アモキシシリン三水和物(Amoxicillin Trihydrate)

 

アポアモキシ （アモキシシリン） 250mg　(500錠)　4320 円
Apo-Amoxi (Amoxycillin) - 250mg (500 Capsules)

アポアモキシ （アモキシシリン） 500mg　(500錠)　7980 円
Apo-Amoxi (Amoxycillin) - 500mg (500 Capsules)

シナモックス （アモキシシリン／クラブラン酸） 625mg　(100錠)　5660 円
Synermox (Amoxicillin/clavulanic acid) - 500/125mg (100 Tablets)

アルファモックス （アモキシシリン） 250mg 　(500カプセル)　11170 円
Alphamox (Amoxycillin) - 250mg (500 Capsules)

アルファモックス （アモキシシリン）  500mg　(500カプセル)　28600 円
Alphamox (Amoxicillin) - 500mg (500 Capsules)

オーグメンチン1000デュオ（アモキシシリン三水和物／クラブラン酸カリウム）875mg/125mg　(4錠)　1340 円
Augmentin 1000 Duo (Amoxycillin Trihydrate/Potassium Clavulanate) - 875mg/125mg (4 Tablet)

オスパモックス経口懸濁液用粉末（アモキシシリン）125mg/5mL　(100ml)　350 円
Ospamox (Amoxicillin) - 125mg/5mL (100mL)

クラム・デュオ（アモキシリン／クラブラン酸）500mg/125mg　(100錠)　2780 円
Curam Duo (Amoxicillin/Clavulanic acid) - 500mg/125mg (100 Tablets)

オーグメンチン（アモキシリン／クラブラン酸）500mg/125mg　(20錠)　1500 円
Augmentin (Amoxicillin/Clavulanic acid) - 500mg/125mg (20 Tablets

クラム・デュオ（アモキシリン／クラブラン酸）500mg/125mg（10錠）　(10錠)　3050 円
Curam Duo (Amoxicillin Trihydrate/Clavulanic Acid) - 500mg/125mg (10 Tablets)

 

ニュージーランド

 

Sandoz

 

下記の使用量はあくまでも目安となります。
実際の使用においては医師の指示に基づき、適切な量を使用するようにしてください。

使用前に94mLの水を加え、100mLの経口懸濁液として使用します（5mL中に125mgのアモキシシリンが含まれていることになります。）
水を加えてから常温（25℃以下）で保管できますが、14日間以内に使い切るようにしてください。

●上気道感染症、尿生殖器感染症、皮膚、軟組織感染症
通常成人は、1回250mgを8時間ごとに服用します。
20kg未満の小児は、体重1kgにつき1日5mgを、8時間ごとに均等に分割して服用します。

症状が重い場合には、1回における服用量を成人は500mg、体重20kg未満の小児においては体重1kgにつき1日50mgに増量する必要があるとされています。

●下気道感染症
通常成人は、1回500mgを8時間毎に服用します。
20kg未満の小児は、体重1kgにつき1日50mgを、8時間ごとに均等に分割して服用します。

●（淋菌による）尿道炎
通常成人は、3gを一度に服用します。

梅毒を併発している疑いのある淋病においては、アモキシシリンの使用前に暗視野鏡検を行なう必要があり、また毎月の血清検査を最低でも4ヵ月間は受ける必要があるとされています。

●下部尿路感染症
通常成人は、3gを一度に服用します。

【使用における注意事項】
・小児における使用量は、体重による使用量が成人における使用量を超えないように設定されています。体重20kg以上の小児においては、成人と同量を使用します。
・慢性的な尿路感染症の治療には、定期的な検査が必要とされています。医師に指示された使用量は必ず厳守すべきで、完治には数週間かかる場合もあります。また、治療後も数ヵ月単位で検査を受ける必要があることもあります。
・原因菌根絶が保証されない限り、症状改善後もアモキシシリンによる治療を48時間から72時間は継続するようにしてください。
・溶血連鎖球菌による感染症の治療においては、リウマチ熱や糸球体腎炎の発生を避けるために少なくとも10日間はアモキシシリンによる治療を継続してください。

 

オスパモックス経口懸濁液用粉末は、有効成分をペニシリン系抗生物質の一種であるアモキシシリンとする薬で、主に連鎖球菌、ブドウ球菌、そして大腸菌といったような細菌によって引き起こされる細菌感染症の治療に用いられています。

細菌とは、地球上のありとあらゆる場所に生息している大きさが1μmほどの単細胞生物で、主に物質循環や環境保全に欠かせない役割を果たしています。人体においても皮膚や口、眼、鼻、腸など、外界と接触する部位に常在菌として存在し、腸内の内容物の消化活動やビタミンの産生、そして病原菌の体内への侵入や定着を妨げていることが知られています。

細菌感染症とは、環境中に存在する細菌が、本来は無菌であるべき人体内の箇所に侵入して増殖したり、従来は非病原性であった細菌が人体に対して病原性を発揮することによって発症する疾患の総称です。細菌の発揮する病原性が人体の所有する免疫機能によって抑制しきれない状態となるため、20世紀に入り抗生物質が発見されるまではそれらの多くが不治の病とされ、多くの人命を奪ってきました。

これらの細菌感染症の特効薬として登場したのがペニシリンをはじめとする抗生物質です。細菌細胞独自の構造のみに選択的に毒性を発揮する選択毒性により、殺菌作用や菌の増殖を抑制する静菌作用によって原因菌を排除する効果を発揮します。

オスパモックス経口懸濁液用粉末の有効成分であるアモキシシリンは、ペニシリンに化学的修飾を施した半合成ペニシリンです。細菌の形態を保持し、外部からの圧力などから細菌細胞を保護している細胞壁と呼ばれる部位の生成を妨げることによって、細菌を死滅させる殺菌作用を発揮します。
基となっているペニシリンと比較し、はるかに幅広い細菌類に対して効果を発揮するうえ腸管からの吸収や感染部位への移行がよいため、現在広く使用されている抗生物質です。
また、服用前に水を加えて即席懸濁液として使用する懸濁液用の粉末なので、長期保存による製剤の安定性の損失といった液体の問題がなく、子供や高齢者、そして嚥下障害のある人においても服用しやすいのが特長です。

しかしその反面、抗菌作用を発揮するβ（ベータ）ラクタム環を加水分解するβ（ベータ）ラクタマーゼという酵素を産生する細菌類には効果がありません。そのため、使用の際には対象菌がアモキシシリンに感受性を持っている菌であるかどうかを確認したうえで使用することが大切です。

 

服用前に水を加えて調整する即席懸濁液です。調整後5mLにつきアモキシシリンが125mg含まれています。

有効成分のアモキシシリンは、ほかのペニシリン系抗生物質と比較して消化管からの吸収がよく、感染部位への移行も優れているとされることから、上気道感染症、尿生殖器感染症、皮膚、軟組織感染症治療などに広く用いられており、特に中耳炎治療の第一選択薬とされています。

ヘリコリバクターピロリ菌の除菌、クラミジア感染症などのほか、抜歯後の心内膜炎といった菌血症の予防や炭疽菌曝露後の予防などにも用いられています。

比較的安全性が高いとされていることから、未成年、特に小児に対してよく処方される抗生物質です。

長期保管にでも製剤の安定性に優れた懸濁液用粉末です。

日本ではアモキシシリンを有効成分とする薬剤は、錠剤、カプセル、細粒などさまざまあり、サワシリン細粒・カプセル・錠剤（アステラス製薬）、パセトシン細粒・カプセル・錠剤（協和発酵キリン）、ランサップ（武田薬品）、アモリン細粒・カプセル・錠剤（武田薬品）などをはじめ、数多くの後発品が取り扱われています。

海外においてもAmoxil、Trimoxなどといったブランドをはじめ、数多くのジェネリック商品が販売されています。

 

以下に該当する場合のオスパモックス経口懸濁液用粉末の使用は禁忌とされています。
・ペニシリンやセファロスポリンといったβ（ベータ）ラクタム環抗生物質に過敏症の既往歴のある人

【警告】
・β（ベータ）ラクタム環抗生物質の使用による重度の、時によっては致命的となる過敏症（アナフィラキシーショック）の発生が報告されています。そのためアモキシシリンによる治療を始める前には、交差感受性が報告されているペニシリンやセファロスポリンの使用における過敏症反応の既往歴について慎重に確認される必要があり、使用者が使用における過敏症反応発現に関して、事前に認知している必要があります。
さらに、使用において過敏症反応がみられた場合は、いかなる症状でも医師に報告する必要があり、アモキシシリンの使用を中断して適切な治療を受ける必要があります。
・リンパ性白血病のある人は、アモキシシリンの使用によって湿疹が誘発される可能性があるため、使用に際しては慎重な注意が必要とされています。
・伝染性単核症による感染症が疑われる、のどの痛みや咽頭炎の治療としてアモキシシリンが用いられた場合、麻疹状の湿疹を誘発する可能性があるため、このような症状に該当する人へのアモキシシリンの使用は適切ではないとされています。
・長期的な使用においては、定期的な腎臓、肝臓、造血性機能の定期的な検査が必要となります。重複感染などが起こった場合にはアモキシシリンの使用を中断するか、適切な治療を開始する必要が生じます。
・重度の下痢が継続する場合、偽膜性腸炎の発生が疑われます。
・まれにアモキシシリンと経口の抗凝血剤の併用によるプロトロンビン時間の延長が見られることがあります。アモキシシリンの使用中に抗凝血剤を使用する場合には、容態の定期的な観察や、抗凝血剤の使用量の調整が必要となります。
・腎機能障害のある人においてはアモキシシリンの排泄が遅延させられるため、アモキシシリンの使用量を調整する必要があります。
・尿量の減少が認められる人において、極稀に尿結晶の形成が認められることがありますが、これは特に注射療法を受けている人における傾向があるとされています。
そのため高用量のアモキシシリンを服用している人は、多量な水分の摂取することによって尿量を維持し、尿結晶の形成を防ぐ必要があります。尿中における高量のアモキシシリンは尿道に沈殿することがあるため、定期的に目視による尿道の検査が必要とされています。
・下痢や嘔吐といったような深刻な消化管障害が認められる人へのオスパモックス経口懸濁液の使用は、服用による吸収率の低下が懸念されるため推奨されていません。このような場合には注射によるアモキシシリンの使用が適切とされています。
・アレルギー体質の人や喘息の人におけるオスパモックス経口懸濁液の使用には注意が必要とされています。
・小児や発達不良の幼児への使用は慎重に行ない、新生児期に使用される場合には腎機能、肝機能、および造血機能の観測が必要となります。
・オスパモックス経口懸濁液用粉末にはアスパルテームが含まれているため、フェニールケトン尿症のある人への使用は慎重に行ってください。

妊娠中の女性の使用に関する安全性は確立していないため、妊娠中におけるオスパモックス経口懸濁液用粉末の使用は医師によってその効果効用が、母体、あるいは胎児における危険性を上回ると判断された場合にのみ使用するようにしてください。

授乳中のオスパモックス経口懸濁液用粉末の使用においては、医師に相談してください。

ほかの疾患で医療機関にかかる場合には、医師にオスパモックス経口懸濁液用粉末の使用を報告してください。

処方されたとおりの用法で用い、例え似たような症状であっても他人と共用することはしないでください。

子供の手の届かない涼しいところで、直射日光や霜から避けて保管してください。また、水を加えてからは14日間以内に使用し切るようにしてください。

使用期限を超過したものの使用は避けてください。

 

以下の薬剤とオスパモックス経口懸濁液用粉末との併用には注意が必要とされています。

・アモキシシリンとアロプリノールの併用によって皮膚の過敏症反応が引き起こされる可能性が高くなることがあります。
・アモキシシリンとクマリンなどの抗凝血剤が同時に服用された場合、プロトロンビン時間延長による出血がみられることがあります。
・静菌作用のあるマクロライド系抗生物質やテトラサイクリン抗生物質、スルホンアミド、クロラムフェニコールなどと併用された場合、アモキシシリンの殺菌作用が減弱させられることがあります。
・アモキシシリンとの併用によってジゴキシン／ディゴキシンの吸収が増強される可能性があります。
・アモキシシリンとメトキサレートとが同時に服用によって、メトキサレート中毒を発症することがあります。
・アモキシシリンとプロベネシドの併用により、アモキシシリンの作用が増強させられる可能性があります。
・アモキシシリンとの併用によって、経口避妊薬の効果が減弱させられる可能性があります。
・利尿薬による利尿作用の促進はアモキシシリンの排泄を促進し、その作用を減弱させることがあります。

上記の薬剤以外においても、併用に当たっては事前に医師や薬剤師と確認し、安全性を確認してから使用するようにしてください。

 

医師の診断を受けてください。

 

気付いたときにすぐに服用してください。
次回の使用時間が近い場合は、使用し忘れた分は飛ばして、次回分から服用してください。
2回分を1回に服用することは絶対におやめください。

 

オスパモックス経口懸濁液用粉末を使用した場合、以下の副作用が起こることがあります。
これらの症状やほかに気になる症状が発現し、継続するような場合には医師に相談してください。

●主な副作用
吐き気、食欲減退、鼓腸、軟便、下痢、内疹、口内乾燥、味覚異常、発疹など

●極稀に起こる重篤な副作用
過敏症反応（アナフィラキシー様症状）、めまい、発作、大腸炎、白血球数・血小板数の異常、肝炎、黄だん、尿結晶など

 

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