以下の場合、ザイティックス250mgを絶対に服用しないでください。
・ザイティックス250mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・重度の肝機能障害(Child-PughスコアC)
【慎重服用】
・心血管疾患のある人またはその既往歴のある人: ザイティックス250mgの17α-hydroxylase/C17,20-lyase (CYP17)阻害作用に伴う鉱質コルチコイド濃度の上昇により、高血圧、低カリウム血症および体液貯留があらわれる可能性があります。
・低カリウム血症の人または合併症や併用薬などにより低カリウム血症を起こすおそれのある人: 低カリウム血症が発現、または増悪するおそれがあります。
・中等度の肝機能障害(Child-PughスコアB)の人: 血漿中濃度が上昇するおそれがあります。
【重要な基本的注意】
・血圧の上昇、低カリウム血症、体液貯留があらわれることがあるので、下記の点に留意してください。
1)ザイティックス250mgの服用開始前に血清カリウム値などの血清電解質濃度を測定し、低カリウム血症が認められた場合には、血清カリウム値を補正した後に、ザイティックス250mgの服用を開始してください。
2)ザイティックス250mgの服用中は定期的に血圧測定、血液検査、体重の測定を行ない、状態を充分に観察してください。必要に応じて降圧剤の使用、カリウムの補給を行なうなど、適切な処置を行なってください。
・ALT(GPT)、AST(GOT)、ビリルビンの上昇などを伴う肝機能障害があらわれることがあるので、ザイティックス250mgの服用中は定期的に肝機能検査を行ない、状態を充分に観察してください。
・ザイティックス250mgは内分泌療法剤であり、がんに対する薬物療法について充分な知識、経験を持つ医師のもとで、ザイティックス250mgによる治療が適切と判断される場合のみ使用してください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
・ザイティックス250mgの有効性および安全性を充分に理解した上で使用してください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・ザイティックス250mgは食事の影響によりCmaxおよびAUCが上昇するため、食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避けてください。
・プレドニゾロンの使用に際しては臨床成績の内容を熟知し、使用してください。
・ザイティックス250mgの使用中に肝機能検査値の上昇が認められた場合は、以下の基準を参考に、休薬、減量または中止してください。
検査項目
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用法・用量変更の目安
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ALT(GPT)、AST(GOT)値>施設正常値上限の5倍
または
ビリルビン値>施設正常値上限の3倍
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検査値が使用前値もしくはALT(GPT)、AST(GOT)値が施設正常値上限の2.5倍以下かつビリルビン値が施設正常値上限の1.5倍以下に回復するまで休薬します。回復後は750mgに減量して使用を再開します。
肝機能検査値以上が再発した場合、検査値が使用前値もしくはALT(GPT)、AST(GOT)値が施設正常値上限の2.5倍以下かつビリルビン値が施設正常値上限の1.5倍以下に回復するまで休薬します。回復後は500mgに減量して使用を再開します。検査値が再度悪化した場合は使用を中止します。
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ALT(GPT)、AST(GOT)値>施設正常値上限の20倍
または
ビリルビン値>施設正常値上限の10倍
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使用を中止します。
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・外科的または内科的去勢術と併用しない場合の有効性および安全性は確立していません。
一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いことから、状態を観察しながら服用してください。