても、重篤な心疾患が極めてまれに発生することがあります。このような場合は以後の使用を中止し、適切な処置を行なってください。
・片頭痛あるいはレルパックス40mg服用により眠気を催すことがあるので、レルパックス40mg服用中は自動車の運転など危険を伴う機械操作に従事しないよう充分注意してください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
・レルパックス40mgは国際頭痛学会による片頭痛診断基準により「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と確定診断が行なわれた場合にのみ使用してください。特に次のような人は、クモ膜下出血などの脳血管障害やほかの原因による頭痛の可能性があるので、レルパックス40mg使用前に問診、診察、検査を充分に行ない、頭痛の原因を確認してから服用してください。
1)今までに片頭痛と診断が確定したことのない人
2)変頭痛と診断されたことはありますが、片頭痛に通常みられる症状や経過とは異なった頭痛および随伴症状のある人
・家族性片まひ性片頭痛、孤発性片まひ性片頭痛、脳底型片頭痛あるいは眼筋まひ性片頭痛の人は使用しないでください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・レルパックス40mgは頭痛発現時にのみ使用し、予防的には使用しないでください。
・レルパックス40mgによりまったく効果が認められない場合は、その発作に対して追加服用をしないでください。このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認してください。
血圧の上昇は、若年者よりも高齢者で大きいので、高齢者は慎重に服用してください。
妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
授乳中の人はレルパックス40mgの服用中は授乳を避けてください。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。