下記の使用量はあくまでも目安となります。
実際の服用においては医師の指示に基づき、適切な量を服用するようにしてください。
【再発、難治性の多発性骨髄腫治療薬として】
通常、成人は1日1回 25mgを21日間連日服用した後、7日間休薬します。これを1サイクル として服用を繰り返します。
**デキサメタゾン(Dexamethasone)をレナリドミド /レナリドマイドと併用する場合**
最初の4サイクルの間は1日40mgのデキサメタゾンを1-4日目、9-12日目、17-21日目に服用し、その後は1日40mgのデキサメタゾンを各サイクルの1-4日目に服用するようにします。
使用量は症状によって適宜増減します。
**レナリドミド /レナリドマイドの治療によって、血小板減少がみられた患者においては以下のような服用における調整が必要になるとされています。**
・血小板数が30,000/mcL未満となった場合はレナリドミド /レナリドマイドによる治療を中断し、総血球数の検査を毎週実施します。
血小板数が30,000/mcL以上に戻り止血障害がない場合において1日15mgの使用から再開します。
・血小板数が30,000/mcL未満となるたびにレナリドミド /レナリドマイドによる治療は中断し、30,000/mcL以上に戻った時点で以前の使用量よりも5mg少ない使用量から再開します。
ただし、1日の使用量は最低でも5mg以上とします。
**レナリドミド /レナリドマイドの治療によって、好中球減少がみられた患者においては以下のような服用における調整が必要になるとされています。 **
・好中球数が1,000/mcL未満となった場合はレナリドミド /レナリドマイドによる治療を中断し、G-CSF(顆粒コロニー刺激因子)を加え総血球数の検査を毎週実施します。
血小板数が1,000/mcL以上に戻り好中球のみが中毒性顆粒である場合、1日25mgの使用から再開します。
また、血小板数が1,000/mcL以上に戻り好中球以外が中毒性顆粒である場合、1日15mgの使用から再開します。
血小板数が1,000/mcL未満となるたびにレナリドミド /レナリドマイドによる治療は中断し、1,000/mcL以上に戻った時点で以前の使用量よりも5mg少ない使用量から再開します。
ただし、1日の使用量は最低でも5mg以上とします。
【5番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群治療薬として】
通常成人は1日1回10mgの服用から開始し、年齢、症状により適宜増減します。
**血小板減少がみられた患者においては以下のような服用における調整が必要になるとされています。**
1. 服用開始から4週間以内で血小板減少がみられる場合
<血小板数が100,000/mcL以上の患者>
血小板数が50,000/mcL未満となった場合はレナリドミド /レナリドマイドによる治療を中断し、50,000/mcL以上に戻った時点で1日5mgの使用から開始します。
<血小板数が100,000/mcL未満の患者>
血小板数がベースラインの50%以下となった場合はレナリドミド /レナリドマイドによる治療を中断します。
ベースラインが60,000/mcL以上の場合は、血小板数が50,000/mcL以上に戻った時点で1日5mgの使用から再開します。
ベースラインが60,000/mcL未満の場合には血小板数が30,000/mcL以上に戻った時点で1日5mgの使用から再開します。
2. 服用開始から4週間以上経過してから血小板減少がみられる場合
血小板数が30,000/mcL未満か50,000/mcL未満で血小板輸血を受けている場合はレナリドミド /レナリドマイドによる治療を中断し、血小板数が30,000/mcL以上に戻り止血障害がない場合において1日5mgの使用から再開します。
3. 1日5mgを服用で血小板減少がみられる場合
血小板数が30,000/mcL未満か50,000/mcL未満で血小板輸血を受けている場合はレナリドミド /レナリドマイドによる治療を中断し、血小板数が30,000/mcL以上に戻り止血障害がない場合において1日5mgを1日おきに使用する形で再開します。
**好中球減少がみられる患者には以下のような服用における調整が必要になるとされています。**
1. 服用開始から4週間以内で好中球減少がみられる場合
<好中球数が1,000/mcL以上の患者>
好中球数が750/mcL未満となった場合はレナリドミド /レナリドマイドによる治療を中断し、1,000/mcL以上に戻った時点で1日5mgの使用から開始します。
<好中球数が1,000/mcL未満の患者>
好中球数が500/mcL未満となった場合はレナリドミド /レナリドマイドによる治療を中断し、500/mcL以上に戻った時点で1日5mgを1日おきに使用する形で再開します。
2. 服用開始から4週間以上経過してから好中球減少がみられる場合
好中球数が500/mcL未満の状態が7日間継続するか、発熱(38.5℃)を伴う場合はレナリドミド /レナリドマイドによる治療を中断し、好中球数が500/mcL以上に戻り止血障害がない場合において1日5mgの使用から再開します。
3. 1日5mgを服用で好中球減少がみられる場合
好中球数が500/mcL未満の状態が7日間継続するか、発熱(38.5℃)を伴う場合はレナリドミド /レナリドマイドによる治療を中断し、好中球数が500/mcL以上に戻り止血障害がない場合において1日5mgの使用から再開します。
・レナリド10mgは砕いたり、噛んだり、カプセルを開けたりせずに水で飲み込んでください。
・高脂肪食摂取前後は避けて、服用ください。
・腎機能不全の方においては服用開始量の調整が必要とされています。