女性はポゼット60を服用しないでください。
ポゼット60を服用する場合、以下について充分注意してください。
・一般: ポゼット60は早漏の治療薬です。早漏以外の人に対する安全、効果については確立していません。
・麻薬: ケタミン、メチレンジオキシンエタンフェタミン(MDMA)、リセルグ酸ジュイエチルアミド(LSD)などセロトニン作動活性を高める薬は、ポゼット60と併用した場合、不整脈、異常高熱、セロトニン症候群などの重篤な反応を起こすことがあります。
・エタノール: アルコールに起因する神経認知効果の増悪、および失神などの神経心臓性の有害事象を高めます。
・失神: ごくまれに吐き気、めまい、立ちくらみ、発汗などを前触れとして、失神を起こすことが報告されています。
1日最大服用量である60mgを超えて服用した場合に、特に高い確率でこれらの症状が起こるようです。
・起立性低血圧: 起立性低血圧を起こしたとの報告があるため、過去に立ちくらみの症状を起こしたことがある人はポゼット60を服用する前に医師または薬剤師に相談してください。
・CYP3A4阻害剤: エリスロマイシン、クラリスロマイシン、フルコナゾール、アンプレナビル、ホスアンプレナビル、アプレピタント、ベラパミル、ジルチアゼムなどのCYP3A4阻害剤を服用している人は、ポゼット60の服用量(1日30mg)を厳守してください。
・強力なCYP2D6阻害剤: 強力なCYP2D6阻害剤を服用中の人またはCYP2 D6の不全代謝者がポゼット60を60mg服用した場合、障害レベルを高める可能性があります。
・自殺/自殺念慮: 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRIs)を服用する大うつ病性障害の子どもや青年期の人、および精神障害を持つ人で、自殺および自殺念慮の傾向が高くなるとの報告があります。
しかし抗うつ剤を使用する24歳以上の人に対する短期試験においては顕著な差はありませんでした。
また早漏治療目的でポゼット60を服用している人においては、このような傾向は認められていません。
・そう病: そう病、軽そう病、双極性障害の既往歴のある人はポゼット60を服用しないでください。
またポゼット60服用によりこのような症状が現われた場合はただちに服用を中止してください。
・発作: SSRIsが発作閾値を下げるため、発作が進行している人や不安定なてんかんを有する人はポゼット60を服用しないでください。
・18歳未満の人: 子どもを含む18歳未満の人は服用しないでください。
・出血: SSRIsとの併用で以上出血をしたとの報告があります。ポゼット60と併用して血小板機能に影響する薬剤(非定型抗精神病薬、フェノチアジン、三環系抗うつ薬、アセチルサリチル酸、非ステロイド性抗炎症薬など)や抗凝血剤(ワルファリンなど)、または出血や凝固障害の既往歴のある人は充分に注意してください。
・腎機能障害: 重篤な腎機能障害のある人は、ポゼット60を服用しない方がいいとされています。軽度・中等度の腎機能障害のある人でポゼット60を服用する場合は充分に注意してください。
・離脱症状: 慢性抑うつ障害治療でSSRIsを慢性的に服用している人が、突然服用を中止した場合、不快感、興奮、めまい、知覚障害(電気ショック感などの異常感覚、不安、精神錯乱、頭痛、昏睡状態、情緒不安定、不眠症、軽そう病を引き起こすとの報告がありますが、ポゼット60の突然服用中止に関する試験では、このような症状はほとんど認められていません。