ニトロフラントイン(Nitofurantoin)

二フラン（ニトロフラントイン）100mg　(100錠)　8020 円
Nifuran (Nitofurantoin) - 100mg (100 Tablets)

ニュージーランド

Bamford

下記の使用量はあくまでも目安となります。
実際の服用においては医師の指示に基づき、適切な量を服用するようにしてください。

成人
●急性尿路感染症
通常、1回50-100mgを1日4回食事時および就寝時に経口服用します。

●再発予防
通常、1日50-100mgを経口服用します。

生後1ヵ月以上の子ども
●急性尿路感染症
通常、1日5-7mg/kgを4回に分けて経口服用します。

●再発予防
通常、1mg/kg/日を長期服用します。

ニフラン100mgによる治療は最低でも1週間服用し、殺菌が確認できた後も最低3日間服用してください。

ニフラン100mgの服用中は、尿が変色することがあります。

ニフラン100mgは、合併症を伴わない腎盂（じんう）腎炎、腎盂炎、ぼうこう炎などの下部尿路感染症の治療および再発防止に使用される抗生物質です。腎膿瘍、皮質腫瘍、腎周囲膿瘍などへの適応はありません。

腎盂とは、尿管の始まり部分に当たる腎臓と尿管が接続した部分の名称です。腎臓への血管、神経、リンパなどが出入りする腎臓の腎門にはまり込んでおり、腎臓でつくられた尿を溜め、尿管を通じてぼうこうに送り込みます。この腎盂に細菌が入り、繁殖して炎症を起こした状態が腎盂腎炎です。腎盂炎と呼ばれることもありますが、腎盂だけでなく腎臓全体に炎症がおよぶことから、腎盂腎炎が正式名称とされています。

通常、腎臓やぼうこうなどは無菌状態に近く、例え細菌が侵入したとしても尿により排出されます。しかし何らかの原因で細菌が尿道から侵入し、それが尿管を逆行して腎臓にまでおよぶと腎盂腎炎を発症します。菌の約90%は大腸菌で、特に女性は泌尿器の構造から男性よりも腎盂腎炎にかかる確率が圧倒的に高くなっています。そのほかにも、前立腺肥大により尿道を圧迫し、尿の流れが悪くなることで感染したり、腎臓結石が原因となって発症することもあるほか、尿管閉塞、糖尿病、免疫低下、妊娠中の人などにおいてはそのリスクが高くなるとされています。
なお、ぼうこう炎は腎盂腎炎と感染経路が同じで、細菌がぼうこうに入りこんで炎症を起こした状態を指します。

腎盂腎炎は急性と慢性に分けることができます。急性腎盂腎炎は、まず高熱や悪寒など風邪に似た症状が現われ、場合により40度を超える高熱や、腰痛、わき腹の痛みなどを伴うことがあります。さらに炎症により腎臓がはれるために腰背部に圧痛を感じ、また尿管がけいれんすると、腎せん痛と呼ばれる激しい痛みも起こります。尿の回数が増えますが、量は少なく、ぼうこう炎のような排尿時の痛みや残尿感を伴うことがあるほか、尿中に白血球が混じるために白く濁った尿が出るのが特徴です。
一方、慢性腎盂腎炎の場合は症状がさまざまで、自覚症状がない場合もあるので慢性腎盂腎炎と判断するのは難しいとされています。多くの場合は微熱、体のだるさ、食欲不振、吐き気などが認められ、急性腎盂腎炎と似た症状が現われることも多いようです。

閉塞や構造上の異常、結石などの場合を除いて、腎盂腎炎の治療は抗生物質を服用するのが一般的です。通常は2週間程度服用を続けますが、男性の場合は病原菌の根絶が難しいために6週間程度服用することもあります。また頻繁に腎盂腎炎にかかる人や、再発した人では、少量の抗生物質を1年程度継続して服用する予防的治療が行なわれることもあるようです。

ニフラン100mgは、この腎盂腎炎の治療や予防に効果を発揮する抗生物質です。有効成分のニトロフラントインは、体内への吸収性にすぐれ、特に大腸菌、クレブシエラ-エンテロバクター属、ブドウ球菌、腸球菌に対して効果を発揮します。また抗菌血中レベルには至りませんが尿中レベルが高いため、腎盂腎炎やぼうこう炎の治療に対して特に有効な抗生物質です。

グラム陽性菌とグラム陰性菌の両方に効きます。

有効成分のニトロフラントインは、比較的耐性菌が少ないとされています。

体内への吸収性が高く、抗菌尿中レベルにすぐれているため、腎盂腎炎やぼうこう炎に対して高い治療効果を発揮します。

ニトロフラントインを有効成分とする薬は、海外ではAlfuran、Apo-Nitrofurantoin、Benkfuran、Berkfurin、Ceduran、Chemiofuran、Cistofuran、Cyantin、Cystit、Dantafur、Fua Med、Fuamed、Fur-Ren、Furabid、Furachel、Furadantin、Furadantin Retard、Furadantoin、Furadoin、Furadoine、Furadontin、Furalan、Furaloid、Furan、Furanite、Furantoin、Furantoina、Furatoin、Furedan、Furina、Furobactine、Furophen T、Gerofuran、It-Uran、Ituran、Ivadantin、Macpac、Macrobid、Macrodantin、Macrodantina、Macrofuran、Macrofurin、N-Toin、Nierofu、Nifurantin、Nitoin、Nitrex、Nitrofan、Nitrofur-C、Nitrofuradantin、Novo-Furantoin、Novofuran、Orafuran、Parfuran、Phenurin、Ro-Antoin、Siraliden、Trantoin、Uerineks、Upiol、Urantoin、Urizept、Uro-Selz、Uro-Tablinen、Urodin、Urofuran、Urofurin、Urolisa、Urolong、USAF EA-2、Uvaleral、Welfurin、Zoofurinなどの名前で発売されています。

以下の場合、ニフラン100mgを絶対に服用しないでください。
・無尿症、乏尿症、腎臓機能障害のある人
・妊娠中の人、1歳以下の子ども：　溶血性貧血が起こることがあります。
・ニフラン100mgの成分に対して過敏症の既往歴のある人

【警告】
・ニトロフラントインによる治療で、急性、亜急性、慢性の肺疾患が報告されています。このような症状が現われた場合はただちに服用を中止し、医師の診断を受けてください。
・ごくまれに、ニトロフラントインによる6ヵ月以上の長期治療で慢性肺疾患反応（びまん性間質性肺炎や肺線維症）が徐々に進行することがあるため、定期的に検査を受けてください。
・ごくまれに肝炎、胆汁うっ滞性黄だん、慢性活動性肝炎、肝壊死などの肝反応が起こることがあり、死亡例も報告されています。
・末梢性ニューロパシーの発現が認められており、死亡例も報告されています。特に腎機能障害、貧血、糖尿病、電解質不均衡、ビタミンB欠乏、衰弱性疾患の人ではその傾向が高いようです。ニトロフラントインによる長期治療を受けている人は腎機能の変化に注意し、定期的に検査を受けるようにしてください。
・まれに視神経炎が起こるとの報告があります。
・ニトロフラントインの服用により、プリマキン過敏症タイプの溶血性貧血が誘引されることがあり、溶血反応は赤血球のブドウ糖6-リン酸脱水酵素欠乏症に関連して発現します。
・ニフラン100mgを含むほとんどすべての抗菌薬服用において、クロストリジウム・ディフィシル関連下痢症（CDAD）の発現が認められています。

【使用上の注意】
・ニフラン100mgの服用中は、尿が変色することがあります。
・ニフラン100mgによる治療は14日以上継続しないでください。
・喘息の既往歴のある人は、急性喘息発作が起こることがあります。
・高齢者および延長治療中の人は、肺機能の変化に注意してください。
・プリマキン過敏症タイプの溶血性貧血が誘引されることがあり、溶血反応は赤血球のブドウ糖6-リン酸脱水酵素欠乏症に関連して発現します。
・シュードモナス菌は、ニフラン100mgで治療している人にもっとも多くみられる重複感染です。
・明らかに細菌感染を受けている、またはその可能性が限りなく高い人以外が服用した場合、充分な効果を発揮しないだけでなく、耐性菌の出現を高めます。

乳汁に成分が移行するため、授乳中の人が服用する場合は授乳を中止するか、または授乳を継続する場合は服用を中止してください。

一般に高齢者では生理機能が低下しているため、ニフラン100mgを注意して服用してください。

以下の薬剤とニフラン100mgは、絶対に併用しないでください。
・プロベネシド、スルフィピラゾン：　ニトロフラントインの排泄を減少させることがあります。

以下の薬剤とニフラン100mgを併用する場合、注意してください。
・三ケイ酸マグネシウム：　ニトロフラントインの吸収を減少させることがあります。

医師の診断を受けてください。

気付いたときにすぐに服用してください。
次回の服用時間が近い場合は、服用し忘れた分は飛ばして、次回分から服用してください。
2回分を1回に服用することは絶対におやめください。

ニフラン100mgを服用した場合、以下の副作用が起こることがあります。

●主な副作用
食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発疹、発熱、アナフィラキシー、多形性紅斑、剥脱性皮膚炎、すい炎、ループス様症状、筋肉痛、関節痛、肺過敏症反応、間質性肺線維症、丘疹、紅斑、湿疹性発疹、そう痒、じんましん、血管性浮腫、胆汁性うっ滞性黄だん、肝炎、慢性活動性肝炎、肝細胞障害、溶血性貧血、顆粒球減少、無顆粒球症、好酸球増多、巨赤芽球性貧血、白血球減少、血小板減少、末梢性ニューロパシー、めまい、眼振、眠気、脱髄および感覚神経と運動神経の悪化を伴う重度の多発ニューロパシー、一時的な脱毛、

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