以下に該当する人のクロシップBクリームの使用は禁忌とされています。
・クロシップBクリームの有効成分であるクロトリマゾールやジプロピオン酸ベクロメタゾンを始めとした成分、及びイミダゾール系抗真菌薬、合成副腎皮質ステロイドに過敏症である人
【重要な基本注意】
・局所使用のステロイド外用薬の全身での吸収によって、退薬後の糖質コルチコステロイド欠乏を伴う可逆性の視床下部-脳下垂体-副腎軸抑圧が引き起こされる可能性があります。
治療中にもクッシング症候群や過血糖症などがステロイド薬の全身への使用によって報告されており、また、局所使用のステロイド外用薬の全身における吸収によって糖尿病を発症する可能性もあるとされています。
このようなステロイド外用薬の全身での吸収は、広範囲への適用、長期間に渡る使用、使用後に患部をガーゼなどで覆った場合などに認められるとされ、また1種類以上のステロイド外用薬の併用もステロイド薬の過剰摂取の可能性を高くすると考えられています。
クロシップBクリームを広範囲へ適用している人や、使用後に患部をガーゼなどで覆っている人は定期的に視床下部-脳下垂体-副腎軸抑圧の検査を受ける必要があり、視床下部-脳下垂体-副腎軸抑圧が認められた際にはクロシップBクリームの使用の中止や使用頻度の減少、または比較的作用の弱いステロイド薬への切り替えなどが必要となります。一般的に視床下部-脳下垂体-副腎軸機能の回復は、薬剤の使用を中断することによって間もなく認められるとされていますが、極稀に欠乏している糖質コルチコステロイドの補充治療が求められる場合もあります。
特に小児はクロシップBクリームの使用範囲と体の大きさの関係から、ステロイド薬の全身性吸収による弊害が現れやすいとされています。
・クロシップBクリームのおむつ皮膚炎への使用は、ステロイド薬の継続使用による副作用が認められるため、避けるべきとされています。
医師の指示に基づいて使用し、処方された期間以上使用することはしないでください。
クロシップBクリームは外用薬です。目や口、膣内へ使用することはしないで下さい。
たとえ症状が改善したとしても処方された期間は使用を継続し、自己判断で使用を中断することはしないでください。
また、いんきんたむし(股部白癬)やたむし(体部白癬)の治療においては使用開始から1週間、水虫(足部白癬)の治療おいては使用開始から2週間を経過しても症状の改善が認められない場合、医師に報告してください。
医師との相談なしに、他のステロイド剤と併用することはしないでください。
患部をバンドエイドやガーゼなどで覆うことはしないで下さい。
クロシップBクリームの使用による有害事象が認められた場合には、ただちに医師に報告して下さい。
クロシップBクリームをいんきんたむし(股部白癬)治療薬として使用する場合、使用期間は2週間にとどめ、少なめの量を使用するようにしてください。
使用中には体を締め付ける服装はさけ、2週間が経過しても症状が継続するような場合には医師に相談してください。
妊娠中、授乳中の女性における安全性は確立されていません。そのため妊娠中のクロシップBクリームの使用は医師によって有益性が弊害を上回ると判断された場合に限り使用するようにしてください。
17歳未満の子供における安全性は確立されていません。
使用によって皮膚症状が引き起こされた場合はただちに使用を中止し、適切な処置を行ってください。
65歳以上の高齢者におけるクロシップBクリームの使用は慎重に行う必要があるとされています。
処方された以外の用途で使用することはせず、またたとえ同じような症状でもクロシップBクリームを他人と供用することはしないでください。
子供の手の届かない涼しいところで、直射日光を避けて保管してください。
使用期限の切れたもの、外装に損傷のあるものの使用はしないでください。