以下の場合、ネビミューン200mgを絶対に服用しないでください。
・ネビミューン200mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・ネビミューン200mgの服用により重篤な発疹、または全身症状を伴う発疹が発現した人
・重篤な肝機能障害のある人
・ネビミューン200mgの服用により肝機能障害が発現した人
・ケトコナゾールを服用中の人
・経口避妊薬を服用中の人(避妊を目的とするホルモン療法も含む)
【警告】
1.皮膚障害
ネビミューン200mgの服用により、中毒性表皮壊死症(ライエル症候群)、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、過敏症症候群を含め、重篤で致死的な皮膚障害が発現することがあるので、次の事項に注意してください。
・ネビミューン200mによる発疹は、服用開始後おおむね18週までに(重篤な発疹は服用開始後おおむね6週までに)発現する場合が多いので、当該期間中は特に観察を充分に行なってください。
・重篤な発疹、または以下の症状を伴う発疹が発現した場合には、ネビミューン200mgの使用を中止してください: 発熱、水疱、口内病変、結膜炎、顔面や四肢などのむくみ、筋肉痛、関節痛または全身倦怠感
なお、必要に応じ、専門医を受診するなど適切な処置を行なってください。
・服用中止後も症状が増悪するおそれがあるので、状態を充分に観察してください。
・ネビミューン200mgの服用により重篤な発疹、または全身症状を伴う発疹が発現した場合は、再服用しないでください。
2.肝機能障害
ネビミューン200mgの服用により、肝不全などの重篤で致死的な肝機能障害が発現することがあるので、次の事項に注意してください。
・服用開始に際しては肝機能検査を含む腎症検査を実施し、さらに服用開始後6ヵ月は少なくとも1ヵ月に1回、定期的かつ必要に応じて肝機能検査を行なうなど、状態を充分に観察してください。
・以上が認められた場合(γ-GTPを除く)には、服用を中止するなど適切な処置を行なってください。
・服用中止後も症状が増悪するおそれがあるので、状態を充分観察してください。
・ネビミューン200mgの服用により肝機能障害が発現した場合は、再服用しないでください。
【慎重服用】
・肝機能障害またはその既往歴のある人: 肝機能障害を増悪させることがあります。またネビミューン200mgの血中濃度に影響を与えるおそれがあります。
・腎障害またはその既往歴のある人: ネビミューン200mgの血中濃度に影響を与えるおそれがあります。
・HIVプロテアーゼ阻害剤を服用中の人: 併用により、これらの薬剤の血中濃度が低下した(AUCの低下:インジナビル28%、サキナビル24%、リトナビル10%)との報告があります。
・CD4値の高い人(女性:250/mm3以上、男性:400/mm3以上)
・女性の服用者
・妊婦または妊娠している可能性のある人: 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
・小児など: 低出生体重児、新生児、乳児、幼児または承認に対する安全性は、国内では確立していません。
・高齢者: 一般に、生理機能(肝機能、腎機能)が低下しているので注意してください。
【重要な基本的注意】
・ネビミューン200mg(有効成分:ネビラピン)の服用に際しては、以下の事項に同意した後、使用してください。
1.ネビラピンは現在国内における臨床試験が行なわれており、薬剤に関する科学的なデータを収集中です。
2.ネビラピンの長期服用による影響については、現在のところ不明です。
3.ネビミューン200mgはHIV-1感染症の根治治療法薬ではないことから、日和見感染を含む感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性があるので、ネビラピン服用開始後の身体状況の変化については、すべて担当医に報告してください。
4.ネビミューン200mgの主な副作用は発疹です。ネビラピンによる発疹は服用開始後おおむね18週までに(重篤な発疹は服用開始後おおむね6週までに)発現しているので、当該期間中は特に注意してください。また発疹が発現した場合には、ただちに担当医に報告してください。
5.ネビラピンの服用により、肝不全などの重篤な肝機能障害の発現が報告されています。
6.ネビミューン200mgの服用による治療が、性的接触または血液汚染などによる他者への感染の危険性を減少させることは明らかではありません。
7.ネビミューン200mgを処方どおり毎日服用してください。また医師の指示なしに用量を変更しないでください。さらに、服用し忘れた場合には、気付いたときにすぐに服用し、決して次回服用時に2回量を服用しないでください。
8.ネビミューン200mgはほかの薬剤と相互作用を示す可能性があるので、ほかの薬剤の服用の有無について担当医に報告してください。
9.ネビミューン200mgの服用中は、経口避妊薬またはほかのホルモン療法を避妊目的に使用しないでください。
・ネビミューン200mgによる治療を開始する前に、併用する個々の抗レトロウイルス剤に関する製品情報を必ず確認してください。
・抗レトロウイルス療法により得られる便益の持続時間は限られているので、ネビミューン200mgによる治療中に疾患の進展が認められた場合には、ほかの抗レトロウイルス療法への変更を考慮してください。
・避妊が目的でないホルモン療法(経口避妊薬を含む)を受けている人は、ホルモン療法の治療効果を確認してください。
・CD4値の高い人(女性:250/mm3以上、男性:400/mm3以上)では、低い人と比べてネビミューン200mgによる肝機能障害の発現率が高いことから、CD4の測定とともに肝機能検査を併せて行なってください。また肝機能検査値の異常が認められた場合は、ネビミューン200mgの服用を中止してください。
・発疹の副作用の発現に伴って肝機能障害の副作用が発現する症例が報告されているので、発疹が現われた場合は肝機能検査も併せて行なってください。
・女性の人では、ネビミューン200mgによる発疹や発疹に伴う肝機能障害の発現率が高いことから、ネビミューン200mgを女性が服用する場合は、発疹や肝機能障害の発現に充分注意してください。
・抗HIV薬の使用により、体脂肪の再分布/蓄積が現われることがあるので、異常が認められた場合には適切な処置を行なってください。
・ネビラピンを含むHIV薬の多剤併用療法を行なった人で、免疫再構築症候群が報告されています。服用開始後、免疫機能が回復し、症候性のみならず無症候性日和見感染(マイコバクテリウムアビウムコンプレックス、サイトメガロウイルス、ニューモシスチスなどによるもの)などに対する炎症反応が発現することがあるので、これらの炎症性の症状を評価し、必要時には適切な治療を考慮してください。
母乳中へ移行することが認められているので、ネビミューン200mg服用中は授乳を避けてください。