アダパレン(Adapalene)

 

アダペン（ジェネリックディフェリン）　(15gチューブ)　1070 円
Adapen Gel (Adapalene) - 0.1%(15g Tube)

ディフェリン外用ジェル（アダパレン）0.1%　(30gチューブ)　4900 円
Differin Gel (Adapalene) - 0.1%(30g Tube)

ディフェリン外用クリーム （アダパレン）0.1%　(30gチューブ)　5160 円
Differin Topical Cream (Adapalene) - 1mg/g (30g Tube)

ディフェリン・ジェル（アダパレン）0.1％（トルコ製）　(30gチューブ)　3480 円
Differin Gel (Adapalene) - 0.1% (30g Tube)(Turkey)

アダクレン・ジェル（アダパレン）0.1%　(15gチューブ)　1200 円
Adaclene Gel (Adapalene) - 0.1% ( 15g)

 

インド

 

Cipla

 

下記の使用量はあくまでも目安となります。
実際の使用においては医師の指示に基づき、適切な量を使用するようにしてください。

1日1回、洗顔後に患部に適量を塗布します。

 

アダクレン・ジェル0.1％は、俗にニキビと呼ばれている尋常性ざ瘡の治療薬です。ニキビの前段階の微小面靤がしっかりしたニキビになるのを防ぎ、できてしまったにきびの治りを早くします。

皮膚は三層から成っており、そのうち真ん中の層である真皮には、皮膚の脂である皮脂を分泌する脂腺と呼ばれる腺があります。この腺は毛包に付随しており、皮脂は死んだ皮膚細胞と一緒に脂腺から毛包を上がって毛穴から皮膚表面に出て来ますが、体質的な問題や表皮の新陳代謝の低下が原因となって毛穴周囲の角質が厚くなると毛穴が詰まります。さらにそこに乾いた皮脂や角質が溜まって毛穴から出ることができなくなると、活性酸素によって酸化され、炎症を引き起こす過酸化資質となって周囲組織を破壊することでニキビ（ざ瘡）となります。

このニキビを悪化させる原因となるのがアクネ菌です。アクネ菌は皮膚に存在する菌の90％以上を占めており、酸素を嫌うために脂腺の奥に生息し、皮脂を栄養として増殖しています。また増殖の際にポリフィンという有機化合物を発生し、活性酸素を大量に排出します。本来、活性酸素は細菌を殺す働きをするため、アクネ菌はほかの病原菌から皮膚を保護したり、皮膚を弱酸性に保つなどの作用がありますが、その一方で過剰発生により皮膚細胞をも攻撃してしまうため、皮膚細胞が大きなダメージを受けてニキビが悪化し、炎症を起こします。感染がひどくなると内部に膿が溜まる膿瘍に発展することもあり、皮膚中で破裂した場合はさらに症状が悪化しますが、一般的に軽症の場合は、無理につぶしたり開こうとしない限りは跡形もなく消えます。
またアクネ菌はニキビの原因となる脂肪分解酵素を作り出し、皮脂中の中性脂肪を分解して遊離脂肪酸を作りますが、これが毛穴を角化させるため毛穴を防ぐ原因になります。このほか、寝不足･過労などの不摂生やストレス、思春期や生理不順などによるホルモンバランスの乱れなども角質の肥厚を引き起こし、毛穴がふさがる原因になります。このようにニキビは、ホルモン、皮脂、細菌の3つの要素が相互に関わり合って発症し、主に顔のほか、背中、胸の上部、肩などにもあらわれます。

このニキビの症状を改善する薬がアダクレン・ジェル0.1％です。有効成分のアダパレンはビタミンA誘導体であるレチノイドと似たナフトエ酸誘導体で、細胞核内レチノイン酸受容体に結合してその標的遺伝子の転写促進化を誘導することでレチノイド様作用を示し、表皮角化細胞の分化を抑制します。なおレチノイドの外用剤としてはトレチノインが有名で、角質剥離、表皮ターンオーバー促進、皮脂分泌抑制、繊維芽細胞活性化などの働きを持ち、ニキビ、しみ、たるみ、毛穴の縮小などの目的で使用されています。

アダパレンは第3世代の合成レチノイドと言われ、同じ濃度で較べた場合にアダパレンの方が効果の出現が早く、副作用が少ないとされています。ただしトレチノインが肥厚した角質を剥離して毛穴の詰まりを積極的に解消するのに対し、アダパレンは顆粒細胞から角質細胞になることを抑制してニキビを予防するため、濃度調整のできるトレチノインやほかのピーリング剤と比較してその効果は弱く、治癒するまでに時間がかかります。したがって、アダクレン・ジェル0.1％は最低1年の継続使用が推奨されています。

 

国内初のレチノイド様作用を有する外用尋常性ざ瘡治療剤です。

表皮細胞の核内レチノイン酸受容体（RARγ）に結合し、標的遺伝子の転写促進化を誘導します。

表皮角化細胞の分化を抑制することで、面疱を減少させます。

1日1回12週間の塗布を実施した臨床試験で、尋常性ざ瘡の総皮疹（非炎症性皮疹および炎症性皮疹）数の減少率は63.2％を示しました。最長12ヵ月間の塗布を実施した臨床試験では、総皮疹の減少率は77.8％を示しました。

アダパレンを有効成分とした薬剤は、日本ではディフェリンゲル（ガルデルマ、塩野義製薬）の名前で発売されています。

海外ではAdaferin、Differinなどの名前で発売されています。

 

以下の場合、アダクレン・ジェル0.1％を絶対に使用しないでください。
・アダクレン・ジェル0.1％の成分に対し過敏症の既往歴のある人
・妊婦または妊娠している可能性のある人

【重要な基本的注意】
・過敏症や重度皮膚刺激感が認められた場合は、アダクレン・ジェル0.1％の使用を中止してください。
・アダクレン・ジェル0.1％の使用中に皮膚刺激感があらわれることがあるので、使用にあたっては、事前に以下の点について理解してください。
1）切り傷、すり傷、湿疹のある皮膚への塗布は避けてください。
2）眼、口唇、鼻翼および粘膜を避けながら、患部に塗布してください。眼の周囲に使用する場合には眼に入らないように注意してください。万一、眼に入った場合は直ちに水で洗い流してください。
3）日光または日焼けランプなどによる過度の紫外線曝露を避けてください。
・アダクレン・ジェル0.1％の使用中に皮膚乾燥、皮膚不快感、皮膚剥脱、紅斑、そう痒症があらわれることがあります。これらは治療開始2週間以内に発生することが多く、通常は軽度で一過性のものであることを理解してください。なおアダクレン・ジェル0.1％の継続使用中に消失または軽減が認められない場合は、必要に応じて休薬などの適切な処置を行なってください。

【効能・効果に関連する使用上の注意】
・アダクレン・ジェル0.1％は顔面の尋常性ざ瘡にのみ使用してください。
・顔面以外の部位（胸部、背部など）における有効性・安全性は確立していません。
・結節および嚢腫には、ほかの適切な処置を行なってください。

【用法・用量に関連する使用上の注意】
・就寝前に使用してください。
・治療開始3ヵ月以内に症状の改善が認められない場合には使用を中止してください。
・症状改善によりアダクレン・ジェル0.1％を塗布する必要がなくなった場合は、塗布を中止し、漫然と長期にわたって使用しないでください。

【適用上の注意】
・ほかの刺激性のある外用剤（イオウ、レゾルシン、サリチル酸を含む薬剤、薬用または研磨剤を含有する石鹸や洗剤、乾燥作用が強い石鹸や化粧品、ピーリング剤および香料やアルコールを含有する薬剤および収斂剤）との併用の際には、皮膚刺激感が増すおそれがあるため注意してください。
・アダクレン・ジェル0.1％は外用としてのみ使用してください。
・洗顔後は水分を拭き取ってからアダクレン・ジェル0.1％を使用してください。

【その他の注意】
・国内において、36歳以上の人に対する使用経験はありません。

妊婦または妊娠している可能性のある人は使用しないでください。また妊娠した場合は、あるいは妊娠が予想される場合には医師に知らせてください。

授乳中の人は使用しないことが望ましいとされていますが、やむを得ず使用する場合には授乳を避けてください。

12歳未満の小児に対する安全性は確立されていません。

 

ほかの薬との併用に関する注意は特にありませんが、併用する場合は事前に医師または薬剤師に相談するのが望ましいとされています。

 

医師の診断を受けてください。

 

気付いたときにすぐに使用してください。
次回の使用時間が近い場合は、使用し忘れた分は飛ばして、次回分から使用してください。
2回分を1回に使用することは絶対におやめください。

 

●主な副作用
皮膚感想、皮膚不快感、皮膚剥脱、紅斑、そう痒症、湿疹、ざ瘡、接触性皮膚炎、皮膚刺激、皮脂欠乏症、眼瞼炎、水疱、皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、皮膚疼痛、発疹、そう痒性皮疹、脂漏性皮膚炎、皮膚浮腫、顔面腫脹、じんましん、乾皮症、顔面浮腫、皮膚灼熱感、丘疹、皮膚の炎症、紅斑性皮疹、皮膚反応、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、眼瞼刺激、眼瞼そう痒症、眼瞼腫脹、単純ヘルペス、血中ビリルビン増加、AST（GOT）増加、ALT（GPT）増加、γ-GTP増加、血中コレステロール増加

 

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