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2010-03-16
ソース(記事原文):サイエンスデイリー
勃起障害は死亡ならびに循環器疾患の転帰の強力な予測因子である
サイエンスデイリー(2010年3月16日)-勃起障害(ED)は全ての疾病に係わる男性の死亡(あらゆる原因による)や循環器疾患(CVD)に罹患している男性における心臓発作、脳卒中、心不全による死亡の強力な予測因子である、とドイツの研究者らが米国心臓協会が発行する学術誌サーキュレーション(Circulation: Journal of the American Heart Association)に報告した。
EDが死亡と循環器疾患(CVD)の予測因子であることを示した初めての試験において、EDを発症している男性CVD患者は、EDを発症していないCVD患者と比べて、死亡率(あらゆる原因による)が2倍高く、循環器疾患により死亡したり、心臓発作、脳卒中、心不全により入院したりする症例の割合が全部合わせて1.6倍高い可能性があることがわかった。具体的には以下の通りである:
*循環器疾患による死亡率は1.9倍;
*心臓発作の発症率は2倍;
*心不全で入院する割合は1.2倍;
*そして脳卒中の発症率は1.1倍になる。
ACE阻害薬又はアンギオテンシン受容体遮断薬または両者の併用により高リスク患者の心血管系障害の発生を減らすことができるが、これらの薬剤はEDの経過や発症には影響を与えないことも分かった。
「患者さんの病歴の中で、勃起障害については定期的に経過観察するべきです。初期のアテローム性動脈硬化症の症状かもしれません」とミハイル・ベーム医学博士(Michael Böhm)は言う。ベーム医学博士は、本研究論文の筆頭著者でドイツのザールラント大学(the University of Saarland)の心臓病学科と集中治療学科(the Department of Cardiology and Intensive Care)の内科主任教授である。
本研究は世界規模の試験であり、循環器疾患患者対象の「目標を絞った」臨床試験(the ONTARGET trial)、ならびに「乗り越える」臨床試験 (the TRANSCEND trial)からなる。これらの試験には13か国から1,519名の男性が参加した。患者らはアンケート調査に答え、ED発症の有無を判定された。EDを発症していた患者(ED群)はさらにEDの程度により、軽度、中軽度、中高度に分類された。患者らは初回受診時と初回受信から2年後又は平均追跡期間である5年後の最終来院時にアンケートに記入した。
「目標を絞った」試験の被験者は、ACE阻害薬ラミプリル(400例)、テルミサルタン(395例)または両者の併用(381例)のいずれかに無作為割付けされた。「乗り越える」試験では、ACE阻害薬不耐性の患者が偽薬(202例)またはテルミサルタン(171例)に無作為割付けされた。
その結果、ED群は非ED群よりも年齢、高血圧、脳卒中、糖尿病の発症率ならびに下部尿路手術の適応率が高いことがわかった。更に、試験参加時にED群と判定された患者は55パーセントだった。
死亡(あらゆる原因による)率は、ED群では11.3パーセントであったが、非ED群や、軽度のEDだった患者群(軽度ED群)ではわずか5.6パーセントだった。循環器疾患による死亡、心臓発作、脳卒中、心不全による入院(これらを「主要な転帰」と呼ぶ)に至ったのは合わせてED群では16.2パーセント、非ED群+軽度ED群では10.3パーセントだった。
死亡(あらゆる原因による)と主要な転帰全体に至る危険性はEDの進行とともに段階的に増加したと研究者らは語っている。
「EDを発症しているかどうかで循環器疾患が進行している恐れのある患者さんを他の臨床的指標だけ使った場合より明確に識別できる可能性があります」とベーム博士は述べた。
EDはアテローム性動脈硬化症や、粥腫形成のような血管障害で生じる血管内皮障害と密接に関係しているのだという。粥腫形成は心臓発作や脳卒中などに先行して起こる病変である。
「一般開業医や泌尿器科に通院しているEDの患者さんは心臓の精密検査を受けて循環器疾患の有無を判断してもらい、適切な治療を受ける必要があります。EDは循環器疾患の早期予測因子なのです」
ED患者はたいてい一般開業医や泌尿器科でED治療薬を処方されている、とベーム医師は指摘する。
「薬が効いて、患者さんはそれきり来院しなくなります。でもEDの治療を受けただけで、その裏に潜む循環器疾患の治療は受けていません。この危険は男性全員にあるのです」
ちょうど高血圧や高コレステロール血症のように、EDは循環器疾患の危険因子なのだと男性は考えるべきだとベーム医師は語る。「勃起障害のある男性は医師に頼んで循環器疾患の他の危険因子について調べてもらう必要があります。」
共著者は以下の通りである:マグヌス・バウムハケル医学博士(Magnus Baumhakel);コウオン・テオ医学士、博士(Koon Teo);ペーター・スライト医学博士(Peter Sleight);ジェフリー・プロプストフィールト医学博士(Jeffrey Probstfield);ぺギー・ガオ理学修士(Peggy Gao);ヨハネス・F.マン医学博士(Johannes F. Mann);ラファエル・ディアス医学博士(Rafael Diaz);ジレ・R. ダジェネー医学博士(Gilles R. Dagenais);ギャリー・L.R.ジェニングズ医学博士(Garry L.R. Jennings);リーシェン・リウ医学博士(Lisheng Liu);ペトロ・ヤンスキー医学博士(Petr Jansky);サリム・ユスフ医学士、理学士(Salim Yusuf) 著者の詳細は発表論文参照のこと。
ドイツの製薬会社ベーリンガー・インゲルハイム社(Boehringer-Ingelheim)が「目標を絞った」「乗り越える」両試験に資金を提供した。
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