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2010-05-12
ソース(記事原文):BBCニュース
母親からの電話は「抱きしめるのと同じくらい子供を落ち着かせる」
働いている母親は家におらず、子供がパニックになっても抱きしめて安心させてやることができない。しかし研究により、母親の声を電話で聞かせても、抱きしめるのと同じくらい子供を落ち着かせられることがわかった。
米国の研究者が60名以上の女児をストレスの多い状況に置いたのち、電話を受けたか抱きしめられたときのホルモン応答性を調べた。
すると母親の声を聞くことで、身体的に慰められたときとほぼ同じレベルの鎮静ホルモン、オキシトシンが放出された。
この研究結果は、英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B:英国の学術専門誌)に掲載されている。
女児らは7歳から12歳で、即興でスピーチをするように言われ、次いで見知らぬ審査員の一団の前で幾つもの足し算をするよう求められた。このストレスで女児らの心拍数はあがり、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが急上昇した。
電話のママ
女児は3群に分けた。第1群は母親が、そのあとすぐにやってきて身体的な慰めを与えた ― 抱きしめたり、肩を抱いたりした。第2群には母親が電話に出ている受話器を渡し、第3群には映画「皇帝ペンギン(原題March of the Penguins)」を見せた。感情的に中立と思われる映画である。
オキシトシンは社会的きずなと強く関係し、コルチゾールの効果を軽減すると考えられているホルモンであるが、第1群と第2群の双方で同じレベルまで上昇した。映画を観た第3群のオキシトシン濃度は増加しなかった。
「社会的きずなに係わる状況でオキシトシンが放出されるには、通常、身体的接触が必要だと理解されていました。」この研究を率いたウィスコンシン大学マディソン校(the University of Wisconsin-Madison)のレスリー・セルツァー医師(Leslie Seltzer)は言う。
「しかしこの研究結果から明らかなのは、母親がそこに立っていなくても、声を聞かせるだけで抱きしめるのと同じ効果があるということです。」
ストレスの多い状況でオキシトシンを放出させるには身体的接触が必要だということを示唆したこれまでの研究は、主にげっ歯類を用いて行われた。そのため言語の持つ、まさしく人間的な影響を考慮できなかったのだ、と研究者らは語る。
子宮の中の胎児でさえ ― 少なくとも妊娠後期においては ― 自分の母親の声を識別できることを研究は示している。
しかし母親の声が、これほど幼い段階の子供に何らかの感情的な影響を与えるかどうかは不明である。
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