以下の場合は、リザクト-10を絶対に服用しないでください。
・リザクト-10の成分に対して過敏症の既往歴のある人
・心筋梗塞の既往歴がある人、虚血性心疾患またはその症状・兆候のある人、異型狭心症(冠動脈けい縮)の人: 不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状が現われることがあります。
・脳血管障害や一過性脳虚血発作の既往のある人: 脳血管障害や一過性尿虚血発作が現われることがあります。
・末梢血管障害を有する人: 症状を悪化させる可能性があります。
・コントロールされていない高血圧症の患者: 一過性の血圧上昇を引き起こすことがあります。
・重度の肝機能障害のある人: リザクト-10は主に肝臓で代謝されるので、重度の肝機能障害患者では血中濃度が上昇するおそれがあります。
・血液透析中の人
リザクト-10は、国際頭痛学会による片頭痛診断基準により「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と診断が確定された場合にのみ服用してください。
特に次のような人はクモ膜下出血などの脳血管障害やほかの原因による頭痛の可能性があるので、リザクト-10服用前に問診、診察、検査を充分に行ない、頭痛の原因を確認してから服用してください。
・今までに片頭痛と診断が確定したことのない人
・片頭痛と診断されたことはあるが、片頭痛に通常みられる症状や経過とは異なった頭痛および随伴症状のある人
家族性片麻痺性片頭痛、孤発性片麻痺性片頭痛、脳底型片頭痛あるいは眼筋麻痺性片頭痛の人は服用しないでください。
リザクト-10は片頭痛の頭痛発現時に限り使用し、予防的には服用しないでください。
リザクト-10の服用により全く効果がみられない場合は、その発作に対して追加服用しないでください。このような場合は再検査の上、頭痛の原因を確認してください。
以下の場合は、リザクト-10を慎重に服用してください。
・虚血性心疾患の可能性のある人(虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある人、閉経後の女性、40歳以上の男性、冠動脈疾患の危険因子のある人): 不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状が現われることがあります。
・てんかんあるいはけいれんを起こしやすい器質的脳疾患のある人: てんかん様発作が発現したとの報告があります。
・脳血管障害の可能性のある人: 脳血管障害が現われるおそれがあります。
・ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群(不整脈を生じる心臓病の一種)またはほかの心臓副伝導路と関連した不整脈のある人: 類薬でWPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈が発現したとの報告があります。
・コントロールされている高血圧症患者: 一過性の血圧上昇や末梢血管抵抗の上昇がみられたとの報告があります。
リザクト-10服用後、胸痛、胸部圧迫感などの一過性の症状(強度で咽喉頭部におよぶ場合があります)が現われることがあります。これらの症状が虚血性心疾患によると思われる場合は、以後の服用を中止し、適切な検査を受けてください。
心血管系の疾患が認められない人にも、重篤な心疾患が極めてまれに発生することがあります。このような場合は服用を中止し、適切な処置を受けてください。
片頭痛あるいはリザクト-10服用により眠気を催すことがあります。リザクト-10服用中は自動車の運転など危険を伴う機械操作に従事しないように充分注意してください。
妊婦、産婦の妊娠中の投与に関する安全性は確立していないため、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合にのみ服用してください。
動物実験でリザクト-10の成分の乳汁中への移行が報告されていますので、リザクト-10を服用中は授乳を避けてください。
小児に対する安全性は確立されていません。