【警告】
・ネオマイシンによる腎毒性や聴器毒性が懸念されるため、ジェンタリン・プラス・クリームの広範囲における使用、あるいは長期間にわたる使用はしないでください。
・細菌による感染症は、包帯などで覆われた温かく湿った患部に発症する傾向があるため、包帯などを交換する際には患部を消毒するようにしてください。
・ジェンタリン・プラス・クリームは外用薬です。目の周囲への使用や、眼軟膏としての使用はしないで下さい。
以下に該当する場合のジェンタリン・プラス・クリームの使用は禁忌とされています。
・ジェンタリン・プラス・クリームに含まれる成分に過敏症の人
・酒さ、にきび、口周囲皮膚炎、皮膚結核、静脈瘤性潰瘍、ウイルスによる皮膚感染症(単純ヘルペス、種痘疹、みずぼうそうなど)、および鼓膜穿孔を起こしている外耳炎といった症状
ジプロピオン酸ベクロメタゾンの長期間、あるいは大量の使用によって皮膚線条、ひ薄化や硬化、表在性血管、および末梢血管の膨張、斑条出血といった患部の皮膚委縮が引き起こされる危険性があるため、使用は短期間にとどめてください。
このような皮膚症状は、特に顔や包帯などで覆われた箇所、皮膚のひだ部分などにおいて発生しやすいとされています。
ジプロピオン酸ベクロメタゾンを含んだクリームの長期間、多量、あるいは広範囲にわたる使用、および傷口などへ使用後に包帯などで患部を覆った場合、ジプロピオン酸ベクロメタゾンの過剰な吸収による視床下部・下垂体・副腎皮質系機能の抑制を生じる副腎皮質機能亢進症などの全身性の有害事象が引き起こされる可能性があります。特に乳幼児や小児における影響は大きいとされ、成長を妨げたり、クッシング症候群のような様態を生じる場合があるとされ、また、まれに良性頭蓋内圧亢進症の発生も報告されています。
乳幼児においてはおむつが包帯と同様の作用を及ぼすこともあるため、ジプロピオン酸ベクロメタゾンのおむつで覆われる部位への使用は避けるべきとされています。基本的に乳幼児、及び小児に対するジクロピオン酸ベクロメタゾンの使用は避けることが望ましいとされています。
ジェンタリン・プラス・クリームを使用する場合には、定期的に医師の診察を受け、ジェンタリン・プラス・クリームの使用の継続を検討する必要があります。
ジクロピオン酸ベクロメタゾンを含んだクリームを乾癬の治療に用いた場合、膿疱性の病変を生じることがあります。使用中に過敏症症状が認められた場合にはただちに使用を中断してください。 また、顔へ使用する場合は強度の弱いステロイド薬を短期間、慎重に行なうようにしてください。
ジクロピオン酸ベクロメタゾンを乾癬、円板状紅斑性狼瘡、重度の湿疹の治療に用いた場合、ステロイド性酒さ様顔貌を生じることがあるとされています。
ステロイド外用薬の目の周辺への使用には注意が必要とされています。また、まぶたへの使用によって緑内障を誘発することがあるとされています。
感染症治療効果のある薬物と同時使用される以外には、ステロイド薬を感染症による病変部へ適応することはしないで下さい。感染症に対してはステロイド薬の使用を中断し、全身性の抗生物質や抗菌剤の使用が必要となります。また、細菌性感染症は包帯などで覆われた温かく、湿った患部において発生する傾向があるため、患部の包帯などを交換する際には、皮膚を消毒するようにしてください。
ネオマイシンは聴器毒性、腎毒性、そして神経筋遮断などの有害事象と関連付けられているため、重度のやけど、栄養性潰瘍、および薬成分が迅速に吸収されるような病変部におけるその使用には注意が必要とされています。
全身の20%以上にわたるやけどを負っている人や、そのようなやけど負っている人で腎機能障害のある人、さらにほかのアミノグリコシド系抗生物質を使用している人は、ネオマイシンを含んだ外用薬としての使用は1日1回にとどめてください。
外用ステロイド薬とネオマイシンを含んだ外用薬の併用により、細菌・真菌・ウイルスによる感染症の諸症状の発見が遅れたり、抗生物質やそのほかの薬成分による過敏症反応が抑制される場合があります。
ネオマイシンを含んだ外用薬による治療において、皮膚刺激や過敏症反応が引き起こされた場合には、薬の使用をただちに中断し、医師の診察を受けてください。
なお、ネオマイシンを含んだ局所治療薬は外用のみの用途で用いられるべきであり、目や広範囲における使用はしてはならないとされています。深い傷や穿孔による傷、動物咬傷や重度のやけどなどの治療に自己判断で局所の消毒薬の使用を考えている人は、使用前に医師の診察を受けることが推奨されています。
ネオマイシンを含んだ外用薬を切り傷や擦り傷、あるいは軽度のやけどにおける感染症予防薬として使用し、症状の継続や悪化がみられる場合は直ちに使用を中断し、医師の診察を受けてください。また、医師の指示がない限り、ネオマイシンを含んだ外用薬を1週間以上継続して使用することはしないでください。
ジェンタリン・プラス・クリームに含まれている成分の経皮吸収により、胎児の催奇性が引き起こされる可能性があるため、妊娠中の女性の使用におけるジェンタリン・プラス・クリームの使用は極力避け、医師によってその効果効用が胎児に与える危険性を上回ると判断された場合にのみに使用するようにしてください。
授乳中におけるジェンタリン・プラス・クリームの使用は極力避けるべきとされています。
乳幼児、および小児への使用は避けてください。
ほかの疾患で医療機関にかかる場合は、医師にジェンタリン・プラス・クリームを使用していることを伝えてください。
処方された用途以外で使用することはせず、また他人と共用することはしないで下さい。
医師の指示がない限り、ジェンタリン・プラス・クリームを使用した患部を包帯などで覆うことはしないで下さい。
子供の手の届かない涼しい場所で、直射日光や霜から避けて保管してください。
使用期限が切れているものや、外装に損傷がある場合は使用はしないでください。