マイクロニードル・ローラー・トリートメントセットは、極微細な針のついたローラーを肌表面で転がして小さな穴をあけ、自然の治癒過程で発生するコラーゲンの働きにより肌を再生させるマイクロニードル・ローラーをはじめ、トリートメントに必要な消毒液、フェイスマスク、修復セラムに加え、肌の細胞に刺激を与えて衰えた肌の改善と老化を予防するほか、紫外線などによる刺激で損傷した細胞の修復を助ける成分などが含まれた肌再生エキスがセットになった、いつまでも若々しい肌を保ちたい人ための美容セットです。
肌は表皮、真皮、その深部の皮下組織の3つの部分で構成されています。いちばん外側にある表皮はさらに4つの層で成り立っており、そのうちもっとも上層にある角質層(角層)は、紫外線やウイルスなど外部の攻撃から防ぐバリア機能や、体内の水分の蒸発を防ぐ保湿機能を持っています。また表皮の角質細胞の中には、アミノ酸類、尿素、ミネラル塩類、有機酸などの低分子から成り立ち、皮膚に元来備わっている保湿成分である天然保湿因子(NMF)があるほか、保湿機能の役割も持つ角質細胞間脂質の主成分であるセラミドなどが含まれています。
肌の潤いや弾力性を決定しているのは、真皮の成分の約70パーセントを占めるコラーゲンです。コラーゲンは、皮膚、髪、骨、関節など、身体のほとんどの組織に存在しているたんぱく質の一種で、主に細胞同士を結び付ける役割をしています。また、体内の各器官に酸素や栄養素を運び、例えば皮膚では肌をみずみずしく保ち、関節ではクッションの役目を、そして臓器ではそれぞれの臓器を円滑に機能させるなど、各組織でさまざまな働きをする一方で、細胞に溜まった老廃物を回収して体外に排泄するといった新陳代謝にも関わっています。
体内でも合成されるコラーゲンですが、20代を境に減少していき、50歳になるとピーク時の半分になるともいわれ、これにより内臓機能の低下、骨粗しょう症、関節炎、白髪、脱毛などの減少を引き起こすようになります。このような現象を抑えるためにも良質なコラーゲン摂取が必要となります。
このように健康維持には欠かせないコラーゲンですが、これ以外にも傷などが自然治癒する際に重要な役割を果たしています。例えばケガをした場合、人間の体はその部位の傷口をふさぐために皮膚細胞をつくり出している線維芽細胞が皮膚の原料となるコラーゲンを生成します。またそれと同時に、そこに栄養を運ぶための毛細血管が新たにでき、最終的にこれらが集まった肉芽組織を足場として表皮が再生されます。
この皮膚の自己再生能力を利用し、コラーゲンの働きを活発にさせることで肌を改善に導くアイテムがマイクロニードル・ローラーです。ローラー部分には192本の超極細針がついており、これを肌の上で転がすことによって無数の微細な穴をあけ、その後の皮膚の修復に伴いコラーゲンを増やして新たな皮膚を生み出します。外から作用する化粧品とは異なり、肌の内側からコラーゲン生成が行なわれることから、より高い肌の弾力性が期待できます。そのためシワ全般やたるみ、シミの減少、肌の質感改善など以外にも、妊娠線や肥満線などを薄くする目的での使用にも適しており、さらに肌に穴をあけることで付属の美容エキスの浸透がアップし、より高い効果が実感できます。
マイクロニードル・ローラーに使用されている針は超極細針で、針の長さも美容クリニックなどで使用されているものよりも短いため、表皮層が破壊されることはなく、また修復後に傷口が目立つことはありません。
通常、皮膚の修復には1-3ヵ月かかるとされています。また期待する効果によって針の長さも異なり、例えば皮膚再生の場合は0.5-1.5mm、肌に栄養を浸透させるためには1.0mm、また妊娠線を目立たなくさせる場合は1.5-2.5mmが適しているといわれています。
なお、感染症を防ぐために1度使用した針は再使用せず、また他人との共有は避けてください。さらに使用後は肌が敏感になっているため保湿をしっかり行ない、外出の際は日焼け止めを塗るなどのケアを行なってください。
※EGFセラムと併せて使用すればアンチエイジング効果がさらにアップ!