水虫・ぢ(痔) - このカテゴリーに関連するニュース・情報
下記の内容は、当サイトがWeb上の英語で書かれたニュースや記事を独自に訳したものであり、当サイトはその内容、翻訳の正確性に関して一切免責とさせて頂きます。この点をご理解の上、参考になさってください。また、この翻訳文の無断利用はお控え下さい。
2009-12-04
ソース(記事原文):ArticlesBase.com
趾爪真菌症治療のためのテルビナフィン間欠投与
掲載:2009年12月04日
テルビナフィン(商品名ラミシール)とイトラコナゾール(同スポラノックス)はともに趾爪真菌症(爪白癬)治療のための経口薬として広く使われている。これらの医薬品は高価で治療計画は通常3ヵ月間服用するというものである。イトラコナゾールは間欠投与が効果的であると明らかになっている。1週間毎日服用したのち3週間休薬、これを1周期として3周期繰り返す服薬法だ。12週間毎日服用する場合と比べるとこの服薬法は医薬品代が安く済む。テルビナフィンは標準的には連続投与薬として処方されてきた。テルビナフィン250mgを毎日、12週間服用するというものだ。著者らは最近の研究でテルビナフィンの連続投与と間欠投与、さらにイトラコナゾールの間欠投与の3者の治療効果について比較試験を実施した。それぞれの治療計画は以下の通りである。テルビナフィン間欠投与:テルビナフィンを250mg/日、4週間服用し、続く4週間は休薬、そして再びテルビナフィンを250mg/日、4週間服用する。イトラコナゾール間欠投与:200mgのイトラコナゾールを1日2回7日間服用し、21日間休薬する。(これを1周期とする。)次いで7日間服用、21日間休薬、さらに7日間服用する。(全体で3周期繰り返すことになる。)テルビナフィン連続投与:テルビナフィンを250mg/日、12週間服用する。
試験参加者を72週間経過観察し、真菌症治癒率を算出した。結果はテルビナフィン間欠投与群83%、テルビナフィン連続投与群78%、イトラコナゾール間欠投与群56%であった。軽微な有害事象は記録されたが治療計画を中断する必要があるほどではなかった。有害事象の発現は3群間で有意な差を認めなかった。著者らはテルビナフィン間欠投与はテルビナフィン連続投与と同程度に安全で有効であり、両治療法ともイトラコナゾールによる治療より効果的だったと結論づけた。(J Eur Acad Dermatol Venereol. 2009 Mar;23(3):256-62)
スポラノックスは鬱血性心不全患者に禁忌である。妊娠中、ないし妊娠を計画している女性の爪白癬治療のためにスポラノックスを投与してはならない。副作用として嘔気、嘔吐、下痢、腹痛、疲労、皮疹、頭痛、肝障害等が起きる恐れがある。まれに肝不全と死亡を含む重度の肝毒性が発現している。
ラミシールは活動性肝疾患患者に禁忌である。ラミシールに関係する副作用には頭痛、下痢、腹痛、嘔気、膨満、皮疹、味覚障害、視力障害、肝酵素異常等がある。ラミシールを服用している患者の中に、肝移植の実施または死亡につながる重度の肝障害を発症した例がある。
爪白癬の治療と予防のコツ
1. 毎日、ないし靴を脱いだ時に抗真菌性のパウダーやスプレーで靴の中を除菌する。
2. 靴をたびたび履きかえる。同じ靴を毎日履かない。
3. 靴を涼しい乾燥した場所で保管する。真菌は湿った暖かい環境で生育するため、靴を乾燥させ涼しい場所に置かないと靴の中で真菌が生育を続けてしまう。
4. 中敷きを頻繁に交換する。履かないときは中敷きを少し靴から抜いて完全に乾燥させる。
5. 足の汗がひどい場合は制汗スプレーを使用する。制汗スプレーは湿気を抑え真菌の生育を防ぐのに役立つ。
6. 風呂上りに使う足拭きマットを定期的に湯で洗う。洗面所は湿った暖かい環境にあるため、足を拭いたマットは湿ったままになりがちである。週1回の頻度でマットを湯で洗って完全に乾燥させれば真菌の生育を抑えられるだろう。
7. 週1回シャワーを漂白洗浄する。抗菌性の洗浄剤を使うより、希釈した漂白剤で週1回徹底的に洗浄するほうが効果的だろう。
8. 足に合わない靴は履かない。足の指が靴の中で圧迫されるからだ。指が靴の先端で圧迫されると爪にわずかなささくれができ、これが爪の下や爪の周囲の皮膚に小さな裂傷を作る。こうなると爪白癬に感染する危険性が増す。
9. ジムやスポーツクラブに通っている場合は更衣室ではサンダルを履く。爪白癬に感染する頻度が一番高い場所の1つがジムのシャワーや更衣室である。ジムの清掃が定期的に行われているとしても湿った暖かい場所は真菌の生育に最も適した環境である。
10. 抗真菌性の石鹸で足を洗い爪白癬の再感染並びに拡散を防ぐ。
この記事に関連するくすり屋さん取扱商品
- スポラノックス(イトラコナゾール)100mg (15カプセル) 4160 円
- ファンゴテク (塩酸テルビナフィン) 250mg (7錠) 980 円
- カンジトラル (イトラコナゾール) 100mg (4カプセル) 1270 円
- アポ・テルビナフィン (塩酸テルビナフィン) 250mg (100錠) 5660 円
- テルビナフィン(塩酸テルビナフィン)250mg (14錠) 590 円
- イトラゾール(イトラコナゾール)100mg (15カプセル) 5180 円
- ラミシール(テルビナフィン)250mg (トルコ市場向け) (28錠) 2980 円
- ラミシール外用スプレー(テルビナフィン)1% (30mlボトル) 1270 円
- ラミシールクリーム(テルビナフィン)1%(トルコ市場向け) (15gチューブ) 1850 円
- カンジトラル (イトラコナゾール) 100mg(10カプセル) (10カプセル) 1520 円
- デオレート(テルビナフィン)250mg (14錠) (14錠) 1280 円