以下の場合、スルピタック50を絶対に服用しないでください。
・スルピタック50の成分に対し過敏症の既往歴のある人
・褐色細胞腫の人
・プロラクチン産生下垂体腺腫などプロラクチンによる腫瘍や乳がんの人
・15歳未満の人
・妊娠中または授乳中の人
・適正な避妊をしていない妊娠適齢期の女性
・心室性不整脈を誘発する薬剤との併用: キニジン・ジソピラミド・プロカインアミドなどのIA群抗不整脈薬、アミオダロン・ソタロールなどのIII群抗不整脈薬、そのほかベプリジル、シサプリド、スルトプリド、チオリダジン、メタドン、エリスロマイシン、ビンカミン、ハロファントリン、ペンタミジン、スパルフロキサシンなど心室性不整脈を誘発する薬剤との併用
【使用に関する重要な注意】
・高用量を服用し続けた場合、ほかの神経弛緩薬と同様に、異常高熱、筋固縮、自律神経不安定症、意識変容、CPK上昇などを主症状とする神経弛緩薬性悪性症候群(NMS)が起こることがあります。このような場合は、スルピタック50を含むすべての抗精神病薬の服用を中止してください。
・スルピタック50は腎臓を経由して排泄されるため、腎臓に障害のある人は服用量の原料、または治療の中断を考慮してください。
・肝代謝における肝障害への影響およびアミスルピリドの肝胆汁排泄に関する調査は行なわれていません。中等度または重篤な肝障害のある人は、注意してアミスルピリドを服用してください。
・アミスルピリドは発作閾値を低下させるおそれがあります。そのため、てんかん発作の既往歴のある人は、頻繁に観察しながらアミスルピリドによる治療を行なってください。特に高齢者では、ほかの神経弛緩薬と同様に、低血圧や鎮静状態のリスクの可能性があるので特に注意して服用してください。
・ほかの抗ドパミン作用薬と同様、パーキンソン病の症状を悪化させるおそれがあるので、パーキンソン病の人がアミスルピリドを服用する場合は、神経弛緩薬による治療が必要な場合に限り使用してください。
・抗精神病薬の服用を急に中止した場合、吐き気、嘔吐、不眠症などの離脱症状がごくまれに発生することが報告されています。また精神病の再発が起こるおそれがあり、不随意運動障害(アカシジア、ジストニア、ジスキネジアなど)の発生が報告されているため、使用を中止する場合は、徐々に行なってください。
・アミスルピリドは用量依存性のQT間隔延長を引き起こします。この結果は、先在の徐脈、低カリウム血症、先天的または後天的QT延長により、心室頻拍などの深刻な心室性不整脈のリスクを高めることが知られています。治療前に低カリウム血症は治療し、可能であれば臨床状態に応じて、リズム障害、55bpm未満の徐脈、低カリウム血症、先天性QT延長を起こす原因や、明らかに徐脈(<55bpm)、低カリウム血症、心筋内伝導低下またはQT間隔延長を引き起こしていると思われる現在行なっている薬物治療を監視することを推奨します。
・アミスルピリドは、薬の服用中止後に可逆的に血漿プロラクチンレベルを上昇させることがあり、緑内障、無月経症、女性化乳房、胸痛、オルガスム障害、QT間隔延長を引き起こすおそれがあります。
・抗パーキンソン薬とアミスルピリドを併用した場合、ジストニア(痙性斜頸、注視けいれん、開口障害)が起こるおそれがあります。
・ふるえ、硬直、運動機能低下、過流涎、静座不能などの錐体外路症状が起こるおそれがあります。これらの症状は適量服用においては一般的に軽度で、抗パーキンソン薬との併用で出現することもあります。これらの症状は用量依存性であるため、1日50-300mg服用においてはほとんど現われません。
・主に舌や顔面に起こる律動的な不随意運動である遅発性ジスキネジアの出現が、長期服用者で報告されています。この場合、抗パーキンソン薬は無効で、症状を悪化させるおそれがあります。
・スルピタック50の服用中は、自動車の運転など危険を伴う機械操作に従事しないのが望ましいとされています。
安全性が確立していないため、妊婦および授乳中の人は服用しないでください。