◆シルニジピンの特別な注意として
以下の場合、絶対に服用しないでください。
・妊婦または妊娠している可能性のある人
【慎重服用】
・重篤な肝機能障害のある人: 血中濃度が上昇する可能性があります。
・カルシウム拮抗剤による重篤な副作用発現の既往のある人
・高齢者: 一般に高齢者では、過度の降圧は好ましくないとされていることから、服用に際しては低用量から服用を開始し、経過を充分に観察しながら慎重に服用することが望ましいとされています。
【重要な基本的注意】
・カルシウム拮抗剤の服用を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、シラカール・Tの休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を充分に行なってください。また、医師の指示なしに服薬を中止しないでください。
・降圧作用に基づくめまいなどが現われることがあるので、高所作業、自動車の運転など危険を伴う機械を操作する際は充分に注意してください。
授乳している人の服用は避けることが望ましいですが、やむを得ず服用する場合は授乳を中止してください。
小児などに対する安全性は確立していません。
◆テルミサルタンの特別な注意として
以下の場合、絶対に服用しないでください。
・テルミサルタンに対し過敏症の既往歴のある人
・妊娠または妊娠している可能性のある人: 妊娠中期および末期に、テルミサルタンを含むアンジオテンシンII受容体拮抗剤を服用した高血圧症の人で、羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、抗カリウム血症、頭蓋の形成不全および羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の奇形、肺の発育不全などが現われたとの報告があります。
・胆汁の分泌が極めて悪い人、または重篤な肝障害のある人
【慎重服用】
・両側性腎動脈狭窄のある人、または片腎で腎動脈狭窄のある人
・高カリウム血症の人
・肝障害のある人: テルミサルタンは胆汁中に排泄されるため、テルミサルタンのクリアランスが低下することがあります。
また外国において、肝障害の人でテルミサルタンの血中濃度が約3-4.5倍上昇することが報告されています。
・重篤な腎障害のある人: 腎機能を悪化させるおそれがあるため、血清クレアチニン値3.0mg/dl以上の場合は慎重に服用してください。
・脳血管障害のある人: 過度の降圧が脳血流不全を引き起こし、病態を悪化させるおそれがあります。
・高齢者: 一般に高齢者では、脳梗塞などが起こるおそれがあるため、過度の降圧は好ましくないとされています。
【重要な基本的注意】
・両側性腎動脈狭窄のある人、または片腎で腎動脈狭窄のある人においては、腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けてください。
・高カリウム血症の人においては、高カリウム血症を増悪させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けてください。
また腎機能障害、コントロール不良の糖尿病などにより血清カリウム値が高くなりやすい人では、高カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値に注意してください。
・テルミサルタンの服用によって、急激な血圧低下を起こすおそれがあるので、特に次の人が服用する場合は、状態をよく観察し、増量する場合は徐々に行なってください。
1.血液透析中の人
2.利尿降圧剤を服用中の人
3.厳重な減塩療法中の人
・降圧作用の基づくめまい、ふらつきが現われることがあるので、高所作業、自動車の運転など危険を伴う機械を操作する際には注意してください。
・手術前24時間は服用しないことが望ましいとされています。
・テルミサルタンを含むアンジオテンシンII受容体拮抗剤(ARB)服用中に、肝炎などの重篤な肝障害が現われたとの報告があります。
肝機能検査を実施するなど、観察を充分に行ない、異常が認められた場合には服用を中止するなど適切な処置を行なってください。
授乳中の人は服用を避け、やむを得ず服用する場合は授乳を中止してください。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。