イブニング・プリムローズ・オイル1000は、月見草の種子から抽出したオイルをカプセルに詰めたサプリメントで、毎日摂取することで女性ホルモンのバランスを整えるほか、美肌効果やシワの予防など、特に女性にとって有用な効果が期待できます。またアトピー性皮膚炎の症状改善に対する効果も報告されています。
月見草は、日本には黒船の渡来とともに渡ってきた北アメリカ原産の植物で、夕暮れに花が咲きはじめ、夜に開花し、朝方には枯れてしまうことからこの名前が付けられたと言われています。この月見草の種子からつくられたのが月見草油、すなわちイブニング・プリムローズ・オイルです。
イブニング・プリムローズ・オイルは、古くから傷や皮膚の炎症、かゆみ、ひび割れなどの治療のほか、痛み止めや咳止めに使われるなど、薬草としても重宝されていますが、主にこれらの効果を発揮するのが、γ（ガンマ）-リノレン酸（GLA）という物質です。
GLAは、ビタミンFとも呼ばれている人間に必要不可欠な必須脂肪酸で、オメガ6系の不飽和脂肪酸のひとつです。細胞膜の形成や皮膚の表皮細胞に必要な物質とされ、通常はリノール酸を原料として酵素反応により体内でつくられ、プロスタグランジンの材料になります。
プロスタグランジンは、体内の各組織の働きを調節している生体調節ホルモンで、ごく微量でも強い生理作用を持ち、血圧、血糖値、血管や気管の拡張、子宮収縮、血液凝固の阻止、コレステロールの低下など、さまざまな作用が認められています。
また、プロスタグランジンはその働きにより数種類に分類されていますが、アラキドン酸から生成されるプロスタグランジンE2が、動脈硬化や心臓病、脳卒中を引き起こす原因となる炎症物質であるのに対し、GLAが高活性のジホモγ-リノレン酸に変換されることで作り出されるプロスタグランジンE1は善玉のプロスタグランジンであり、プロスタグランジンE2やロイコトリエンの生成と働きを抑制して抗炎症作用を発揮するほか、細胞組織の機能を正常化する働きを持っています。
悪玉プロスタグランジンを減らして善玉プロスタグランジンを増やすためには、ジホモγ-リノレン酸とエイコサペンタエン酸を増やすことが必要ですが、ジホモγ-リノレン酸は自然界に存在せず、食べ物から摂取することが不可能です。そのため、その代わりとしてジホモγ-リノレン酸の生成に必要なGLAを摂取する必要があります。
このGLAを摂取するのに有用なサプリメントが、イブニング・プリムローズ・オイル1000です。原料となる月見草油には、日常の食事からは摂取できないGLAが豊富に含まれ、加齢によりリノール酸からの合成が急激に減少するGLAを効率よく摂取することができます。
GLAの不足は、炎症物質を過剰に生成し、皮膚の水分の腸性異常が起こることから皮膚のバリア機能が低下して乾燥を引き起こすほか、アトピー性皮膚炎を発症しやすくするとされています。さらに、生理前に精神的または身体的な不快な症状があらわれる月経前症候群（PMS）の女性では、GLA量が少ないとの報告があります。そのため、イブニング・プリムローズ・オイル1000の摂取による月見草油の補給は、これらの症状の発現の予防に効果が期待できるだけでなく、血中のコレステロールの低下、血圧降下、血栓症の抑制などの作用にも有用だとされています。
